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公開番号2024044775
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022150516
出願日2022-09-21
発明の名称磁気ディスク装置
出願人株式会社東芝,東芝デバイス&ストレージ株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G11B 5/596 20060101AFI20240326BHJP(情報記憶)
要約【課題】性能が高い磁気ディスク装置を提供すること。
【解決手段】磁気ディスク装置は、磁気ディスクと、磁気ヘッドと、コントローラと、を備える。磁気ディスクには、円周方向に複数のサーボセクタが配置され、前記複数のサーボセクタのそれぞれにはRRO(Repeatable RunOut)補正量を示すポストコードを含むサーボ情報がライトされる。磁気ヘッドは、磁気ディスクに対してデータのライトおよびデータのリードを行う。コントローラは、磁気ヘッドの位置決め制御において、複数のサーボセクタのうちのひとつである第1サーボセクタのポストコードである第1ポストコードのリードエラーが連続して発生した場合、第1ポストコードが示すRRO補正量に基づく第1RRO補正量と異なる第2RRO補正量を使用する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項１】
円周方向に複数のサーボセクタが配置され、前記複数のサーボセクタのそれぞれにはＲＲＯ（Repeatable RunOut）補正量を示すポストコードを含むサーボ情報がライトされた、磁気ディスクと、
前記磁気ディスクに対してデータのライトおよびデータのリードを行う磁気ヘッドと、
前記磁気ヘッドの位置決め制御において、前記複数のサーボセクタのうちのひとつである第１サーボセクタのポストコードである第１ポストコードのリードエラーが連続して発生した場合、前記第１ポストコードが示すＲＲＯ補正量に基づく第１ＲＲＯ補正量と異なる第２ＲＲＯ補正量を使用する、コントローラと、
を備える磁気ディスク装置。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記第２ＲＲＯ補正量は、前記複数のサーボセクタのうちの前記第１サーボセクタに隣接する２つの第２サーボセクタのポストコードが示すＲＲＯ補正量の補間値である、
請求項１に記載の磁気ディスク装置。
【請求項３】
前記第２ＲＲＯ補正量は、前記複数のサーボセクタのうちの前記第１サーボセクタに隣接する第２サーボセクタのポストコードが示すＲＲＯ補正量である、
請求項１に記載の磁気ディスク装置。
【請求項４】
前記複数のサーボセクタには、半径方向のそれぞれ異なる位置にポストコードがライトされ、
前記磁気ディスクにトラックが設定され、
前記コントローラは、
前記複数のサーボセクタのポストコードの群のうちの前記トラックの半径方向の位置に対応したポストコードの対が示す２つのＲＲＯ補正量に基づいて前記磁気ヘッドの位置決めを実行し、
前記第１ポストコードのリードエラーが連続して発生した場合、前記第１ポストコードを含む第１の対に替えて、前記第１ポストコードを含まない第２の対を前記位置決めに使用する、
請求項１に記載の磁気ディスク装置。
【請求項５】
前記コントローラは、
ライトの際には半径方向に第１値の幅を有するライト許可範囲を設定し、
前記第１ポストコードのリードエラーが連続して発生した場合、前記第１サーボセクタにおいて前記ライト許可範囲の幅を前記第１値よりも小さい第２値に設定する、
請求項１から請求項４の何れか一項に記載の磁気ディスク装置。
【請求項６】
メモリをさらに備え、
前記コントローラは、
前記第２ＲＲＯ補正量を使用した後、前記第２ＲＲＯ補正量を前記メモリに保存し、
その後、前記メモリに保存された前記第２ＲＲＯ補正量を使用する、
請求項１から請求項４の何れか一項に記載の磁気ディスク装置。
【請求項７】
メモリをさらに備え、
前記コントローラは、
前記第２ＲＲＯ補正量および前記第２値を使用した後、前記第２ＲＲＯ補正量および前記第２値を前記メモリに保存し、
その後、前記メモリに保存された前記第２ＲＲＯ補正量および前記第２値を使用する、
請求項５に記載の磁気ディスク装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本実施形態は、磁気ディスク装置に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
磁気ディスク装置においては、磁気ディスクに対するライトの際には、トラックを中心とした半径方向に、ライト許可範囲が設定される。そして、磁気ヘッドの位置がライト許可範囲内にあるとき、ライトが実行される。磁気ヘッドの位置がライト許可範囲から逸脱した場合、磁気ディスクが一回転して磁気ヘッドがライト対象の円周位置に再びアプローチしたとき、磁気ヘッドの位置がライト許可範囲内にあるか否かの判定が再び実行される。よって、磁気ヘッドの位置がライト許可範囲から逸脱した場合、ライトの完了に要する時間が増加し、性能が低下する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
米国特許第９２３６０７３号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
一つの実施形態は、性能が高い磁気ディスク装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
一つの実施形態によれば、磁気ディスク装置は、磁気ディスクと、磁気ヘッドと、コントローラと、を備える。磁気ディスクには、円周方向に複数のサーボセクタが配置され、前記複数のサーボセクタのそれぞれにはＲＲＯ（Repeatable RunOut）補正量を示すポストコードを含むサーボ情報がライトされる。磁気ヘッドは、磁気ディスクに対してデータのライトおよびデータのリードを行う。コントローラは、磁気ヘッドの位置決め制御において、複数のサーボセクタのうちのひとつである第１サーボセクタのポストコードである第１ポストコードのリードエラーが連続して発生した場合、第１ポストコードが示すＲＲＯ補正量に基づく第１ＲＲＯ補正量と異なる第２ＲＲＯ補正量を使用する。
【図面の簡単な説明】
【０００６】
図１は、第１の実施形態の磁気ディスク装置の構成の一例を示す模式的な図である。
図２は、第１の実施形態の磁気ディスクの構成の一例を示す模式的な図である。
図３は、第１の実施形態のサーボ情報の構成の一例を説明するための図である。
図４は、第１の実施形態の磁気ディスク装置のライトの際の磁気ヘッドの軌道の一例を示すグラフである。
図５は、第１の実施形態のＲＲＯ補正量の変更の方法の一例を説明するための図である。
図６は、第１の実施形態のＷＯＳの緊縮の方法の一例を説明するための図である。
図７は、第１の実施形態のライトの動作の一例を示すフローチャートである。
図８は、第１の実施形態の設定補正量の変更の動作の一例を示すフローチャートである。
図９は、第２の実施形態のポストコードのライト位置を説明するための模式的な図である。
図１０は、第２の実施形態の設定補正量の変更の方法の一例を説明するための図である。
図１１は、第２の実施形態の設定補正量の変更の動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【０００７】
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかる磁気ディスク装置を詳細に説明する。なお、これらの実施形態により本発明が限定されるものではない。
【０００８】
（第１の実施形態）
図１は、第１の実施形態の磁気ディスク装置１の構成の一例を示す模式的な図である。
【０００９】
磁気ディスク装置１は、ホスト２に接続される。磁気ディスク装置１は、ホスト２から、ライトコマンドやリードコマンドなどの、アクセスコマンドを受信することができる。
【００１０】
磁気ディスク装置１は、表面に記録面が形成された磁気ディスク１１を備える。磁気ディスク装置１は、アクセスコマンドに応じて磁気ディスク１１（より正確には磁気ディスク１１の記録面）に対し、データのライトおよびデータのリードを行う。なお、磁気ディスク装置１は、複数枚の磁気ディスク１１を有し得るが、実施形態では、説明及び図示の簡略化のため、磁気ディスク装置１は１枚の磁気ディスク１１を備えることとしている。
（【００１１】以降は省略されています）

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