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公開番号2024051376
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022157514
出願日2022-09-30
発明の名称ポリアミドマルチフィラメントおよびポリアミド仮撚り加工糸
出願人東レ株式会社
代理人
主分類D01F 6/60 20060101AFI20240404BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約【課題】 単糸繊度1.0detx以下の極細繊維で、衣料用途として使用した場合、ソフト感を発現させるとともに、適度な剛直性を付与することで、生地が擦れて発する衣ズレ音を低減し、染色での染め斑が少なく品位に優れる、ポリアミドマルチフィラメントを提供する。
【解決手段】 単糸繊度が0.2~1.0dtex、最大伸長応力と15%伸長応力の比が0.40以上、15%伸長応力バラツキが2.9%以下、伸度が40~70%であるポリアミドマルチフィラメント。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
単糸繊度が0.2~1.0dtex、最大伸長応力と15%伸長応力の比が0.40以上、15%伸長応力バラツキが2.9%以下、伸度が40~70%であるポリアミドマルチフィラメント。
続きを表示(約 91 文字)【請求項2】
請求項1に記載のポリアミドマルチフィラメントからなる仮撚り加工糸であって、最大伸長応力と15%伸長応力の比が0.65以上であるポリアミド仮撚り加工糸。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、布帛とした際に衣ズレ音の発生が少ない、単糸繊度1.0dtex以下のポリアミドマルチフィラメントおよびその仮撚り加工糸に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
合成繊維であるポリアミド繊維やポリエステル繊維は、機械的・化学的性質において優れた特性を有することから衣料用途や産業用途などで幅広く利用されている。特に、ポリアミド繊維は、強度や耐摩耗性、肌触り、光沢性において優れた特性を有することから一般衣料製品等に広く使用されており、その耐摩耗性や高強度といった特性を活かして、スポーツ衣料やアウトドア衣料に向けて、盛んに利用されている。
【0003】
これらスポーツ衣料、アウトドア衣料分野においては、さらなる機能性の付与、着用快適性向上などが求められており、ハンティングなどの屋外アクティビティやゴルフ、ランニングなどのスポーツ時に着用するウェアでは、特有のニーズとして、シャカシャカ音(衣ズレ音)の抑制が求められている。
【0004】
衣ズレ音を抑制する主な方法として、生地を構成する糸条のズレを抑制し、衣ズレ音自体を抑制する方法(衣ズレ低減型)や、発生した衣ズレ音を当該生地が速やかに吸音し、周囲への拡散を防ぐ方法(吸音型)がある。
【0005】
衣ズレ低減型の抑制法は、生地を構成する糸条に剛直性の高い糸条を使用することで、生地が擦過された場合でも、生地を構成する糸条同士の交点が強固に固定されており、糸条のズレによる衣ズレ音の発生そのものを抑制する方法である。
【0006】
次に、吸音型の抑制法のメカニズムを説明する。織り編み物などの多孔質材料において、音波ができる貫通構造を持ち、内部に多数の微細空間を有する多孔質材料に音が入射すると、その空気振動(圧力変動)が直接材料内部のすきまに存在する空気に伝わる。ここで、繊維表面での空気の粘性摩擦が生じ、音のエネルギーの一部が熱エネルギーに変換され、吸音作用を生じる。
【0007】
この吸音型衣ズレ音抑制技術に関して、例えば特許文献1には、単糸0.1~0.6デニールのポリアミド系マルチフィラメント糸を用いた、衣ズレ音の少ない透湿防水布が提案されている。特許文献1に記載の透湿防水布は、表面積の大きい単糸細繊度糸を用いた微細空隙の多い生地により、発生した衣ズレ音の吸収を図るものである。
【0008】
また同様に、特許文献2には単糸繊度0.3~1.0dtexのポリアミド繊維が、特許文献3には単糸繊度1.2dtex以下の仮撚り用ポリアミド繊維が記載されているが、特許文献1同様に、剛性の低い単糸細繊度に関する技術であり、生地の吸音効果により、一定の衣ズレ音抑制効果は認められる。
【0009】
さらに特許文献4には、単糸繊度0.1~0.5dtexのポリアミド極細繊維が記載されている。特許文献4では、単糸細繊度に起因する吸音効果を示し、紡糸後に2段給油を施すことで、糸揺れ抑制を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開平5-338069号公報
特開2021-25140号公報
特開2009-84749号公報
WO2012/073737号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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