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公開番号2024058042
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165154
出願日2022-10-14
発明の名称芳香族ポリアミドフィルム
出願人東レ株式会社
代理人
主分類G11B 5/73 20060101AFI20240418BHJP(情報記憶)
要約【課題】テラバイト級の高記録容量が必要とされる磁気記録媒体用途、特に磁気テープ用途に最適な、高温高湿下での寸度安定性に優れ、且つ平面生に優れた芳香族ポリアミドフィルムを提供することを目的とする。
【解決手段】芳香族ポリアミドフィルムを支持体とする磁気テープの長さがカートリッジ1巻あたり1,000m以上になっても高温高湿下で長期保存した際の寸度安定性に優れ、リール芯側でのテープ幅変化を抑制し、且つ磁性層塗布性に優れた磁気テープに最適な芳香族ポリアミドフィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
芳香族ポリアミドフィルムの厚みが2μm以上5μm以下で
芳香族ポリアミドフィルムを巻き取ってなる、幅1,000mm以上、長さ5,000m以上、10,000m以下である
磁気記録媒体用芳香族ポリアミドフィルムにおいて、
吸湿率が2.0%未満であり、
巻き取ったロールの幅方向の厚み推移を周波数解析して得られた振幅上位20の内、周期10mm以上40mm未満の振幅の平均が5μm以下である
磁気記録媒体用芳香族ポリアミドフィルムロール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、テラバイト級の高記録容量が必要とされる磁気記録媒体用途、特に磁気テープ用途に最適な、高温高湿下での寸度安定性に優れ、且つ平面生に優れた芳香族ポリアミドフィルムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、テラバイト級の情報を高速に伝達するための手段が著しく発達し、莫大な情報をもつ画像およびデータ転送が可能となる一方、それらを記録、再生および保存するための高度な技術が要求されるようになってきた。記録媒体、再生媒体には、フレキシブルディスク、磁気ドラム、ハードディスクおよび磁気テープ(以下、本発明の磁気記録媒体とも称する)が挙げられるが、特に、磁気テープは1巻あたりの記録容量が大きく、ハードディスク等と比較して管理コストが安価なためデータバックアップ用、アーカイブ用途としてその役割を担うところが大きい。また、ビッグデータの取り扱いにより、磁気テープの使用用途の広がりによる幅広い環境条件下(特に、高温高湿条件下など)でのデータ保存に対する信頼性、更に高速での繰り返し使用による多数回走行におけるデータの安定した記録、読み出し等の性能に対する信頼性、磁気テープカートリッジの1巻あたりの記録容量の増大により長尺及び薄手化なども従来に増して要求される。磁気テープは、一般に各層の塗布液を調製する工程、得られた塗布液を非磁性支持体上に塗布する工程、乾燥工程、カレンダー処理(平滑化処理)工程、所定の寸法に裁断する加工工程、そして得られたテープをカートリッジに巻き込む包装工程を経て製造される。
【0003】
前記磁気テープに至る工程においては、原反ロールから引き出されたフィルムの処理がその処理工程に応じて一定の張力下で実施されるため、フィルムが長手方向に伸ばされ易く、また製造後時間の経過と共に、カートリッジに巻き込まれた磁気テープが徐々に収縮して巻き締まりが生じ、テープが変形し易いとの問題がある。このような問題を解決するために、特許文献1および2では、PET、PENと比較して高強度ゆえに薄手化、長尺化が可能なポリアミドフィルムを非磁性支持体として用いることで、フィルム長手方向、幅方向および厚み方向の熱膨張係数や湿度膨張係数に代表される可逆的な寸法変化を抑制することが提案されている。
【0004】
近年、更なるデータストレージシステムの高容量化及び幅広い環境条件下での保存へのニーズに対して、支持体に芳香族ポリアミドフィルムを使用して磁気テープを薄手化しカートリッジ1巻中のテープ長さを更に長く巻いた場合のテープ幅変化が大きくなる問題がある。このような問題を解決する為に、特許文献3では、所定の条件にて熱処理を行うことが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-67872号公報(2004年3月4日公開)
特開平9-71669号公報(1997年3月18日公開)
特開2020-186318号公報(2020年11月19日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記の方法では、テープ幅変化が大きくなる問題が解決されても、熱処理による厚みムラが顕在化し、磁性層塗布工程で塗布スジが発生するという問題があった。
本発明は、芳香族ポリアミドフィルムを支持体とする磁気テープの長さがカートリッジ1巻あたり1,000m以上になっても高温高湿下で長期保存した際の寸度安定性に優れ、リール芯側でのテープ幅変化を抑制し、且つ磁性層塗布性に優れた磁気テープに最適な芳香族ポリアミドフィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
掛かる問題を解決するために、本発明は、以下の構成からなる。
(1)芳香族ポリアミドフィルムの厚みが2μm以上5μm以下で芳香族ポリアミドフィルムを巻き取ってなる、幅1,000mm以上、長さ5,000m以上、10,000m以下である磁気記録媒体用芳香族ポリアミドフィルムにおいて、吸湿率が2.0%未満であり、巻き取ったロールの幅方向の厚み推移を周波数解析して得られた振幅上位20の内、周期10mm以上40mm未満の振幅の平均が5μm以下である磁気記録媒体用芳香族ポリアミドフィルムロール。
【発明の効果】
【0008】
本発明の芳香族ポリアミドフィルムは、芳香族ポリアミドフィルムが支持体とする磁気テープの長さがカートリッジ1巻あたり1,000m以上になっても高温高湿下で長期保存した際の寸度安定性に優れ、リール芯側でのテープ幅変化を抑制し、且つ磁性層塗布性に優れた磁気テープに最適な芳香族ポリアミドフィルムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に本発明について、望ましい実施の形態とともに詳細を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明の芳香族ポリアミドフィルムは、例えば、次の化学式(1)及び/又は化学式(2)で表される繰り返し単位を有するものが好ましい。
【0010】
TIFF
2024058042000001.tif
18
170
(【0011】以降は省略されています)

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