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公開番号2024030532
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022133478
出願日2022-08-24
発明の名称ドアラッチ装置
出願人ミネベアミツミ株式会社
代理人個人,個人
主分類E05B 81/16 20140101AFI20240229BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】ドアラッチ装置の防盗性を向上する。
【解決手段】ドアラッチ装置5は、ストライカを保持するラッチ状態とストライカが離脱された解放状態とを切り換えるラッチ機構11と、第1電気モータ21により発生された駆動力でラッチ状態から解放状態に切り換える電動リリース機構12と、ドア1に設けられた操作部材6に入力される操作力をラッチ機構11に伝達し、ラッチ機構11をラッチ状態から解放状態に切り換える手動リリース機構13と、手動リリース機構13による解放状態への切換を禁止するロック状態と、手動リリース機構13による解放状態への切換を許容するアンロック状態とを切り換えるロック機構14とを備える。ロック機構14は、第2電気モータ22を有し、第2電気モータ22により発生された駆動力のみに基づいて作動する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両のドアを開放および閉鎖するためのドアラッチ装置であって、
前記車両に取り付けられているストライカを保持するラッチ状態と、前記ストライカが離脱された解放状態とを切り換えるラッチ機構と、
第1電気モータを有し、前記第1電気モータにより発生された駆動力を前記ラッチ機構に伝達し、前記ラッチ機構を前記ラッチ状態から前記解放状態に切り換える電動リリース機構と、
前記ドアに設けられた操作部材に入力される操作力を前記ラッチ機構に伝達し、前記ラッチ機構を前記ラッチ状態から前記解放状態に切り換える手動リリース機構と、
第2電気モータを有し、前記第2モータにより発生された駆動力のみに基づき作動して、前記手動リリース機構による前記解放状態への切換を禁止するロック状態と、前記手動リリース機構による前記解放状態への切換を許容するアンロック状態とを切り換えるロック機構と、
を備える、ドアラッチ装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記第1電気モータおよび前記第2電気モータの動作を制御する制御器を更に備える、
請求項1に記載のドアラッチ装置。
【請求項3】
前記制御器が、
前記第1電気モータへの給電可否を示す給電可否情報を受信する通信部と、
前記給電可否情報に基づいて、前記第1電気モータへの給電が不能である状態およびその予兆がある状態を含む非常状態が生じているか否かを判定する非常判定部と、
前記非常状態が生じていると判定された場合に、前記ロック機構を前記ロック状態から前記アンロック状態に切り換えるべく前記第2電気モータを動作させるロック制御部と、を有する、
請求項2に記載のドアラッチ装置。
【請求項4】
前記第1電気モータおよび前記第2電気モータが、前記車両に搭載されているバッテリに蓄えられている電力に基づいて動作し、
前記給電可否情報が、前記バッテリの残容量を示す情報を含み、前記非常状態が、前記残容量が所定値未満であるとの状態を含む、
請求項3に記載のドアラッチ装置。
【請求項5】
前記非常状態が生じていないと判定された場合に、前記ロック制御部は、前記ラッチ機構および前記電動リリース機構の動作に関わらず、前記ロック機構を前記ロック状態で維持させる、
請求項3に記載のドアラッチ装置。
【請求項6】
前記通信部は、前記車両の内部に人がいるか否かを示す車内在否情報を更に受信し、
前記車内在否情報に基づき前記車両の前記内部に人がいる場合に、前記ロック制御部が、前記ロック機構を前記ロック状態から前記アンロック状態に切り換えるべく前記第2電気モータを動作させる、
請求項3から5のいずれか1項に記載のドアラッチ装置。
【請求項7】
前記非常状態が生じており且つ前記車両の前記内部に人がいる場合に、前記ロック制御部は、前記ロック機構を前記ロック状態から前記アンロック状態に切り換えるべく前記第2電気モータを動作させる、
請求項6に記載のドアラッチ装置。
【請求項8】
前記通信部が、利用者の前記ドアを開放する意思を示す開指令を受信し、
前記制御器が、前記開指令を受信すると前記第1電気モータを作動させて前記ラッチ機構を解放状態に切り換える電子アンロック状態と、前記開指令を受信しても前記第1電気モータを作動させない電子ロック状態とで切り換わる解除制御部を更に有し、
前記非常状態が生じていないと判定された場合に、前記ロック制御部は、前記解除制御部の状態に関わらず、前記ロック機構を前記ロック状態で維持させる、
