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公開番号2024048847
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-09
出願番号2022154974
出願日2022-09-28
発明の名称車両用ドア装置
出願人株式会社アイシン
代理人個人,個人
主分類E05B 77/00 20140101AFI20240402BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】ドアを正しく全閉動作させる。
【解決手段】ドアの閉側端部には、ドア側係合部が設けられ、ドア開口部の閉側端部には、車体側係合部が設けられる。全閉位置近傍においては、車体側係合部に対してドア側係合部が正しく係合することにより、ガイド溝内にローラが配置された状態でドアの開閉動作が案内される。また、ドアには、ラッチ機構47及びストライカ46の係合力に基づいて、ドアを全開位置に拘束するロック装置45が設けられる。ドア装置は、ラッチ機構47に対するストライカ46の進入経路αに配置されることにより、これらの係合を規制するブロックレバー75を備える。そして、ドア装置は、その車体側係合部に対してドア側係合部が正しく係合する状態でドアが全閉動作していることを検出する係合状態検出部と、そのブロックレバー75を進入経路αから外れた位置に移動させる規制解除部100と、を備える。
【選択図】図15
特許請求の範囲【請求項1】
車体に対する第1の回動連結点と車両のドアに対する第2の回動連結点とを有する第1及び第2のリンクアームを備え、
前記第1及び第2のリンクアームが形成するリンク機構の動作に基づき前記ドアが開閉動作するとともに、
前記リンク機構の動作に基づき前記車両のドア開口部を開閉する前記ドアの閉側端部に設けられたドア側係合部と、
前記ドアの開閉動作に基づいて該ドアの前記閉側端部が接離する前記ドア開口部の閉側端部に設けられた車体側係合部と、を備え、
前記ドア側係合部及び前記車体側係合部の一方側は、ガイド係合部を備え、
前記ドア側係合部及び前記車体側係合部の他方側は、互いに対向する一対の側壁部を有して前記ドアの開閉動作方向に延在するガイド溝を備えてなり、
前記第1及び第2のリンクアームの少なくとも何れかには、前記第1及び第2の回動連結点間の連結長を変更可能とする連結長可変機構が設けられ、
前記ドアの全閉位置近傍においては、前記車体側係合部に対して前記ドア側係合部が正しく係合することにより、前記ガイド溝内に前記ガイド係合部が配置された状態で、前記ドアの開閉動作が案内されるものであって、
前記ドアには、ラッチ機構及びストライカの係合力に基づいて前記全閉位置に移動した前記ドアを前記ドア開口部に拘束するロック装置が設けられるとともに、
前記全閉位置に向かう前記ドアの全閉動作に基づいた前記ラッチ機構に対する前記ストライカの進入経路に配置されることにより前記ラッチ機構に対する前記ストライカの係合を規制する規制部材と、
前記正しく係合する状態で前記ドアが全閉動作していることを検出する係合状態検出部と、
前記正しく係合する状態で前記ドアが全閉動作している場合に前記規制部材を前記進入経路から外れた位置に移動させる規制解除部と、を備える車両用ドア装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車両用ドア装置において、
前記係合状態検出部は、
前記ドアの閉側端部に設けられたドア側検出部材と、
前記ドア開口部の閉側端部に設けられた車体側検出部材と、を備え、
前記ドア側検出部材と前記車体側検出部材とが当接することにより、前記正しく係合する状態で前記ドアが全閉動作していることを検出すること、
を特徴とする車両用ドア装置。
【請求項3】
請求項2に記載の車両用ドア装置において、
前記係合状態検出部は、前記車体側検出部材に対する当接により前記ドア側検出部材が変位するように構成されるとともに、
前記規制解除部は、
前記規制部材に接続された駆動ケーブルと、
前記ドア側検出部材の変位に基づいて前記駆動ケーブルを引張する引張機構と、
を備えること、を特徴とする車両用ドア装置。
【請求項4】
請求項3に記載の車両用ドア装置において、
前記ドア側検出部材は、前記ガイド係合部を有する前記ドア側係合部と一体に設けられた検出レバーであり、
前記車体側検出部材は、前記車体側係合部に設けられた前記ガイド溝の案内面を形成するガイド突部であって、
前記係合状態検出部は、前記ドアの全閉動作に基づいて、前記案内面に沿って前記ガイド係合部が前記ガイド溝内に進入した場合に、前記ガイド突部に対する当接により前記検出レバーが変位するように構成されること、を特徴とする車両用ドア装置。
【請求項5】
請求項1~請求項4の何れか一項に記載の車両用ドア装置において、
前記規制部材は、前記進入経路を形成する開口部を有した前記ロック装置の保持部材に支持されるとともに、前記規制解除部に駆動されることにより、前記開口部に臨んで配置された干渉部が前記開口部から離脱した位置に移動するように構成されること、
を特徴とする車両用ドア装置。
【請求項6】
請求項1~請求項4の何れか一項に記載の車両用ドア装置において、
前記ドアの開側端部に配置された前記ロック装置について、前記ラッチ機構に対する前記ストライカの係合を規制可能に設けられた前記規制部材を備えること、
