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公開番号2024071169
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-24
出願番号2022181980
出願日2022-11-14
発明の名称光学素子の製造方法
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人
主分類G11B 7/26 20060101AFI20240517BHJP(情報記憶)
要約【課題】ホログラム等が記録された光学素子における着色を抑制する光学素子の製造方法を提供する。
【解決手段】重合性化合物と式(1)で示される光重合開始剤とを含む記録層を有する媒体を記録露光し、さらに100J/cm2以上の露光量にて記録露光後の媒体をポスト露光する、光学素子の製造方法。
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【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
重合性化合物と光重合開始剤とを含む記録層を有する媒体を記録露光し、さらに100J/cm

以上の露光量にて記録露光後の該媒体をポスト露光する、光学素子の製造方法。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
前記光重合開始剤が下記式(1)で示される化合物である、請求項1に記載の光学素子の製造方法。
TIFF
2024071169000009.tif
65
140
[式(1)中、R

は、アルキル基を示し、


は、アルキル基、アリール基、アラルキル基のいずれかを示し、


は、-(CH



-基を示し、nは、1以上6以下の整数を示し、


は、水素原子、又は任意の置換基を示し、


は、結合するカルボニル基に対して共役する多重結合を有しない任意の置換基を示す。]
【請求項3】
前記記録露光がホログラム記録露光である、請求項1又は2に記載の光学素子の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ホログラム等が記録された光学素子の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、注目を浴びているホログラム記録媒体は、光の干渉、回折現象を利用する記録媒体である。ホログラムとは、参照光と物体光(情報光又は信号光ともいう)と呼ばれる2つの光の干渉縞が作る干渉パターンを記録媒体内部に立体的に記録する記録手法である。ホログラム記録媒体は記録層に感光材料を含んでおり、感光材料が干渉パターンに応じて化学変化し光学特性が局所的に変化することによって干渉縞を記録する。
【0003】
ホログラム記録媒体はメモリ用途向けに開発が進められていたが、他の用途としてARグラス導光板の光学素子用途へ適用する検討が行われている。ARグラス(AR眼鏡)
用途の場合、導光板(導波板)に用いられるホログラム記録された光学素子には広い視野角、可視領域の光に対する高い回折効率及び媒体の高い透明性が求められる。
ホログラム記録媒体はどのような光学特性を変化させるかによりいくつかの種類に分けられるが、一定以上の厚みを有する記録層内屈折率差を生じさせることにより記録を行う体積型ホログラム媒体が、省スペースかつ高い回折効率、波長選択性を実現できるためARグラス導光板用途に有利であると考えられている。
【0004】
体積型ホログラム記録媒体の例としては、湿式処理や漂白処理が不要なライトワンス形式があり、その記録層の組成としては、マトリクス樹脂に光活性化合物を相溶させたものが一般的である。例えば、記録層として、マトリクス樹脂に、光活性化合物として、光重合開始剤とラジカル重合やカチオン重合可能な重合性の反応性化合物とを組み合わせたフォトポリマーを用いることが知られている(特許文献1~4)。
【0005】
ホログラムを記録するとき、参照光と物体光が交差して干渉縞が形成される部分にフォトポリマーからなる記録層があると、干渉縞のうち光強度の高い部分では光重合開始剤が化学反応を起こし活性物質となり、これが重合性化合物に作用して重合性化合物が重合する。この際、マトリックス樹脂と重合性化合物から生成する重合物の間で屈折率に差があると、干渉縞が屈折率差となって記録層の中に固定化される。また、重合性化合物が重合する際、周辺から重合性化合物の拡散が起こり、記録層内部で、重合性化合物またはその重合物の濃度分布が発生する。この原理により、ホログラム記録媒体に干渉パターンが屈折率差として記録される。
さらに、この参照光と物体光の交差角度を変えることにより、同位置に異なるデータを重複して記録できる。
以下、上記のように媒体の記録層を所定の条件で露光することで記録層の光学特性を変化させる過程を「記録露光」と呼ぶ。
【0006】
一方、データ再生時は再生光のみを使用し、照射された再生光は前記干渉縞に応じて回折を生じる。この際、再生光の波長が記録光の波長と一致していなくても、前記干渉縞とブラッグ条件が成立すれば回折を生じる。したがって回折させたい再生光の波長と入射角に応じて、対応した干渉縞を記録しておけば、広い波長域の再生光に対して回折を生じさせることができ、ARグラスの表示色域を広げることができる。
【0007】
記録露光の後には、記録層全体に光を照射するポスト露光を行うのが一般的である。
すなわち、記録露光により媒体にホログラムを記録した場合は、ホログラム記録部分以外(以下、「非記録部分」ともいう)も含めて光を照射し、ポスト露光を行う(特許文献5~7)。この場合、ポスト露光はホログラムを記録していない非記録部分のフォトポリマーの重合を促進させることで、記録露光によって形成された重合物の濃度分布を固定するためのものである。ポスト露光は、この工程以降の光によるフォトポリマーの重合反応を起こさせないことで、記録露光によってできた重合物の濃度分布が壊されないようにするとともに、新たな濃度分布が形成されないようにする目的で行われる。
【0008】
このようにしてホログラム記録された光学素子の課題としては、わずかだが光学素子自体が着色して見えることが挙げられる。ここで問題となる着色は主に、記録層を構成する物質に由来する光吸収が原因である。特にARグラス導光板用途においては、その要求される光学性能が厳しく、わずかな着色についても、導光板を導波する光量の損失や、画質低下の原因となることから、これを防止する必要がある。
特に、光学素子の長期使用に関する耐性の評価のための劣化試験として加熱を行った場合において、着色が増幅されることがあった。
【0009】
なお、特許文献8には、光重合開始剤として本発明で好ましく用いられる後述の式(1)で表される化合物が、優れた記録感度と保存安定性を維持しつつ、記録後の光の照射による着色の少ないホログラム記録媒体用組成物に用いられる光重合開始剤用化合物として提案されているが、記録露光後のポスト露光の露光量と加熱による着色との関係についての示唆はない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2021-12249号公報
特開2007-34334号公報
特開平8-160842号公報
特開2003-156992号公報
特開平10-187013号公報
特開2014-209217号公報
特開2005-134762号公報
特開2019-147789号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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