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公開番号2024033459
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022137040
出願日2022-08-30
発明の名称跳ね上げ式門扉
出願人オイレスECO株式会社
代理人個人
主分類E05F 15/616 20150101AFI20240306BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】停電やモータの故障、電気系統の故障等の発生によってモータが稼働しない場合であっても、手動によって扉を開閉することができる跳ね上げ式門扉を提供する。
【解決手段】跳ね上げ式門扉は、直動モータのモータシリンダを第1門柱11aの内部に固定するとともに、第1門柱11aの内部に対するモータシリンダの固定を解除するロック・アンロック機構を有する。跳ね上げ式門扉10Aでは、ロック・アンロック機構によって直動モータのモータシリンダが第1門柱11aの内部に固定されたロック状態において、直動モータを利用して第1及び第2アーム12a,12bの先端部27を上下方向に旋回させて扉13を全開位置と全閉位置とへ旋回させる電動操作と、ロック・アンロック機構によって第1門柱11aの内部に対する直動モータのモータシリンダの固定が解除されたアンロック状態において、扉13を手動によって全開位置と全閉位置とへ旋回させる手動操作とに切り替え可能である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
幅方向へ離間対向する一対の門柱と、基端部が前記門柱の上端部に回転可能に設置されて先端部が上下方向へ旋回する一対のアームと、それらアームの先端部に設置されて該アームに直交し、それらアームの先端部の上方への旋回に伴って全開位置に向かって上方へ旋回するとともに、それらアームの先端部の下方への旋回に伴って全閉位置に向かって下方へ旋回する扉と、前記アームの基端部を回転させる電動機とを有する跳ね上げ式門扉において、
前記電動機が、前記門柱の内部に配置された直動モータであり、前記直動モータが、モータシリンダと、前記モータシリンダの上端から上下方向上方へ上昇して前記アームの先端部を上方へ旋回させるとともに、該モータシリンダの内部に向かって上下方向下方へ下降して前記アームの先端部を下方へ旋回させるモータロッドとを備え、
前記跳ね上げ式門扉が、前記直動モータのモータシリンダを前記門柱の内部に固定するとともに、該門柱の内部に対する該モータシリンダの固定を解除するロック・アンロック機構を有し、
前記跳ね上げ式門扉では、前記ロック・アンロック機構によって前記直動モータのモータシリンダが前記門柱の内部に固定されたロック状態において、前記直動モータを利用して前記アームの先端部を上下方向に旋回させて前記扉を全開位置と全閉位置とへ旋回させる電動操作と、前記ロック・アンロック機構によって前記門柱の内部に対する前記直動モータのモータシリンダの固定が解除されたアンロック状態において、前記扉を手動によって全開位置と全閉位置とへ旋回させる手動操作とに切り替え可能であることを特徴とする跳ね上げ式門扉。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記ロック・アンロック機構が、前記直動モータのモータシリンダを支持するシリンダホルダと、前記シリンダホルダに穿孔されて上下方向と交差する径方向へ延びるピン係入孔と、前記門柱の一側壁に位置し、後端開口及び前端ピン突出孔を備えたケーシングと、前記ケーシングに収容された係入ピンと、前記ケーシングに収容されて前記係入ピンを前進させるように付勢する付勢手段と、前記ケーシングの後端開口を囲繞して該ケーシングの後端開口から前端ピン突出孔に向かって傾斜する傾斜開口縁と、前記係入ピンの後端部を支持して基端縁が前記傾斜開口縁に当接しつつ前記後端開口から露出し、時計回り方向又は反時計回り方向へ旋回する切替レバーとを備え、前記ロック・アンロック機構では、前記前進した係入ピンの前端部が前記ケーシングの前端ピン突出孔から突出して前記シリンダホルダのピン係入孔に係入した前記ロック状態において、前記切替レバーを時計回り方向と反時計回り方向とのいずれか一方へ旋回させると、前記切替レバーの一端縁が前記傾斜開口縁を摺動しつつ該切替レバーが次第に後退し、前記切替レバーの後退に伴って前記係入ピンが前記付勢手段の付勢力に抗して後退し、該係入ピンの前端部が前記ピン係入孔から退出して前記アンロック状態になる請求項1に記載の跳ね上げ式門扉。
【請求項3】
前記ロック・アンロック機構では、前記係入ピンの前端部が前記ピン係入孔から退出した前記アンロック状態において、前記切替レバーを時計回り方向と反時計回り方向とのいずれか他方へ旋回させて前記付勢手段の付勢力を復帰させた後、前記手動操作によって前記扉を全開位置と全閉位置とへ旋回させたときに、前記係入ピンの前端部が前記シリンダホルダに穿孔されたピン係入孔に位置すると、前記付勢手段の付勢力によって前記係入ピンの前端部が前進して該ピン係入孔に係入して前記ロック状態になる請求項2に記載の跳ね上げ式門扉。