請求項3に記載のドアラッチ装置。
【請求項9】
前記操作部材が、前記ドアの内面側および外面側それぞれに設けられた内側操作部材および外側操作部材を含み、
前記手動リリース機構が、前記内側操作部材および前記外側操作部材それぞれに入力される操作力に基づいて作動する内側手動リリース機構および外側手動リリース機構を含み、
前記ロック機構が、前記内側手動リリース機構および前記外側手動リリース機構それぞれに対して前記ロック状態と前記アンロック状態とを切り換える内側ロック機構および外側ロック機構を含み、
前記制御器が、
前記車両の内部に人がいるか否かを示す車内在否情報を受信する通信部と、
前記車内在否情報に基づき前記車両の前記内部に人がいる場合に、前記外側ロック機構の状態を維持し且つ前記内側ロック機構を前記アンロック状態にすべく前記第2電気モータを動作させるロック制御部と、を有する、
請求項2に記載のドアラッチ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ドアラッチ装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、ラッチ機構、電動リリース機構、手動リリース機構、およびロック機構を備える車両用ドアラッチ装置を開示する。ラッチ機構は、車体に取り付けられているストライカを離脱可能に保持し、これによりドアが閉鎖状態となる。電動リリース機構は、キーの所有者が車両の近くにいる等の所定条件を満たすと、動作可能になる。電動リリース機構は、ストライカがラッチ機構から離脱されるようにラッチ機構を電動で操作し、これによりドアが開放可能になる。
【0003】
手動リリース機構は、電気的不具合等に起因して電動リリース機構が動作不能な非常時に利用されることを意図されている。手動リリース機構は、ドアの外面および内面それぞれに設けられたハンドルに利用者により入力された操作力に基づいて、ストライカがラッチ機構から離脱されるようにラッチ機構を操作する。
【0004】
ロック機構は、ハンドルに操作力が入力されても手動リリース機構によるラッチ機構の操作が無効になるロック状態と、ハンドルに操作力が入力されたときに手動リリース機構によるラッチ機構の操作が許容されるアンロック状態とを切り換える。ロック状態とアンロック状態との切換は、ドアの外面側に設けられたキーシリンダやドアの内面側に設けられたロックノブを手動で操作することによって行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-190019号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
キーシリンダやロックノブのようなロック機構を手動で操作するための部材は、ドアの外面上もしくは内面上に設けられている。そのため、かかる部材が、不正に操作されるおそれがある。その結果として、ロック機構はロック状態からアンロック状態へと切り換えられ、ドアがハンドルを用いて不正に開放可能になる。このように、防盗性の面から、ドアラッチ装置には改善の余地がある。
【0007】
本発明は、ドアラッチ装置の防盗性を向上することを課題とする。
【0008】
本発明の一態様は、車両のドアを開放および閉鎖するためのドアラッチ装置であって、前記車両に取り付けられているストライカを保持するラッチ状態と、前記ストライカが離脱された解放状態とを切り換えるラッチ機構と、第1電気モータを有し、前記第1電気モータにより発生された駆動力を前記ラッチ機構に伝達し、前記ラッチ機構を前記ラッチ状態から前記解放状態に切り換える電動リリース機構と、前記ドアに設けられた操作部材に入力される操作力を前記ラッチ機構に伝達し、前記ラッチ機構を前記ラッチ状態から前記解放状態に切り換える手動リリース機構と、第2電気モータを有し、前記第2電気モータにより発生された駆動力にのみ基づいて作動して、前記手動リリース機構による前記解放状態への切換を禁止するロック状態と、前記手動リリース機構による前記解放状態への切換を許容するアンロック状態とを切り換えるロック機構と、を備える、ドアラッチ装置を提供する。
【0009】
上記の構成によると、ロック状態とアンロック状態とが電動で切り換えられる。この切換を機械的に手動で操作するための従来部品(キーシリンダやロックノブなど)をドアの内面または外面から省略できる。よって、ロック機構の不正操作が抑止される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ドアラッチ装置の防盗性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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