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公開番号2024047452
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-05
出願番号2022153068
出願日2022-09-26
発明の名称情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
出願人富士フイルム株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類G11B 20/10 20060101AFI20240329BHJP(情報記憶)
要約【課題】磁気テープの使用効率の低下を抑制しつつ、データの欠損に対する耐性を確保することができる情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、少なくとも1つのプロセッサを有する。プロセッサは、データが磁気テープの特定領域に記録される場合、そのデータを含む複数のデータからなるデータセットに基づいて生成されるパリティを、データの欠損に対する耐性が相対的に高い第1の方式を適用して生成し、データが磁気テープの特定領域以外の領域に記録される場合、そのデータを含む複数のデータからなるデータセットに基づいて生成されるパリティを、データの欠損に対する耐性が相対的に低い第2の方式を適用して生成する。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサを有する情報処理装置であって、
前記プロセッサは、
データが磁気テープの特定領域に記録される場合、そのデータを含む複数のデータからなるデータセットに基づいて生成されるパリティを、データの欠損に対する耐性が相対的に高い第1の方式を適用して生成し、
データが磁気テープの前記特定領域以外の領域に記録される場合、そのデータを含む複数のデータからなるデータセットに基づいて生成されるパリティを、データの欠損に対する耐性が相対的に低い第2の方式を適用して生成する
情報処理装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記特定領域は、エラーレートが相対的に高い領域として予め定められた磁気テープ上の領域である
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記特定領域は、磁気テープの走行方向における特定の位置を含む領域である
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記特定領域は、磁気テープの走行方向と交差する幅方向における特定の位置を含む領域である
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記特定領域は、磁気テープの特定のラップを含む領域である
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記特定領域は、磁気テープのエッジの近傍領域である
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記特定領域は、特定の走行方向で磁気テープが走行しているときにデータが記録される領域である
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記データセットに含まれるいずれかのデータが前記特定領域以外の領域に記録される場合、前記特定領域以外の領域に記録されるデータの磁気テープ上の記録位置におけるエラーレートに基づいて、前記第1の方式及び前記第2の方式のいずれかを選択し、
選択した方式を適用して当該データセットに基づいてパリティを生成する
請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
データが磁気テープの特定領域に記録される場合、そのデータを含む複数のデータからなるデータセットに基づいて生成されるパリティを、データの欠損に対する耐性が相対的に高い第1の方式を適用して生成し、
データが磁気テープの前記特定領域以外の領域に記録される場合、そのデータを含む複数のデータからなるデータセットに基づいて生成されるパリティを、データの欠損に対する耐性が相対的に低い第2の方式を適用して生成する
処理を情報処理装置が有する少なくとも1つのプロセッサが実行する情報処理方法。
【請求項10】
データが磁気テープの特定領域に記録される場合、そのデータを含む複数のデータからなるデータセットに基づいて生成されるパリティを、データの欠損に対する耐性が相対的に高い第1の方式を適用して生成し、
データが磁気テープの前記特定領域以外の領域に記録される場合、そのデータを含む複数のデータからなるデータセットに基づいて生成されるパリティを、データの欠損に対する耐性が相対的に低い第2の方式を適用して生成する
処理を情報処理装置が有する少なくとも1つのプロセッサに実行させるためのプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
開示の技術は情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
複数のデータからなるデータセットに含まれるデータのうち、欠損が生じた一部のデータを復元するためのパリティの生成に関する技術として、以下の技術が知られている。
【0003】
特許文献1には、光ディスクの第1の領域にデータを記録する場合には、書き込むデータに対して正常な内符号パリティと外符号パリティを生成し、光ディスクの制御情報記録領域を有する第2の領域に記録する場合には、書き込み可能領域の内符号に対して内符号パリティを生成することが記載されている。
【0004】
特許文献2には、記録データを複数の記録データブロックに分割し、n個のストレージの対応する領域に記録するn個の記録データブロックから第1のパリティデータを生成し、n個のストレージと1個のストレージの対応する領域のうち、n個のストレージの対応する領域にn個の記録データブロックを記録し、1個のストレージの対応する領域に第1のパリティデータを記録し、n個未満のm個の記録データブロックが余る場合、余ったm個の記録データブロックに基づき一時パリティデータを生成し、n個のストレージのうちの少なくとも一つのストレージに一時パリティデータを記録することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-31863号公報
特開2014-53066号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
複数のデータのうち、欠損が生じた一部のデータを復元可能とするためにパリティが生成される。パリティの生成処理は、所定数のデータに基づいて、所定数のパリティを生成する処理である。パリティは、例えば、イレージャーコーディング等の冗長符号化技術を用いて所定数のデータを数学的に処理することによって生成される。パリティを生成するために用いるデータの数及び生成するパリティの数の組み合わせによって、データの欠損の対する耐性が決まる。例えば3つのデータに基づいて1つのパリティが生成された場合、欠損したデータが復元可能であるためには、欠損するデータの数は1つ以下であることを要する。一方、3つのデータに基づいて2つのパリティが生成された場合、欠損したデータが復元可能であるためには、欠損するデータの数は2つ以下であることを要する。前者より後者の方がデータの欠損に対する耐性が高いといえる。データの欠損に対する耐性が高くなる程、データの冗長性が高くなり、データ及びパリティが記録される記録媒体の使用効率が低下する。
【0007】
一方、磁気テープに記録されるデータのエラーレートは、当該データの磁気テープ上の記録位置に依存する傾向ある。例えば、磁気テープのエッジは、テープ幅方向の中央と比較して物理的なダメージを受けやすく、エラーレートが高い傾向がある。磁気テープのエラーレートが相対的に低い領域に記録されるデータは、欠損する確率が相対的に低いと考えられる。したがって、磁気テープのエラーレートが相対的に低い領域に記録されるデータに対して、欠損に対する耐性を確保するために、過剰な冗長性を持たせてパリティを生成することは、磁気テープの使用効率の観点から好ましくない。
【0008】
開示の技術は、上記の点に鑑みてなされたものであり、磁気テープの使用効率の低下を抑制しつつ、データの欠損に対する耐性を確保することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
開示の技術に係る情報処理装置は、少なくとも1つのプロセッサを有する。プロセッサは、データが磁気テープの特定領域に記録される場合、そのデータを含む複数のデータからなるデータセットに基づいて生成されるパリティを、データの欠損に対する耐性が相対的に高い第1の方式を適用して生成し、データが磁気テープの特定領域以外の領域に記録される場合、そのデータを含む複数のデータからなるデータセットに基づいて生成されるパリティを、データの欠損に対する耐性が相対的に低い第2の方式を適用して生成する。
【0010】
特定領域は、エラーレートが相対的に高い領域として予め定められた磁気テープ上の領域であってもよい。特定領域は、磁気テープの走行方向における特定の位置を含む領域であってもよい。特定領域は、磁気テープの走行方向と交差する幅方向における特定の位置を含む領域であってもよい。特定領域は、磁気テープの特定のラップを含む領域であってもよい。特定領域は、磁気テープのエッジの近傍領域であってもよい。特定領域は、特定の走行方向で磁気テープが走行しているときにデータが記録される領域であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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