【請求項4】
前記ロック・アンロック機構が、前記シリンダホルダのピン係入孔に収容され、前記係入ピンの前進又は後退に伴って回転する一対の回転ローラを含み、前記ロック・アンロック機構では、前記係入ピンの前端部が前記ピン係入孔に係入した状態において、前記係入ピンの前端部がそれら回転ローラの間に位置するとともに該係入ピンの前端部の外周面がそれら回転ローラの外周面に当接し、前記係入ピンの前端部が前記ピン係入孔から退出するときに、それら回転ローラが回転して該係入ピンの前端部が該ピン係入孔からスムースに退出する請求項3に記載の跳ね上げ式門扉。
【請求項5】
前記ロック・アンロック機構が、前記門柱の一側壁に固定されて前記直動モータのモータシリンダの外周面を締め付け保持する締結ホルダと、前記締結ホルダの一側壁に設置されて該締結ホルダの締付力を調節可能なカムレバーと、前記締結ホルダに穿孔されたピン係入孔と、前記締結ホルダの外周面に設置された係入ピンと、前記係入ピンを前進させるように付勢する付勢手段とを備え、前記ロック・アンロック機構では、前記係入ピンが前記付勢手段の付勢力によって前進してその前端部が前記ピン係入孔に係入するとともに、前記カムレバーが時計回り方向と反時計回り方向とのいずれか一方へ旋回することで、前記締結ホルダに締結力が付与されて該締結ホルダが前記直動モータのモータシリンダの外周面を締め付け保持して前記ロック状態になる請求項1に記載の跳ね上げ式門扉。
【請求項6】
前記ロック・アンロック機構では、前記カムレバーが時計回り方向と反時計回り方向とのいずれか他方へ旋回することで、前記締結ホルダの締結力が開放され、前記カムレバーをいずれか他方へ旋回させた後、前記係入ピンを後退させて該係入ピンの前端部を前記ピン係入孔から退出させて前記アンロック状態にする請求項5に記載の跳ね上げ式門扉。
【請求項7】
前記ロック・アンロック機構では、前記カムレバーが時計回り方向と反時計回り方向とのいずれか一方へ旋回したときに、前記カムレバーが前記係入ピンの後端部に当接するように前記締結ホルダに対する該カムレバーと該係入ピンとの配置が調節され、前記係入ピンの前端部が前記ピン係入孔から退出した状態において、前記カムレバーが前記係入ピンの後端部に当接して該カムレバーの旋回が該係入ピンによって阻止され、前記締結ホルダによる前記直動モータのモータシリンダの外周面の締め付けが開放された前記アンロック状態が維持される請求項6に記載の跳ね上げ式門扉。
【請求項8】
前記ロック・アンロック機構では、前記係入ピンの前端部が前記ピン係入孔から退出した前記アンロック状態において、前記手動操作によって前記扉を全開位置と全閉位置とへ旋回させたときに、前記係入ピンの前端部が前記締結ホルダに穿孔されたピン係入孔に位置すると、前記付勢手段の付勢力によって前記係入ピンの前端部が前進して該ピン係入孔に係入する請求項7に記載の跳ね上げ式門扉。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、跳ね上げ式門扉に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
一対の中空の角形の支柱と、一端部がそれら支柱に回動自在に支持された一対のアームと、それらアームの他端部に取り付けられ、アームの一方向への回動によって全開位置に向かって上方へ移動するとともに、アームの他方向への回動によって全閉位置に向かって下方へ移動する扉と、電動モータの出力回転軸の回転によってアームを回動させるアーム回動手段と、扉及びアームの自重に抗する跳ね上げ方向の弾性力をアームに付与する弾性力付与手段と、扉の全閉直前位置から全閉位置に向かう上方への移動に抗する抵抗力を扉に付与する抵抗力付与手段と、扉の上方への移動を全閉位置において阻止するとともに、扉の下方への移動を全閉位置において阻止する禁止手段とを有する跳ね上げ式門扉が開示されている(特許文献1参照)。
【0003】
アーム回動手段は、支柱に内蔵された電動モータと、電動モータの出力回転軸の回転をアームに伝達する伝達手段とを備えている。伝達手段は、電動モータとアームとの間に設置され、電動モータの出力回転軸の正方向の回転力及び出力回転軸の逆方向の回動力をアームに伝達する。伝達手段は、電動モータの出力回転軸に連結された回転軸と減速機構とを有し、電動モータの出力回転軸の回転を減速機構によって減速し、減速した出力回転軸の回転を回動軸に伝達する。減速機構は、回転軸に設けられたスパイラルギヤと、回動軸に固定されてスパイラルギヤに歯合する歯列が周縁に形成された歯車とを有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-255341号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
