TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024041335
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-27
出願番号2022146082
出願日2022-09-14
発明の名称磁気記録媒体
出願人ソニーグループ株式会社
代理人個人
主分類G11B 5/84 20060101AFI20240319BHJP(情報記憶)
要約【課題】
磁気記録媒体の使い始めの磁気記録媒体幅を決定する時間を短縮することができ、使い始めの磁気記録媒体幅を明確にできる、磁気記録媒体を提供することを目的とする
【解決手段】
幅方向に隣接する複数のサーボバンドを有する磁性層を有する磁気記録媒体であって、 60℃の温度環境において、湿度を10RH%から40RH%に上昇させた際、前記磁気記録媒体の幅が安定するまでの時間が24分以内であり、平均厚み(平均全厚)が5.3μm以下である、前記磁気記録媒体。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
幅方向に隣接する複数のサーボバンドを有する磁性層を有する磁気記録媒体であって、
60℃の温度環境において、湿度を10RH%から40RH%に上昇させた際、前記磁気記録媒体の幅が安定するまでの時間が24分以内であり、
平均厚み(平均全厚)が5.3μm以下である、前記磁気記録媒体。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
35℃の温度環境において、湿度を10RH%から40RH%に上昇させた際、前記磁気記録媒体の幅が安定するまでの時間が24分以内である、請求項1に記載の前記磁気記録媒体。
【請求項3】
10℃の温度環境において、湿度を10RH%から40RH%に上昇させた際、前記磁気記録媒体の幅が安定するまでの時間が24分以内である、請求項1に記載の前記磁気記録媒体。
【請求項4】
前記磁気記録媒体の幅が安定するまでの時間が22分以内である、請求項1に記載の磁気記録媒体。
【請求項5】
60℃の温度環境において、前記磁気記録媒体の幅変化量ΔWが、680ppm以上である、請求項1に記載の磁気記録媒体。
【請求項6】
60℃の温度環境において、前記磁気記録媒体の幅変化量ΔWが、700ppm以上である、請求項1に記載の磁気記録媒体。
【請求項7】
前記サーボバンドに書き込まれたサーボパターンは、前記磁気記録媒体の幅方向に対して5~20°のアジマス角を持って傾斜する複数のストライプを含む、請求項1に記載の磁気記録媒体。
【請求項8】
データ記録トラック幅が1000nm以下である、請求項1に記載の磁気記録媒体。
【請求項9】
前記磁性層が磁性粉を含む、請求項1に記載の磁気記録媒体。
【請求項10】
前記磁性層がスパッタ層である、請求項1に記載の磁気記録媒体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本技術は、磁気記録媒体に関する。
続きを表示(約 4,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、電子データのバックアップなどの用途で磁気記録媒体が広く利用されている。磁気記録媒体の一つとして、例えば磁気テープカートリッジは、大容量・長期保存が可能なことから、ビッグデータ等の蓄積媒体としてますます注目が集まっている。
【0003】
データの記録密度を向上するために、磁気テープでは、磁気テープの全厚みが非常に薄く、かつ、データ記録トラック幅は非常に狭くなっている。このように全厚みが非常に薄く、かつ、データ記録トラック幅が狭くなると、例えば温湿度変化などの環境要因に起因する磁気テープの幅方向の変化量として最大許容される変化量がますます小さくなる。
【0004】
磁気テープの幅方向の変化量を小さくするための技術がこれまでにいくつか提案されてきている。例えば、下記特許文献1に開示された磁気テープは、非磁性支持体の幅方向のヤング率をX且つバック層の幅方向のヤング率をYとしたときに、Xが850kg/mm

以上であるか又は850kg/mm

未満の場合はX×Yが6×10

以上であり、且つ、磁性層を含む層の幅方向のヤング率をZとしたときY/Zが6.0以下であることを特徴とする。
【0005】
また、磁気テープの幅方向の変化に対応するため記録再生装置を調節する技術がこれまでにいくつか提案されている。例えば、下記特許文献2では、記録再生装置において、各記録トラックに対する記録再生ヘッドの位置決め(トラッキング)制御を実行し、テープ情報やデータバンドを特定するためのサーボバンド識別情報が埋め込まれた所定形状のサーボパターンが記録されたサーボバンドに関し、隣接するサーボバンドの間隔(サーボバンドピッチ)の変化に対応するために磁気テープの走行時に加えるテンションを変化させる技術が提案されている。特許文献2で提案された技術では、基準となる初期の磁気テープの幅情報をメモリに入れ、再生時に初期の磁気テープの幅情報を参考にして、磁気テープに加えるテンションを変化させている。また、下記特許文献3では、記録再生装置のデータライトヘッドを磁気テープの幅方向に対して傾けて配置する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2005-332510号公報
