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公開番号2024065002
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-14
出願番号2023141987
出願日2023-09-01
発明の名称人工皮革
出願人東レ株式会社
代理人
主分類D06N 3/14 20060101AFI20240507BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】 柔軟な風合いや高級感のある外観品位と、優れた形態安定性や強度、耐摩耗性とを両立した人工皮革を提供すること。
【解決手段】 平均単繊維直径が0.1μm以上10.0μm以下であり、熱可塑性樹脂からなる極細繊維を含む繊維構造物と、ポリウレタン樹脂とを含有する人工皮革であって、前記ポリウレタン樹脂がウレア結合を有し、前記ポリウレタン樹脂の重量平均分子量が350000以上600000以下である、人工皮革。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
平均単繊維直径が0.1μm以上10.0μm以下であり、熱可塑性樹脂からなる極細繊維を含む繊維構造物と、ポリウレタン樹脂とを含有する人工皮革であって、
前記ポリウレタン樹脂がウレア結合を有し、
前記ポリウレタン樹脂の重量平均分子量が350000以上600000以下である、
人工皮革。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
前記ポリウレタン樹脂の含有量が10質量%以上60質量%以下である、請求項1に記載の人工皮革。
【請求項3】
単位目付あたりの、直交する2方向の30%円形モジュラスの合計値が、1.20(N/2.54cm)/(g/m

)以上1.70(N/2.54cm)/(g/m

)以下である、請求項1または2に記載の人工皮革。
【請求項4】
染料によって着色されてなる、請求項1または2に記載の人工皮革。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、人工皮革に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
主として極細繊維を含む繊維構造物と、高分子弾性体とを含有する人工皮革は、天然皮革に比べて耐久性が高く、品質も均一にできることから、車両内装材、インテリア、靴、衣料など、様々な分野で使用されている。この人工皮革が車両のシートや家具などに使用される際には、良好な風合いと高級感を感じさせる外観品位に加えて、形態安定性や強度、摩擦に対する耐久性(耐摩耗性)もその特性として求められる。
【0003】
この人工皮革における外観品位と耐久性との両立を図る技術として、これまでにいくつかの提案がなされている。例えば、特許文献1では、極細繊維とポリウレタンからなる立毛調皮革様シート状物において、前記のポリウレタンがポリカーボネートジオールを特定量含むポリマージオールを用いてなり、前記のシート状物中に該ポリウレタンが特定量含有されてなることを特徴とする立毛調皮革様シート状物が提案されている。
【0004】
また、特許文献2では、極細繊維が絡合してなる不織布とポリウレタンを主成分とした弾性樹脂バインダーからなるシート状物において、前記のポリウレタンが特定の構造であるポリカーボネート骨格を有するポリカーボネート系ポリウレタンであり、そのポリウレタンのゲル化点が特定の範囲であるシート状物が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-30579号公報
国際公開2005/095706号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1で提案された技術は、一定の外観品位と耐光性などの耐久性を有する人工皮革を得ることができるものである。しかしながら、単純に人工皮革中のポリウレタンの含有量やそのポリウレタン中のポリカーボネートジオールの含有量のみを調整しても、外観品位と耐久性の両立は難しい。例えば、ポリウレタン中のポリカーボネートジオールの含有量が過剰である場合には風合いが硬いものとなる傾向にあり、逆に過少である場合には耐久性が十分ではないものとなる傾向にある。
【0007】
一方、特許文献2で提案された技術は、ポリカーボネートジオールを用いたポリウレタンのゲル化点を調整することで、ある程度柔軟な風合いと耐久性とを両立させた人工皮革を得ることができるものである。しかしながら、ポリカーボネートジオール以外のジオール成分を用いたポリウレタンについては特段の言及がなく、依然として、どのようなポリウレタンであったとしても、良好な風合いと高級感を感じさせる外観品位とを兼ね備え、さらに、形態安定性や強度、耐摩耗性を有する人工皮革を提供できる技術が求められている。
【0008】
そこで本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、柔軟な風合いや高級感のある外観品位と、優れた形態安定性や強度、耐摩耗性とを両立した人工皮革を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成すべく本発明者らが検討を重ねた結果、人工皮革を構成するポリウレタン樹脂を特定の結合を有するものとし、かつ、前記のポリウレタン樹脂の重量平均分子量を特定の範囲とすることで、良好な風合いと高級感を感じさせる外観品位とを兼ね備え、さらに、形態安定性や強度、耐摩耗性を有する人工皮革が得られることを見出した。
【0010】
本発明は、これら知見に基づいて完成に至ったものであり、本発明によれば、以下の発明が提供される。
(【0011】以降は省略されています)

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