跳ね上げ式門扉は、狭い敷地を有効活用可能な省スペース設計であり、主に車庫前に施設される。前記特許文献1に開示の跳ね上げ式門扉は、電動モータによって開閉する電動タイプであり、車に乗ったままリモコン操作によって扉を開閉することができる。しかし、停電や電動モータの故障、電気系統の故障等の発生によって電動モータが稼働しないと、扉を開閉することができず、門扉としての機能を喪失し、車の出庫や入庫ができない。又、特許文献1に開示の跳ね上げ式門扉は、電動モータとして出力回転軸が回転し、電動モータの出力回転軸のトルクを減速機構(ギア機構)を利用してアームに伝達するが、減速機構(ギア機構)を門柱の内部に設置しなければならず、その構造が複雑化し、跳ね上げ式門扉の設置コストを下げることができない。
【0006】
本発明の目的は、停電やモータの故障、電気系統の故障等の発生によってモータが稼働しない場合であっても、手動によって扉を開閉することができる跳ね上げ式門扉を提供することにある。本発明の他の目的は、減速機構(ギア機構)を利用することなく、扉を開閉することができ、構造を簡素化することができるとともに、その設置コストを下げることができる跳ね上げ式門扉を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するための本発明の前提は、幅方向へ離間対向する一対の門柱と、基端部が門柱の上端部に回転可能に設置されて先端部が上下方向へ旋回する一対のアームと、それらアームの先端部に設置されてアームに直交し、それらアームの先端部の上方への旋回に伴って全閉位置から全開位置に向かって上方へ旋回するとともに、それらアームの先端部の下方への旋回に伴って全開位置から全閉位置に向かって下方へ旋回する扉と、アームの基端部を回転させる電動機とを有する跳ね上げ式門扉である。
【0008】
前記前提における本発明の特徴は、電動機が、門柱の内部に配置された直動モータであり、直動モータが、モータシリンダと、モータシリンダの上端から上下方向上方へ上昇してアームの先端部を上方へ旋回させるとともに、モータシリンダの内部に向かって上下方向下方へ下降してアームの先端部を下方へ旋回させるモータロッドとを備え、跳ね上げ式門扉が、直動モータのモータシリンダを門柱の内部に固定するとともに、門柱の内部に対するモータシリンダの固定を解除するロック・アンロック機構を有し、跳ね上げ式門扉では、ロック・アンロック機構によって直動モータのモータシリンダが門柱の内部に固定されたロック状態において、直動モータを利用してアームの先端部を上下方向に旋回させて扉を全開位置と全閉位置とへ旋回させる電動操作と、ロック・アンロック機構によって門柱の内部に対する直動モータのモータシリンダの固定が解除されたアンロック状態において、扉を手動によって全開位置と全閉位置とへ旋回させる手動操作とに切り替え可能であることにある。
【0009】
本発明の一例としては、ロック・アンロック機構が、直動モータのモータシリンダを支持するシリンダホルダと、シリンダホルダに穿孔されて上下方向と交差する径方向へ延びるピン係入孔と、門柱の一側壁に位置し、後端開口及び前端ピン突出孔を備えて径方向へ延びるケーシングと、ケーシングに収容されて径方向へ前進又は後退する係入ピンと、ケーシングに収容されて係入ピンを前進させるように付勢する付勢手段と、ケーシングの後端開口を囲繞してケーシングの後端開口から前端ピン突出孔に向かって傾斜する傾斜開口縁と、係入ピンの後端部を支持して基端縁が傾斜開口縁に当接しつつ後端開口から露出し、時計回り方向又は反時計回り方向へ旋回する切替レバーとを備え、ロック・アンロック機構では、径方向へ前進した係入ピンの前端部がケーシングの前端ピン突出孔から突出してシリンダホルダのピン係入孔に係入したロック状態において、切替レバーを時計回り方向と反時計回り方向とのいずれか一方へ旋回させると、切替レバーの一端縁が傾斜開口縁を摺動しつつ切替レバーが径方向へ次第に後退し、切替レバーの後退に伴って係入ピンが付勢手段の付勢力に抗して径方向へ後退し、係入ピンの前端部がピン係入孔から退出してアンロック状態になる。
【0010】
本発明の他の一例として、ロック・アンロック機構では、係入ピンの前端部がピン係入孔から退出したアンロック状態において、前記切替レバーを時計回り方向と反時計回り方向とのいずれか他方へ旋回させて前記付勢手段の付勢力を復帰させた後、手動操作によって扉を全開位置と全閉位置とへ旋回させたときに、係入ピンの前端部がシリンダホルダに穿孔されたピン係入孔に位置すると、付勢手段の付勢力によって係入ピンの前端部が前進してピン係入孔に係入してロック状態になる。
(【0011】以降は省略されています)

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