特開2005-285268号公報
特開2005-259198号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、記録再生装置によってデータの記録又は再生をする際、磁気テープを走行させ始めた際の磁気テープの幅は、磁気テープの長手方向の張力や巻き圧力によって変形させられており、幅方向の変化が安定するまでに時間を要する。このため、基準となる初期の磁気テープ幅情報をメモリに入れる時期が遅くなるといった問題がある。
【0008】
以上のような事情に鑑み、本技術は、磁気記録媒体の使い始めの磁気記録媒体幅を決定する時間を短縮することができ、使い始めの磁気記録媒体幅を明確にできる、磁気記録媒体を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本技術は、幅方向に隣接する複数のサーボバンドを有する磁性層を有する磁気記録媒体であって、
60℃の温度環境において、湿度を10RH%から40RH%に上昇させた際、前記磁気記録媒体の幅が安定するまでの時間が24分以内であり、
平均厚み(平均全厚)が5.3μm以下である、前記磁気記録媒体を提供する。
本技術に従う、磁気記録媒体は、35℃の温度環境において、湿度を10RH%から40RH%に上昇させた際、前記磁気記録媒体の幅が安定するまでの時間が24分以内でありうる。
本技術に従う、磁気記録媒体は、10℃の温度環境において、湿度を10RH%から40RH%に上昇させた際、前記磁気記録媒体の幅が安定するまでの時間が24分以内でありうる。
本技術に従う、磁気記録媒体は、前記磁気記録媒体の幅が安定するまでの時間が22分以内でありうる。
本技術に従う、磁気記録媒体は、60℃の温度環境において、前記磁気記録媒体の幅変化量ΔWが、680ppm以上でありうる。
本技術に従う、磁気記録媒体は、60℃の温度環境において、前記磁気記録媒体の幅変化量ΔWが、700ppm以上でありうる。
前記サーボバンドに書き込まれたサーボパターンは、前記磁気記録媒体の幅方向に対して5~20°のアジマス角を持って傾斜する複数のストライプを含みうる。
本技術に従う、磁気記録媒体は、データ記録トラック幅が1000nm以下でありうる。
本技術の一つの実施態様に従い、磁気記録媒体は、前記磁性層が磁性粉を含みうる。
本技術の他の実施態様に従い、磁気記録媒体は、前記磁性層がスパッタ層でありうる。
本技術は、前記磁気記録媒体がリールに巻き付けられた状態でケースに収容されている、磁気記録カートリッジを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1の実施形態に係る磁気記録媒体の構成を示す断面図である。
第1の実施形態に係る磁気記録媒体を上方(磁性層側)からみた模式図である。
第1の実施形態に係る磁気記録媒体のデータバンドにおける記録トラックを示す拡大図である。
第1の実施形態に係る磁気記録媒体のサーボバンドに書き込まれたサーボパターンの一部を示す拡大図である。
磁気記録媒体の幅変化量測定装置の構成を示す斜視図である。
磁気記録媒体の幅変化量測定装置の詳細を示す模式図である。
幅変化量測定における温度、湿度の設定状況を示す図である。
温度10℃を維持したまま、相対湿度を10%から40%まで上昇させた場合の測定時間とサンプル10Sの幅との関係を示す図である。
図7の点線部分を拡大する図である。
図7の点線部分をさらに拡大する図である。
記録再生装置の例の構成を示す概略図である。
上記記録再生装置におけるドライブヘッドを下側(テープ走行面)から見た概略図である。
上記ドライブヘッドにおける第1のドライブヘッド部がデータ信号の記録/再生を行っているときの様子を示す図である。
(A)はサーボパターンの配置例を示す概略平面図、(B)はその再生波形を示す図である。
第1のサーボバンド識別情報が埋め込まれるサーボパターン(A)及び第2のサーボバンド識別情報が埋め込まれるサーボパターン(B)の構成例を示す概略図である。
第1のサーボパターンの再生波形(A)及び第2のサーボパターンの再生波形(B)をそれぞれ示す図である。
データバンドをドライブヘッドがトラッキングする説明図である。
サーボトレースラインの測定方法を説明する図である。
本技術の一実施形態に係るサーボパターン記録装置を示す概略正面図である。
上記サーボパターン記録装置の一部を示す部分拡大図である。
上記サーボパターン記録装置におけるサーボライトヘッドの構成を概略的に示す斜視図である。
上記サーボライトヘッドの要部の概略断面図である。
上記サーボライトヘッドの要部の概略平面図である。
上記サーボパターン記録装置における駆動部の構成を示すブロック図である。
