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公開番号2024078778
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-11
出願番号2022191332
出願日2022-11-30
発明の名称スパンボンド不織布、フィルター濾材、ならびに、エアフィルター
出願人東レ株式会社
代理人
主分類D04H 3/16 20060101AFI20240604BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】 プリーツ加工性と形態保持性に優れ、かつ、通気性に優れるとともに、機能性付与に適したスパンボンド不織布を提供すること。
【解決手段】 ポリエステル系樹脂P1と、融点が前記ポリエステル系樹脂P1の融点よりも20℃以上低い熱可塑性樹脂P2と、からなる複合繊維により構成されるスパンボンド不織布であって、前記複合繊維の表面の少なくとも一部が熱可塑性樹脂P2であり、前記複合繊維は繊維同士の接点の少なくとも一部が繊維軸方向に長さ5μm以上100μm以下のミクロ融着部を有してなり、前記スパンボンド不織布の厚さが0.20mm以上0.60mm以下であり、かつ、前記スパンボンド不織布の見掛けの比表面積が980cm2/g以上1600cm2/g以下である、スパンボンド不織布。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリエステル系樹脂P1と、
融点が前記ポリエステル系樹脂P1の融点よりも20℃以上低い熱可塑性樹脂P2と、
からなる複合繊維により構成されるスパンボンド不織布であって、
前記複合繊維の表面の少なくとも一部が熱可塑性樹脂P2であり、
前記複合繊維は繊維同士の接点の少なくとも一部が繊維軸方向に長さ5μm以上100μm以下のミクロ融着部を有してなり、
前記スパンボンド不織布の厚さが0.20mm以上0.60mm以下であり、
かつ、前記スパンボンド不織布の見掛けの比表面積が980cm

/g以上1600cm

/g以下である、
スパンボンド不織布。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記スパンボンド不織布が抗菌剤、防カビ剤、抗ウイルス剤から選ばれる一つ以上の機能性薬剤を含む、請求項1に記載のスパンボンド不織布。
【請求項3】
前記スパンボンド不織布のヨコ方向の断面における最近接繊維の平均中心間距離が50μm以下である、請求項1または2に記載のスパンボンド不織布。
【請求項4】
前記複合繊維のうち、ヨコ方向の断面における最近接繊維の中心間距離が15μm以上40μm以下である複合繊維の数割合が40%以上である、請求項1または2に記載のスパンボンド不織布。
【請求項5】
前記スパンボンド不織布が規則的に配列したマクロ融着部を有し、かつ、隣接する前記マクロ融着部間の最短距離が0.5mm以上2.0mm以下である、請求項1または2に記載のスパンボンド不織布。
【請求項6】
請求項1または2に記載のスパンボンド不織布を含む、フィルター濾材。
【請求項7】
請求項5に記載のフィルター濾材を含む、エアフィルター。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スパンボンド不織布に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、自動車用および家庭空気清浄機用フィルターの高機能化・多様化が進んでおり、抗菌性能、脱臭性能などに加えて、2020年の新型コロナウイルス感染症の世界的な流行以降は、抗ウイルス性能の関する要求もますます高まっている。
【0003】
また、国連サミットでSDGs(持続可能な開発目標)が採択されるなど、世界的にサステナブル、すなわち持続可能な社会を目指す取り組みが加速している。こうしたなか、自動車用および家庭空気清浄機用フィルターにおいても環境負荷の小さい濾材の需要が高まっている。
【0004】
これらのフィルターでは、除塵性能などを担う濾材層と、濾材層の補強や形態保持の役割を担う骨材層とが積層されたプリーツ型濾材が広く使用されている。そして、この骨材層には、主に短繊維や長繊維からなる不織布が使用されている。
【0005】
例えば、特許文献1では、平均繊維径が特定の範囲の繊維からなり、目付、MD方向の80℃における10%伸長時応力、80℃で5.2kPaの圧力下で10秒プレスした後の折れ角度が特定の範囲の長繊維不織布が提案されている。これによれば、プリーツ加工性に優れ、実使用下でひだ密着し難い剛性を有しプリーツ形態保持性の優れた、フィルター補強材に適した長繊維不職布が得られる旨が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2020/116569号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1で提案されているような長繊維不織布によれば、仮にこの不織布が提案される以前のフィルター骨材と比較するならば、フィルターユニットの圧力損失の増加を抑え、かつ、プリーツ加工もしやすいものになってはいる。しかしながら、当該文献で提案されているような長繊維不織布では、近年勢いを増す高機能化の要求に対し、機能薬剤の液保持性が不十分であることなどにより、より高い水準の性能を達成することができないという問題がある。
【0008】
そこで、本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、プリーツ加工性と形態保持性に優れ、かつ、通気性に優れるとともに、機能性付与に適したスパンボンド不織布を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記目的を達成するべく鋭意検討を重ねた結果、特定の樹脂の組み合わせからなる複合繊維により構成されるスパンボンド不織布であって、前記複合繊維の表面の少なくとも一部が特定の熱可塑性樹脂であり、前記複合繊維の繊維同士の接点の少なくとも一部が繊維軸方向に長さ5μm以上100μm以下のミクロ融着部を有してなる構造とし、さらに、厚さを特定の範囲とし、かつ、見掛けの比表面積を特定の範囲とすることで、強度、剛性、および、通気性が格段に向上され、さらに、優れたプリーツ加工性と形態保持性を付与することができるとともに、従来のフィルター骨材と比較して機能性付与の効果を格段に高めることができるという知見を得た。
【0010】
さらに、このスパンボンド不織布は、フィルター骨材としての使用において従来よりも目付量を低減することが可能となり、使用するプラスチック量の削減により環境負荷を低減できることも見出した。
(【0011】以降は省略されています)

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