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公開番号
2024097405
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-19
出願番号
2023000833
出願日
2023-01-06
発明の名称
熱可塑性繊維およびシート状物
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
D01F
6/62 20060101AFI20240711BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約
【課題】薄地化が要求される紙や不織布等のシート状物内であっても優れた熱接着性を発揮でき、力学物性に優れる薄地のシート状物に適した熱可塑性繊維を提供する。
【解決手段】繊維横断面の周長P
f
と断面積S
f
の比である比表面積P
f
/S
f
が0.50μm
-1
以上であり、結晶化度が20%以下であることを特徴とする熱可塑性繊維。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
繊維横断面の周長P
f
と断面積S
f
の比である比表面積P
f
/S
f
が0.50μm
-1
以上であり、結晶化度が20%以下であることを特徴とする熱可塑性繊維。
続きを表示(約 470 文字)
【請求項2】
繊維横断面の長軸の長さと短軸の長さの比である扁平度が7以上であり、短軸の長さが4.00μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の熱可塑性繊維。
【請求項3】
融点が180℃以上であることを特徴とする請求項1あるいは請求項2のいずれかに記載の熱可塑性繊維。
【請求項4】
請求項1に記載の熱可塑性繊維が少なくとも一部に含まれるシート状物。
【請求項5】
主体繊維が接着部で接着されて構成されたシート状物であって、シート状物の断面において、主体繊維の断面の外周長P
m
のうち接着部と接している接着長P
b
の割合である接着率P
b
/P
m
のばらつきが80%以下であることを特徴とするシート状物。
【請求項6】
空隙率が30%以上であることを特徴とする請求項5に記載のシート状物。
【請求項7】
請求項4~請求項6のいずれかに記載のシート状物を一部に含んだ繊維製品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、薄地のシート状物および薄地のシート状物に適した熱可塑性繊維に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
繊維は、その細くて長いという形態に由来する様々な特徴を有することから、衣料用途のみならず、産業資材用途にいたるまで幅広く利用されており、人々の生活が豊かになった昨今では、より高度な機能を有した繊維製品が求められるようになっている。
【0003】
繊維の形態を活用した繊維製品の一形態として、繊維を3次元的に重ね合わせた紙や不織布、さらに繊維間を機械的・化学的・熱的な方法により結合させたもの等のシート状物があり、構成する繊維間に空隙を有する多孔質構造を特徴としている。この多孔質構造を活用することで、所望の物質の濾過や分離が可能となることから、各種フィルターや隔膜などの幅広い用途で利用されており、近年、フィルターや隔膜などの装置モジュールの小型軽量化・高性能化の要求が高まっていることから、前記用途に使用されるシート状物においても薄地化・低目付化が求められている。
【0004】
薄地・低目付のシート状物においては、製造工程中の微小な張力変動によりシート状物が破断しやすいことに加え、モジュール化工程での他部材のエッジやバリとの接触によって容易に引き裂かれるといった課題があり、これら課題の解決に向けて、シート状物の強度向上を目的とした研究・技術開発が盛んに行われている。
【0005】
シート状物の強度向上に向けた研究・技術開発のアプローチとして、シート状物の骨格材となる主体繊維を高度化する方法に加えて、主体繊維間を化学的あるいは熱的に接着して構造を固定するバインダー繊維を高度化する方法があり、シート状物の破壊は、多くの場合、接着点の破壊を起点として進行することから、主体繊維間を強固かつ均一に接着することを狙った様々なバインダー繊維に関する技術が提案されている。
【0006】
特許文献1では、延伸ポリエステル短繊維を骨格材とする紙の高強度化を狙った未延伸ポリエステル短繊維に関する技術が提案されている。延伸・熱処理により結晶化した骨格材と同じポリマーの未延伸・非晶状態のバインダー繊維を用いることで、熱処理によりバインダー繊維を軟化・流動させた際に、同一組成に由来して主体繊維になじみやすく、さらに繊維を細径化し、かつ低複屈折・低比重の低配向・低結晶化度のバインダー繊維とすることで、主体繊維間を強固かつ均一に接着することを可能としている。
【0007】
特許文献2は、未延伸ポリエステル短繊維の極限粘度を低下させることにより、熱処理によるバインダー繊維の軟化時に、バインダー成分を良好に流動させる技術であり、主体繊維間をより強固に接着することを可能としている。
【0008】
特許文献3は、結晶化温度が高く発現する低粘度の結晶性ポリエステルと結晶化温度が低く発現する高粘度のポリエステルを芯鞘型に複合して未延伸バインダー繊維とする技術であり、熱接着工程時に高流動性を示す鞘成分の流動が低流動性を示す芯成分により適度に担持されることで、シート状物の強度を向上しながらも、製造工程中のローラーへの貼り付きといったトラブルを抑制することができる。
【0009】
特許文献4は、均一な繊維径を有するバインダー用極細繊維に関する技術であり、易溶解性成分からなる海成分と難溶解成分からなる島成分の海島型複合繊維の未延伸糸を低温で脱海処理することで、繊維径ばらつきが小さい非晶状態の極細繊維とし、これをバインダー繊維として用いることで、均一性に優れた高強度の紙を得ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開昭57-82600号公報
特開平1-104823号公報
特開2013-136851号公報
特開2012-92458号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
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