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公開番号2024050201
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022156899
出願日2022-09-29
発明の名称車両用ドア制御装置
出願人株式会社アイシン
代理人個人,個人
主分類E05F 15/655 20150101AFI20240403BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】ドアの落下時における周囲の安全性の確保と、駆動装置に作用する負荷の低減とを両立できる車両用ドア制御装置を提供する。
【解決手段】ドア制御装置60は、バックドア30の閉作動を指令する閉作動指令信号が入力されていない状態で、バックドア30が停止した状態から閉方向に移動した場合にドア制御処理を実行する。ドア制御処理では、ドア開度が判定開度未満である場合には、モータ43の回生ブレーキ作用によってバックドア30に制動力を付与するブレーキモードを実行し、ドア開度が判定開度以上である場合には、バックドア30の移動速度が一定となるようにバックドア30を閉作動させる閉作動モードを実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車体のドア開口の上縁に沿って延びる回転軸線を中心に回転することで前記ドア開口を開閉するドアと、前記ドアを開閉駆動するモータを有する駆動装置と、を備える車両に適用され、前記モータの駆動を制御する車両用ドア制御装置であって、
全開状態の前記ドアのドア開度と、全閉状態の前記ドアのドア開度との間のドア開度を判定開度とするとき、
前記ドアの閉作動を指令する閉作動指令信号が入力されていない状態で、前記ドアが停止した状態から閉方向に移動した場合にドア制御処理を実行し、
前記ドア制御処理では、
前記ドア開度が前記判定開度未満である場合には、前記モータの回生ブレーキ作用によって前記ドアに制動力を付与するブレーキモードを実行し、
前記ドア開度が前記判定開度以上である場合には、前記ドアの移動速度が一定となるように前記ドアを閉作動させる閉作動モードを実行する、
車両用ドア制御装置。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記ドア制御処理の実行時における前記ドアの閉速度の判定値として、判定速度が設定されており、
前記駆動装置は、前記モータへの給電が停止されている状態において、前記ドアを開方向に付勢するように構成されており、
前記ドア制御処理では、
前記ドア開度が前記判定開度以上であり、且つ前記ドアの閉速度が前記判定速度以上である場合には、前記閉作動モードを実行し、
前記ドア開度が前記判定開度以上であり、且つ前記ドアの閉速度が前記判定速度未満である場合には、前記モータへの給電を停止する停止モードを実行する、
請求項1に記載の車両用ドア制御装置。
【請求項3】
前記判定速度を第1判定速度とするとき、前記判定値として前記第1判定速度よりも大きい第2判定速度が設定されており、
前記ドア制御処理では、
前記ドア開度が前記判定開度未満であり、且つ前記ドアの閉速度が前記第2判定速度以上である場合には、前記ブレーキモードを実行し、
前記ドア開度が前記判定開度未満であり、且つ前記ドアの閉速度が前記第2判定速度未満である場合には、前記停止モードを実行する、
請求項2に記載の車両用ドア制御装置。
【請求項4】
前記ドア制御処理では、
前記ブレーキモード、前記閉作動モード、及び前記停止モードのいずれかが実行された後に、前記ドアの閉作動を指令する閉作動指令信号が入力されていない状態で、前記ドアが停止した状態から閉方向に移動した場合であって、前記ドアの閉速度が前記判定速度以上である場合には、前記ブレーキモードを実行する、
請求項2または請求項3に記載の車両用ドア制御装置。
【請求項5】
前記車両には、前記ドア制御処理が実行されている旨を前記ドアの周囲の人に報知する報知部が設けられており、
前記ドア制御処理が実行されている場合には、前記報知部を作動させる、
請求項1に記載の車両用ドア制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用ドア制御装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、モータを駆動源とする駆動装置によって車体のドア開口を開閉するオートスライドドア装置が開示されている。