を特徴とする車両用ドア装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用ドア装置に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車体に対する第1の回動連結点と車両のドアに対する第2の回動連結点とを有した第1及び第2のリンクアームを備える車両用のドア装置がある。このようなドア装置は、第1及び第2のリンクアームが形成するリンク機構の動作に基づいて、そのドア開口部に設けられたドアが開閉動作する。
【0003】
また、例えば、特許文献1に記載のドア装置は、ドアの閉側端部に設けられたドア側係合部と、ドア開口部の閉側端部に設けられた車体側係合部と、を備えている。更に、これらドア側係合部及び車体側係合部の一方側にはガイド係合部が設けられるとともに、他方側には互いに対向する一対の側壁部を有してドアの開閉動作方向に延在するガイド溝が設けられる。そして、これらのドア側係合部及び車体側係合部が係合するドアの全閉位置近傍においては、そのガイド溝内にガイド係合部が配置された状態で、ドアの開閉動作が案内される構成となっている。
【0004】
即ち、ガイド溝内に軸状係合部が配置された状態においては、そのガイド溝が延在するドアの開閉動作方向に対して直交する方向におけるドアの変位が規制される。そして、これにより、第1及び第2のリンクアームの距離が近づいて直線的に並んだ状態になりやすい全閉位置近傍の開閉動作位置においても、そのドアを安定的に支持することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-92327号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記のようなリンク機構を用いて車両のドアを開閉動作させる構成においては、その第2の回動連結点周りにドアの回動が許容される。このため、外力の入力等により、そのドアが揺動する可能性がある。そして、このドアに生じた揺動が、その円滑な動作の妨げとなるおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する車両用ドア装置の各態様を記載する。
態様1の車両用ドア装置は、車体に対する第1の回動連結点と車両のドアに対する第2の回動連結点とを有する第1及び第2のリンクアームを備え、前記第1及び第2のリンクアームが形成するリンク機構の動作に基づき前記ドアが開閉動作するとともに、前記リンク機構の動作に基づき前記車両のドア開口部を開閉する前記ドアの閉側端部に設けられたドア側係合部と、前記ドアの開閉動作に基づいて該ドアの前記閉側端部が接離する前記ドア開口部の閉側端部に設けられた車体側係合部と、を備え、前記ドア側係合部及び前記車体側係合部の一方側は、ガイド係合部を備え、前記ドア側係合部及び前記車体側係合部の他方側は、互いに対向する一対の側壁部を有して前記ドアの開閉動作方向に延在するガイド溝を備えてなり、前記第1及び第2のリンクアームの少なくとも何れかには、前記第1及び第2の回動連結点間の連結長を変更可能とする連結長可変機構が設けられ、前記ドアの全閉位置近傍においては、前記車体側係合部に対して前記ドア側係合部が正しく係合することにより、前記ガイド溝内に前記ガイド係合部が配置された状態で、前記ドアの開閉動作が案内されるものであって、前記ドアには、ラッチ機構及びストライカの係合力に基づいて前記全閉位置に移動した前記ドアを前記ドア開口部に拘束するロック装置が設けられるとともに、前記全閉位置に向かう前記ドアの全閉動作に基づいた前記ラッチ機構に対する前記ストライカの進入経路に配置されることにより前記ラッチ機構に対する前記ストライカの係合を規制する規制部材と、前記正しく係合する状態で前記ドアが全閉動作していることを検出する係合状態検出部と、前記正しく係合する状態で前記ドアが全閉動作している場合に前記規制部材を前記進入経路から外れた位置に移動させる規制解除部と、を備える。
【0008】
上記構成によれば、車体側係合部に対してドア側係合部が正しく係合する場合には、そのロック装置のロック動作が許容される。また、車体側係合部に対するドア側係合部の係合不良が発生した場合には、ラッチ機構に対するストライカの係合が規制されることにより、そのロック装置がロック動作しない。つまりは、その係合不良の発生によりドアの全閉動作姿勢が乱れた状態で、このドアが全閉位置に拘束される状況を回避することができる。その結果、例えば、アクチュエータによる所謂リトライ駆動、或いは利用者による操作入力によって、容易に、その全閉動作をやり直すことができる。そして、これにより、ドアの全閉動作時、外力の入力等により揺動が生じた場合でも、このドアを正しく全閉動作させることができる。
【0009】
態様2の車両用ドア装置は、態様1に記載の車両用ドア装置において、前記係合状態検出部は、前記ドアの閉側端部に設けられたドア側検出部材と、前記ドア開口部の閉側端部に設けられた車体側検出部材と、を備え、前記ドア側検出部材と前記車体側検出部材とが当接することにより、前記正しく係合する状態で前記ドアが全閉動作していることを検出する。
【0010】
上記構成によれば、簡素な構成にて、精度よく、車体側係合部に対してドア側係合部が正しく係合する状態でドアが全閉動作していることを検出することができる。
態様3の車両用ドア装置は、態様2に記載の車両用ドア装置において、前記係合状態検出部は、前記車体側検出部材に対する当接により前記ドア側検出部材が変位するように構成されるとともに、前記規制解除部は、前記規制部材に接続された駆動ケーブルと、前記ドア側検出部材の変位に基づいて前記駆動ケーブルを引張する引張機構と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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