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公開番号2024068645
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-20
出願番号2023186774
出願日2023-10-31
発明の名称衣服
出願人東レ株式会社,コスモ株式会社
代理人弁理士法人朝日奈特許事務所
主分類A41H 43/04 20060101AFI20240513BHJP(衣類)
要約【課題】加工時間を短縮化することができ、かつ、優れた耐水圧を有し、肌当たり性の優れる衣服を提供する。
【解決手段】身頃部を備える衣服であり、身頃部は、衣服を着用する着用者の、上半身または下半身のうち少なくともいずれか一方を被覆する部位であり、身頃部は、複数の裁断パーツを有し、複数の裁断パーツの各々は、形状が同一である端部Aを備え、端部Aは、複数の裁断パーツの各々の端部の少なくとも一部であり、複数の裁断パーツが、それぞれの端部Aの近傍において、接着剤によって接合された接合部を有し、接合部において、裁断パーツの外縁部と、接合部の外縁部との距離は、1~5mmである、衣服。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
身頃部を備える衣服であり、
前記身頃部は、前記衣服を着用する着用者の、上半身または下半身のうち少なくともいずれか一方を被覆する部位であり、
前記身頃部は、複数の裁断パーツを有し、
前記複数の裁断パーツの各々は、形状が同一である端部Aを備え、
前記端部Aは、複数の裁断パーツの各々の端部の少なくとも一部であり、
前記複数の裁断パーツが、それぞれの前記端部Aの近傍において、接着剤によって接合された接合部を有し、
前記接合部において、前記裁断パーツの外縁部と、前記接合部の外縁部との距離は、1~5mmである、衣服。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記接着剤は、ウレタン系接着剤、オレフィン系接着剤、エポキシ系接着剤から選択される少なくとも1つの接着剤である請求項1記載の衣服、請求項1記載の衣服。
【請求項3】
不織布からなる、請求項1または2記載の衣服。
【請求項4】
前記接着剤の量は、5~30g/m
2
である、請求項1または2記載の衣服。
【請求項5】
スパンボンド不織布層A、メルトブロー不織布層、およびスパンボンド不織布層Bを、この順に備える積層不織布からなり、
前記接合部における前記積層不織布の断面において、前記スパンボンド不織布層Aおよびメルトブロー不織布層は、前記接着剤を含有しており、
前記スパンボンド不織布層Bは、以下の(I)および(II)の何れかを充足する、請求項4記載の衣服。
(I)前記スパンボンド不織布層Bは、前記接着剤を含有しない。
(II)前記スパンボンド不織布層Bは、前記接着剤を含有し、かつ、前記断面における前記スパンボンド不織布層Bの断面の全面積に対する前記スパンボンド不織布層Bに含有される前記接着剤の面積の割合が5%以下である。
【請求項6】
接着強度は、30N以上である、請求項1または2記載の衣服。
【請求項7】
耐水圧は、1000mmH
2
O以上である、請求項1または2記載の衣服。
【請求項8】
形状が同一である端部Aを備える、複数の裁断パーツのそれぞれの前記端部Aの近傍に、接着剤を付与し、前記複数の裁断パーツが前記接着剤によって接合された接合部を形成する接合工程、を有し、
前記接合部における、前記裁断パーツの外縁部と、前記接合部の外縁部との距離は、1~5mmであり、
前記端部Aは、複数の裁断パーツの各々の端部の少なくとも一部である、衣服の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、衣服に関する。より詳細には、本発明は、加工時間を短縮化することができ、かつ、優れた耐水圧を有し、肌当たり性の優れる衣服に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、粉塵や放射線を伴う作業や水を扱う作業において、作業者は、衣服の上に防護服などの衣服を着用して作業することがある。このような用途では、優れた耐水圧が求められる。また、従来、シャツやズボン等の衣服は、生地を縫製することにより作製される。しかしながら、縫製作業は熟練を要し、かつ、製造工程が煩雑である。そこで、衣服を構成するパーツを無縫製で接合した衣服が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-222969号公報
