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公開番号2024049028
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-09
出願番号2022155250
出願日2022-09-28
発明の名称ポリエステルコポリマーの製造方法
出願人東レ株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類C08G 63/81 20060101AFI20240402BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明は、高分子量であり、ポリマーのランダム性が適正であり、かつモノマーモル比の偏差値が小さいポリエステルコポリマーを、効率的に製造する方法を提供することを目的とする。
【解決手段】モノマーA、モノマーB、金属触媒および溶媒の各原材料を混合する、混合工程と、前記混合工程で得られた各原材料の混合物から水分を除去する、脱水工程と、前記脱水工程を経た各原材料の混合物を加熱撹拌する、重合工程と、を備え、前記混合工程における溶媒の割合が、前記混合工程におけるモノマー総量の5~200質量%である、ポリエステルコポリマーの製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
モノマーAおよびモノマーBから水分を除去する、脱水工程と、
前記脱水工程を経たモノマーAおよびモノマーB、ならびに金属触媒および溶媒の各原材料を混合する、混合工程と、
前記各原材料の混合物を加熱撹拌する、重合工程と、を備え、
前記混合工程における溶媒の割合が、前記混合工程におけるモノマー総量の5~200質量%である、ポリエステルコポリマーの製造方法。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
モノマーA、モノマーB、金属触媒および溶媒の各原材料を混合する、混合工程と、
前記混合工程で得られた各原材料の混合物から水分を除去する、脱水工程と、
前記脱水工程を経た各原材料の混合物を加熱撹拌する、重合工程と、を備え、
前記混合工程における溶媒の割合が、前記混合工程におけるモノマー総量の5~200質量%である、ポリエステルコポリマーの製造方法。
【請求項3】
前記脱水工程を、減圧下、30℃以上120℃未満で実施する、請求項1または2に記載のポリエステルコポリマーの製造方法。
【請求項4】
前記脱水工程を、0~10kPaの減圧下、30℃以上120℃未満で実施する、請求項1または2に記載のポリエステルコポリマーの製造方法。
【請求項5】
前記溶媒が非極性溶媒である、請求項1または2に記載のポリエステルコポリマーの製造方法。
【請求項6】
前記溶媒が、常圧下での沸点が120~200℃の非極性溶媒である、請求項1または2に記載のポリエステルコポリマーの製造方法。
【請求項7】
前記溶媒が、o-キシレン、m-キシレン、p-キシレンおよびデカリンからなる群から選ばれる少なくとも一種である、請求項1または2に記載のポリエステルコポリマーの製造方法。
【請求項8】
前記重合工程における加熱温度が、120℃以上である、請求項1または2に記載のポリエステルコポリマーの製造方法。
【請求項9】
前記重合工程を常圧下で実施する、請求項1または2に記載のポリエステルコポリマーの製造方法。
【請求項10】
前記モノマーAが、ラクチドである請求項1または2に記載のポリエステルコポリマーの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリエステルコポリマーの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
機械的特性が制御されたポリエステルは、生物医学的用途において近年注目が高まっている。機械的な強度やゴムのような弾力性を有するポリエステルは、生体吸収性ポリマーや生分解性ポリマーとしての有用性が期待される。
【0003】
生物医学的用途が期待されるポリエステルとしては例えば、ラクチド-ε-カプロラクトン共重合体が挙げられ、種々の製造方法が知られている(特許文献1~3、非特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-191753号公報
国際公開第2003/066705号
国際公開第2019/035357号
【非特許文献】
【0005】
Journal of the mechanical behavior of biomedical materials,9,(2012), 100-112
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ポリエステルに求められる特性として、ポリマーの弾性を保つ観点から分子量が大きいことが望ましい。また、ポリマーの引張強度、ヤング率、弾性を適切に保つ観点から、ポリマーにおけるモノマーモル比が仕込み時のモノマーモル比から変動しにくいことが望ましい。さらに、ポリマーの引張強度と弾性を適切に保つ観点から、ポリマー鎖内のモノマーのランダム値(R値)が所定の範囲内であることが望ましい。
【0007】
特許文献1および2に記載の製造方法では、触媒量を減らすことで高分子量のポリマーを得ることが期待できる一方で、反応完了までに3~40日もの長時間を要する。反応時間の長期化はポリマー組成の制御が困難となり、たとえばポリマーのランダム値(R値)が増加することが懸念される。
【0008】
また、特許文献2に記載の製造方法では、得られるポリマーにおけるモノマーモル比が仕込み時のモノマーモル比から乖離が生じることや、適切なR値のポリマーを得ることが難しい。
【0009】
また、非特許文献1に記載の製造方法では、脱水を行わないので高分子量のポリマーを得ることが困難であった。
【0010】
さらに、特許文献3に記載の製造方法は、ポリマー合成が2段階に分かれており、反応完了までに約2週間の長時間を要する。
(【0011】以降は省略されています)

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