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公開番号2024078777
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-11
出願番号2022191330
出願日2022-11-30
発明の名称積層不織布、断熱材および真空断熱容器
出願人東レ株式会社
代理人
主分類B32B 15/14 20060101AFI20240604BHJP(積層体)
要約【課題】 輻射熱の反射性が高く、断熱性や通気性に優れ、かつ、施工性に優れた不織布、ならびに、断熱材を提供すること。
【解決手段】 熱可塑性樹脂からなる積層不織布であって、平均単繊維径が0.1μm以上6.0μm未満の繊維からなるF層と、平均単繊維径が6.0μm以上30.0μm以下の繊維からなるC層とを含んでなり、前記積層不織布の一方の最外層が前記F層であり、前記積層不織布の他方の最外層が前記C層であり、前記F層の少なくとも1層は、その少なくとも片面の繊維の表面が金属層により被覆されてなり、F層側の表面の算術平均粗さRaが0.5μm以上10.0μm以下である、積層不織布。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
熱可塑性樹脂を主成分とする繊維で構成されてなる積層不織布であって、平均単繊維径が0.1μm以上6.0μm未満の繊維からなるF層と、平均単繊維径が6.0μm以上30.0μm以下の繊維からなるC層とを含んでなり、前記積層不織布の一方の最外層が前記F層であり、前記積層不織布の他方の最外層が前記C層であり、前記F層の少なくとも1層は、その少なくとも片面の繊維の表面が金属層により被覆されてなり、F層側の表面の算術平均粗さRaが0.5μm以上10.0μm以下である、積層不織布。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
C層側の表面の算術平均粗さRaが3.0μm以上30.0μm以下である、請求項1に記載の積層不織布。
【請求項3】
通気量が1.0cm

/cm

・秒以上である、請求項1または2に記載の積層不織布。
【請求項4】
前記F層がメルトブロー不織布からなり、前記C層がスパンボンド不織布からなる、請求項1または2に記載の積層不織布。
【請求項5】
前記金属層がアルミニウムを含む金属からなる、請求項1または2に記載の積層不織布。
【請求項6】
前記金属層の厚みが10nm以上300nm以下である、請求項1または2に記載の積層不織布。
【請求項7】
請求項1または2に記載の積層不織布からなる断熱材。
【請求項8】
請求項7に記載の断熱材を用いてなる真空断熱容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層不織布、断熱材および真空断熱容器に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
液体窒素や液化ガスなどを貯蔵・運搬する際に、極低温状態を保持するための手段として、真空断熱が用いられることが一般的である。このような真空環境下、あるいは、低圧力環境下で使用される断熱材として、例えば、特許文献1では、金属層を有する樹脂フィルムと樹脂繊維を含む不織布とが貫通孔により接合された断熱材が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2019/181186号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された断熱材では、樹脂フィルムと不織布が剥離しやすいこと、複雑な形状に対する追従性が不十分であること、減圧に時間を要することなどから、施工作業に手間と時間がかかるといった課題があった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、輻射熱の反射性が高く、断熱性や通気性に優れ、かつ、施工性に優れた不織布、ならびに、断熱材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の構成からなる。
(1) 熱可塑性樹脂を主成分とする繊維で構成されてなる積層不織布であって、平均単繊維径が0.1μm以上6.0μm未満の繊維からなるF層と、平均単繊維径が6.0μm以上30.0μm以下の繊維からなるC層とを含んでなり、前記積層不織布の一方の最外層が前記F層であり、前記積層不織布の他方の最外層が前記C層であり、前記F層の少なくとも1層は、その少なくとも片面の繊維の表面が金属層により被覆されてなり、F層側の表面の算術平均粗さRaが0.5μm以上10.0μm以下である、積層不織布。
(2) C層側の表面の算術平均粗さRaが3.0μm以上30.0μm以下である、上記(1)に記載の積層不織布。
(3) 通気量が1.0cm

/cm

・秒以上である、上記(1)または(2)に記載の積層不織布。
(4) 前記F層がメルトブロー不織布からなり、かつ、前記C層がスパンボンド不織布からなる、上記(1)~(3)のいずれかに記載の積層不織布。
(5) 前記金属層がアルミニウムを含む金属からなる、上記(1)~(4)のいずれかに記載の積層不織布。
(6) 前記金属層の厚みが10nm以上300nm以下である、上記(1)~(5)のいずれかに記載の積層不織布。
(7) 上記(1)~(6)のいずれかに記載の積層不織布を用いてなる断熱材。
(8) 上記(7)に記載の断熱材を用いてなる真空断熱容器。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、輻射熱の反射性が高く、断熱性や通気性に優れ、かつ、施工性に優れた不織布が得られる。これらの特性から、本発明の積層不織布は、特に真空あるいは低圧力環境下で使用される断熱材として好適に用いることができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、これら本発明の構成要素について詳細に説明するが、本発明は以下に説明する範囲のみに限定されるものではない。
【0009】
[熱可塑性樹脂]
本発明の積層不織布は、熱可塑性樹脂を主成分とする繊維で構成されてなる。ここで、本発明において、「熱可塑性樹脂を主成分とする繊維」とは、熱可塑性樹脂の質量割合が60質量%以上である繊維のことを指すものとする。この前記熱可塑性樹脂としては、ポリエステル系樹脂やポリオレフィン系樹脂が挙げられる。
【0010】
前記ポリエステル系樹脂は、酸成分とアルコール成分とをモノマーとしてなる高分子重合体を主成分とする。前記酸成分としては、フタル酸(オルト体)、イソフタル酸、テレフタル酸等の芳香族カルボン酸、アジピン酸やセバシン酸等の脂肪族ジカルボン酸、およびシクロヘキサンカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸等を用いることができる。また、前記アルコール成分としては、エチレングリコール、ジエチレングリコールおよびポリエチレングリコール等を用いることができる。ここでの「主成分」とは、ポリエステル系樹脂全体に対して、60質量%以上を占めることを意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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