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公開番号2024052600
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2023167598
出願日2023-09-28
発明の名称人工皮革
出願人東レ株式会社
代理人
主分類D06N 3/14 20060101AFI20240404BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】
簡略なプロセスによって、メランジ調の外観と良好なタッチ感を有し、優れた摩擦堅牢度や実使用に耐えうる強度を併せ持つ人工皮革を提供すること。
【解決手段】
極細繊維からなる不織布を構成要素として含む繊維絡合体と、高分子弾性体とで構成されてなる、少なくとも一方の表面に立毛を有する人工皮革であって、前記極細繊維はポリエステル樹脂を主成分としてなり、前記極細繊維の平均単繊維直径が0.01μm以上10.0μm以下であり、前記高分子弾性体はポリウレタン樹脂を主成分としてなり、前記高分子弾性体が黒色顔料を0.1質量%以上5.0質量%以下含み、前記人工皮革が、その表面に0.10mm2以上0.60mm2以下の非立毛被覆部分を20個/cm2以上50個/cm2以下有する、人工皮革。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
極細繊維からなる不織布を構成要素として含む繊維絡合体と、高分子弾性体とで構成されてなる、少なくとも一方の表面に立毛を有する人工皮革であって、前記極細繊維はポリエステル樹脂を主成分としてなり、前記極細繊維の平均単繊維直径が0.01μm以上10.0μm以下であり、前記高分子弾性体はポリウレタン樹脂を主成分としてなり、前記高分子弾性体が黒色顔料を0.1質量%以上5.0質量%以下含み、前記人工皮革が、その表面に0.10mm

以上0.60mm

以下の非立毛被覆部分を20個/cm

以上50個/cm

以下有する、人工皮革。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記人工皮革の平均立毛長が200μm以上600μm以下である、請求項1に記載の人工皮革。
【請求項3】
前記人工皮革の立毛長の変動係数が30%以上100%以下である、請求項1または2に記載の人工皮革。
【請求項4】
前記非立毛被覆部分の、前記人工皮革の表面に占める面積の割合が1.0%以上30.0%以下である、請求項1または2に記載の人工皮革。
【請求項5】
前記高分子弾性体の前記繊維絡合体に対する質量が20質量%以上50質量%以下である、請求項1または2に記載の人工皮革。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、極細繊維からなる不織布を構成要素として含む繊維絡合体と高分子弾性体とからなる人工皮革に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
主として極細繊維からなる不織布を構成要素として含む繊維絡合体と高分子弾性体とからなる天然皮革調の人工皮革は、耐久性の高さや品質の均一性などの天然皮革対比で優れた特徴を有しており、人工皮革の種類は、表面を起毛したスエード調の人工皮革や、表層に高分子弾性体を付与した銀付きの人工皮革など、用途に合わせて多種多様化している。
【0003】
スエード調の人工皮革は、表面起毛部による均一な手触り感や光沢感が高品位として評価され、自動車内装材、家具、雑貨、衣料用途など幅広い用途に使用されている。
【0004】
一方で、単に均一な外観だけでなく、様々な色調や新規な外観への要求が強くなってきており、いわゆるメランジ調と呼ばれる、異色効果を表現できるような人工皮革の需要が高まりつつある。
【0005】
これまでに、メランジ調人工皮革を製造する方法として、染着性の異なる2種類以上の繊維を適当な比率で混合してなるシートを染色する方法や、シートをバフィングして起毛させる際に、研削量を少量に抑えることで、表層における立毛部と高分子弾性体露出部の境界を明瞭化させる方法が開示されている(例えば、特許文献1および2を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2005-133256号公報
特開2013-44073号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に開示された技術においては、染着性の異なる2種類以上の繊維を適当な比率で混合してなるシートを染色することで、異色の繊維が混在した人工皮革表面を作り出すことができ、メランジ調の外観を達成している。しかし、この手法では、異種繊維の混綿工程が必須であり、工程が複雑化するという問題がある。
【0008】
特許文献2に開示された技術においては、シートをバフィングして起毛させる際に、研削量を少量に抑えることで、分散していない短い立毛繊維束を表層に発生させ、表層における極細繊維からなる立毛部と高分子弾性体露出部の境を明瞭化し、メランジ調の外観を達成している。しかし、この手法では研削量が少なく、分散していない短い立毛繊維束が表層に多数存在するため、凸凹が増え、表面が粗くなるため、タッチ感が悪くなるという問題がある。
【0009】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、簡略なプロセスによって、メランジ調の外観と良好なタッチ感を有し、優れた摩擦堅牢度や実使用に耐えうる強度を併せ持つ人工皮革を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記目的を達成するべく、鋭意検討を重ねた結果、完成に至ったものであり、本発明によれば、以下の発明が提供される。
(【0011】以降は省略されています)

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