特許文献1に記載の装置では、自重によってスライドドアが滑り落ちる際のスライドドアの開閉速度を抑えるべく、駆動装置のモータの動作が制御されている。同装置では、モータの状態を、回生ブレーキ状態と、回生ブレーキが作用しないフリー状態とに交互に切り換えることで、スライドドアの開閉速度を制御している。こうした制御によって、スライドドアの開閉駆動時における周囲の安全性が確保されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-246061号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ドア開口の上縁に沿って延びる回転軸線を中心に回転するバックドアなどの車両用ドアでは、ドアが駆動装置によって開方向に付勢されることで開状態におけるドアの姿勢が維持される。こうしたドアが開状態であるとき、ドアに対して、ドアの自重や乗員の手動操作による外力が作用することで、ドアが回転軸線を中心として閉方向に移動する、すなわちドアが落下することがある。この場合、モータの回生ブレーキにより移動速度が制御されたドアにおいては、駆動装置に作用する負荷が大きくなるおそれがある。このため、ドアの落下時における周囲の安全性の確保と、駆動装置に作用する負荷の低減とを両立することが望まれている。
【0005】
なお、こうした課題は、バックドアに限られるものではなく、ドア開口の上縁に沿って延びる回転軸線を中心に回転するドアであれば、車体の前面や側面のドア開口を開閉するドアにおいても同様にして生じるものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための車両用ドア制御装置の各態様を記載する。
[態様1]車体のドア開口の上縁に沿って延びる回転軸線を中心に回転することで前記ドア開口を開閉するドアと、前記ドアを開閉駆動するモータを有する駆動装置と、を備える車両に適用され、前記モータの駆動を制御する車両用ドア制御装置であって、全開状態の前記ドアのドア開度と、全閉状態の前記ドアのドア開度との間のドア開度を判定開度とするとき、前記ドアの閉作動を指令する閉作動指令信号が入力されていない状態で、前記ドアが停止した状態から閉方向に移動した場合にドア制御処理を実行し、前記ドア制御処理では、前記ドア開度が前記判定開度未満である場合には、前記モータの回生ブレーキ作用によって前記ドアに制動力を付与するブレーキモードを実行し、前記ドア開度が前記判定開度以上である場合には、前記ドアの移動速度が一定となるように前記ドアを閉作動させる閉作動モードを実行する、車両用ドア制御装置。
【0007】
上記構成によれば、ドア開度が判定開度未満である場合には、閉方向に移動するドアに制動力が付与される。このため、ドア制御装置に閉作動指令信号が入力されていない状態でドアが回転軸線を中心として閉方向に移動し続けること、すなわちドアが落下し続けることを抑制できる。したがって、ドアの落下時における周囲の安全性を確保できる。
【0008】
また、ドア開度が判定開度以上である場合には、移動速度が一定となるようにドアが閉作動する。これにより、閉作動するドアに対して自重や外力が作用した場合であっても、ドアが一定の速度で閉方向に移動しようとするため、ドアが閉方向に急加速することを抑制できる。したがって、モータの回生ブレーキ作用によってドアに制動力を付与する場合と比較して、ドアの落下時における周囲の安全性を確保しつつも、駆動装置に作用する負荷を低減できる。
【0009】
以上のことから、判定開度を閾値としてモータの駆動態様を切り替えることで、ドアの落下時における周囲の安全性の確保と、駆動装置に作用する負荷の低減とを両立できる。
[態様2]前記ドア制御処理の実行時における前記ドアの閉速度の判定値として、判定速度が設定されており、前記駆動装置は、前記モータへの給電が停止されている状態において、前記ドアを開方向に付勢するように構成されており、前記ドア制御処理では、前記ドア開度が前記判定開度以上であり、且つ前記ドアの閉速度が前記判定速度以上である場合には、前記閉作動モードを実行し、前記ドア開度が前記判定開度以上であり、且つ前記ドアの閉速度が前記判定速度未満である場合には、前記モータへの給電を停止する停止モードを実行する、[態様1]に記載の車両用ドア制御装置。
【0010】
上記構成によれば、ドア開度が判定開度以上であり、且つドアの閉速度が判定速度以上である場合には、落下するドアの加速を抑える必要性が高いとして、ドアの移動速度が一定となるようにドアが閉作動する。したがって、モータの回生ブレーキ作用によってドアに制動力を付与する場合と比較して、ドアの落下時における周囲の安全性を確保しつつも、駆動装置に作用する負荷を低減できる。
(【0011】以降は省略されています)

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