【発明の概要】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の衣服は、耐水圧に関して改善の余地がある。特に、粉塵や放射線を伴う作業や水を扱う作業においては、特許文献1に記載の衣服では、耐水圧が充分でなく、水が内部に侵入しやすい。また、耐水圧を高めるために、縫製部にシームテープを適用して補強することが考えられる。しかしながら、シームテープで補強した衣服は、肌当たり性が悪い。
【0005】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、加工時間を短縮化することができ、かつ、優れた耐水圧を有し、肌当たり性の優れる衣服を提供することを目的とする。
【0006】
上記課題を解決する本発明の一態様の衣服は、身頃部を備える衣服であり、前記身頃部は、前記衣服を着用する着用者の、上半身または下半身のうち少なくともいずれか一方を被覆する部位であり、前記身頃部は、複数の裁断パーツを有し、前記複数の裁断パーツの各々は、形状が同一である端部Aを備え、前記端部Aは、複数の裁断パーツの各々の端部の少なくとも一部であり、前記複数の裁断パーツが、それぞれの前記端部Aの近傍において、接着剤によって接合された接合部を有し、前記接合部において、前記裁断パーツの外縁部と、前記接合部の外縁部との距離は、1~5mmである、衣服である。
【0007】
上記課題を解決する本発明の一態様の衣服の製造方法は、形状が同一である端部Aを備える、複数の裁断パーツのそれぞれの前記端部Aの近傍に、接着剤を付与し、前記複数の裁断パーツが前記接着剤によって接合された接合部を形成する接合工程、を有し、前記接合部における、前記裁断パーツの外縁部と、前記接合部の外縁部との距離は、1~5mmであり、前記端部Aは、複数の裁断パーツの各々の端部の少なくとも一部である、衣服の製造方法である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の一実施形態(第1の実施形態)の衣服の模式的な正面図である。
図2は、本発明の一実施形態(第1の実施形態)の衣服の模式的な分解図である。
図3は、本発明の一実施形態の衣服の端部および接合部を説明するための模式図である。
図4は、本発明の一実施形態の衣服の端部および接合部を説明するための模式図である。
図5は、裁断パーツ数が2である場合の裁断パターンを示す模式的な平面図である。
図6は、裁断パーツ数が6である場合の裁断パターンを示す模式的な平面図である。
図7は、裁断パーツ数が10である場合の裁断パターンを示す模式的な平面図である。
図8Aは、本発明の一実施形態の衣服の製造方法を説明するための模式的な工程図である。
図8Bは、本発明の一実施形態の衣服の製造方法を説明するための模式的な工程図である。
図8Cは、本発明の一実施形態の衣服の製造方法を説明するための模式的な工程図である。
図9は、接着剤が付与された第1の衣服素材の模式的な平面図である。
図10は、第1の衣服素材および第2の衣服素材の裁断位置を示す模式的な平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<衣服>
図1は、本発明の一実施形態(第1の実施形態)の衣服1の模式的な正面図である。図2は、本発明の一実施形態(第1の実施形態)の衣服1の模式的な分解図である。本実施形態の衣服1は、身頃部2を備える。身頃部2は、衣服1を着用する着用者の、上半身または下半身のうち少なくともいずれか一方を被覆する部位である。身頃部2は、複数の裁断パーツを有する。複数の裁断パーツ(前身頃部21を構成する裁断パーツ2Aおよび後身頃部22を構成する裁断パーツ2B)の各々は、形状が同一である端部Aを備える。端部Aは、複数の裁断パーツの各々の端部の少なくとも一部であり、複数の裁断パーツが、それぞれの端部Aの近傍において、接着剤5によって接合された接合部3を有する。接合部において、裁断パーツの外縁部と、接合部の外縁部との距離は、1~5mmである。以下、それぞれについて説明する。
【0010】
ここで、本実施形態において、着用者の身体寸法は特に限定されない。本実施形態では、説明の明瞭化のため、以下の身体寸法である着用者が例示される。すなわち、着用者は、身長が171cmであり、上腕長が32cmであり、頸側・肩峰直線距離が15cmであり、頚窩高が140cmであり、胸骨中点高が128cmであり、前腋窩幅が34cmであり、肩甲骨下角間直線距離が20cmであり、大腿長が44cmであり、脛骨上縁高が43cmである。
(【0011】以降は省略されています)

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