第1のパルス信号における第1サーボサブフレームの記録信号波形(A)及び第2のパルス信号における第1サーボサブフレームの記録信号波形をそれぞれ示す模式図である。
記録再生装置の他の例の構成を示す概略図である。
データライトヘッドを下方(バック層側)から見た概略図である。
データライトヘッドのアジマス角の角度範囲Refθ±x°と、アジマス損失Lθとの関係を示す図である(記録波長:0.1μm)。
データライトヘッドのアジマス角θにおける角度範囲Refθ±x°と、磁気記録媒体501の幅変動に基づくサーボバンドピッチ差に対する補正量との関係を示す図である。
磁気記録媒体の幅変動に基づくサーボバンドピッチ差に対する補正量を示す図である。
データライトヘッドのアジマス角θの角度範囲Refθ±x°と、アジマス損失Lθとの関係を示す図である(記録波長:0.07μm)。
本技術の第1実施形態に係るサーボパターン記録装置を示す図である。
第1実施例に係るサーボライトヘッド及びサーボライトヘッドに入力されるパルス信号を示す図である。
第1実施例に係るサーボライトヘッドが有するサーボ素子の拡大図である。
第1実施例に係るサーボライトヘッドにより磁気記録媒体にサーボパターンが書き込まれるときの様子を示す図である。
第2実施例に係るサーボライトヘッド及びサーボライトヘッドが有するサーボ素子の拡大図である。
第2実施例に係るサーボライトヘッドにより磁気テープにサーボパターンが書き込まれるときの様子を示す図である。
第2実施例において、サーボライトヘッドの座標系を基準としてサーボライトヘッドを表した図である。
サーボライトヘッドの対向面において低摩擦加工が施されたときの様子を示す図である。
図35の右側の図の拡大図であって、第1のサーボ素子及び第2のサーボ素子における具体的な寸法の一例を示す図である(XYZ座標系基準)。
図37の右側の図の拡大図であって、第1のサーボ素子及び第2のサーボ素子における具体的な寸法の一例を示す図である(X"Y"Z"座標系基準)。
変形例における磁気記録媒体の構成を示す断面図である。
第2の実施形態に係る磁気記録媒体の構成を示す断面図である。
スパッタ装置の構成を示す概略図である。
第3の実施形態に係る磁気記録媒体の構成を示す断面図である。
磁気記録カートリッジの構成の一例を示す分解斜視図である。
磁気記録カートリッジの変形例の構成の一例を示す分解斜視図である。
60℃の温度環境において、湿度を10RH%から40RH%に上昇させた際、磁気記録媒体の幅が安定するまでの時間が24分以内である磁気記録媒体のサーボトラック幅変化量を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東レ株式会社
芳香族ポリアミドフィルム
12日前
キオクシア株式会社
半導体記憶装置
1か月前
キオクシア株式会社
半導体記憶装置
1か月前
キオクシア株式会社
記憶装置
1か月前
キオクシア株式会社
半導体記憶装置
1か月前
キオクシア株式会社
メモリデバイス
1か月前
キオクシア株式会社
メモリシステム
1か月前
キオクシア株式会社
メモリシステム
1か月前
キオクシア株式会社
メモリシステム
1か月前
キオクシア株式会社
半導体記憶装置
1か月前
キオクシア株式会社
半導体装置及び半導体記憶装置
28日前
ローム株式会社
RAM及び短絡検出システム
20日前
キオクシア株式会社
半導体記憶装置
1か月前
花王株式会社
磁気ディスク基板の製造方法
1か月前
キオクシア株式会社
半導体記憶装置及びその製造方法
1か月前
株式会社東芝
半導体記憶装置
1か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
半導体装置
25日前
キオクシア株式会社
メモリシステムおよび不揮発性メモリ
1か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
半導体装置
1か月前
サンディスク テクノロジーズ エルエルシー
メモリデバイスにおける高性能検証技術
26日前
キオクシア株式会社
半導体集積回路及び半導体記憶装置
5日前
株式会社半導体エネルギー研究所
半導体装置
14日前
株式会社半導体エネルギー研究所
半導体装置
14日前
ミネベアミツミ株式会社
ベース、及び、ハードディスク駆動装置
13日前
株式会社東芝
ディスク装置
1か月前
株式会社東芝
ディスク装置
1か月前
株式会社東芝
ディスク装置
1か月前
株式会社東芝
ディスク装置
1か月前
株式会社東芝
ディスク装置
1か月前
富士フイルム株式会社
情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
1か月前
富士フイルム株式会社
情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
1か月前
株式会社東芝
磁気ディスク装置
1か月前
株式会社東芝
磁気ディスク装置
1か月前
株式会社東芝
磁気ディスク装置
1か月前
株式会社東芝
磁気ディスク装置
1か月前
株式会社東芝
磁気ディスク装置
1か月前
続きを見る