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公開番号2024055292
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022162101
出願日2022-10-07
発明の名称積層フィルム
出願人東レ株式会社
代理人
主分類G02B 5/28 20060101AFI20240411BHJP(光学)
要約【課題】 本発明は、成型による破れや色抜けが発生しにくく、高温負荷がかかる条件での成型にも好適に用いることができる、金属調の加飾に好適な積層フィルムを提供することを課題とする。
【解決手段】 異なる3種類以上の熱可塑性樹脂層を有し、前記3種類以上の熱可塑性樹脂層で形成される規則配列を連続して3つ以上有し、波長400nm~800nmにおける平均反射率が35%以上100%以下であり、かつ、主配向軸方向および主配向軸直交方向に100℃で30%延伸したときの、波長400nm~800nmにおける平均反射率変化ΔR1が0.1%以上20%以下であることを特徴とする、積層フィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
異なる3種類以上の熱可塑性樹脂層を有し、
前記3種類以上の熱可塑性樹脂層で形成される規則配列を連続して3つ以上有し、
波長400nm~800nmにおける平均反射率が35%以上100%以下であり、
かつ、主配向軸方向および主配向軸直交方向に100℃で30%延伸したときの、波長400nm~800nmにおける平均反射率変化ΔR1が0.1%以上20%以下であることを特徴とする、積層フィルム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
異なる3種類以上の熱可塑性樹脂層を有し、
前記3種類以上の熱可塑性樹脂層で形成される規則配列を連続して3つ以上有し、
彩度C*が0.1以上20以下であり、
かつ、主配向軸方向および主配向軸直交方向に100℃で30%延伸したときの、彩度変化ΔC*が0.1%以上15%以下であることを特徴とする、積層フィルム。
【請求項3】
JIS K 5600-5-6:1999に規定されたクロスカット法に基づく付着性試験での升目の剥離率が10%以下であることを特徴とする、請求項1または2に記載の積層フィルム。
【請求項4】
前記異なる3種類以上の熱可塑性樹脂層のうち、少なくとも1種類が結晶性を示す熱可塑性樹脂層であることを特徴とする、請求項1または2に記載の積層フィルム。
【請求項5】
前記結晶性を示す熱可塑性樹脂層の少なくとも1種類が、ポリエチレンテレフタレートまたはポリエチレンナフタレートを主成分とすることを特徴とする、請求項4に記載の積層フィルム。
【請求項6】
前記規則配列を構成する熱可塑性樹脂層が3種類であることを特徴とする、請求項1または2に記載の積層フィルム。
【請求項7】
前記規則配列を構成する3種類の熱可塑性樹脂層が、結晶性/非晶性/非晶性の熱可塑性樹脂層の組み合わせであることを特徴とする、請求項6に記載の積層フィルム。
【請求項8】
前記非晶性の熱可塑性樹脂層の少なくとも1種が、アクリル、脂環式構造を有するポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミドのいずれかを主成分とすることを特徴とする、請求項7に記載の積層フィルム。
【請求項9】
波長400nm~800nmにおける平均反射率が35%以上100%以下であり、
かつ、主配向軸方向および主配向軸直交方向に100℃で50%延伸したときの、波長400nm~800nmにおける平均反射率変化ΔR2が0.1%以上20%以下であることを特徴とする、請求項1または2に記載の積層フィルム。
【請求項10】
波長300~2600nmの範囲において、反射率が100nm以上にわたって連続して20%以上を示す最も広い反射帯域Πの反射帯域幅をλ[nm]、当該反射帯域での平均反射率R[%]、フィルム厚みをt[μm]としたとき、(λ・R)/tが820以上1400以下を示すことを特徴とする、請求項1または2に記載の積層フィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、成型による破れや色抜けが発生しにくく、高温負荷がかかる条件での成型に好適に用いることができる、金属調の加飾に好適な積層フィルムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特定波長帯域の光線を遮蔽・抽出可能な光制御フィルムは、光や熱線などの環境因子から製品の内部環境や構成成分の劣化を防止する目的や、特定波長帯域の光線のみを抽出して所望の色調に発色させる目的で、多岐の分野にわたり実用化されている。代表例として、建材や自動車用途では室内温度上昇を抑制するための赤外線カットフィルム等が利用されており、工業材料用途では紫外線レーザー表面加工時の過剰な紫外線を吸収するための紫外線カットフィルム等が利用されている。また、電子機器分野ではディスプレイ光源から発せられる眼に有害な青色光線を遮蔽するブルーライトカットフィルムや、拡散・喪失するバックライトの光を再帰反射させることができる輝度向上フィルム等が利用されており、自動車内装材やモバイル筐体用途では金属調を付与するための可視光全域を反射する金属調フィルム等が利用されている。
【0003】
従来、金属調フィルムとしては、例えば、樹脂フィルムの一面に蒸着、もしくはスパッタリングなどの方法で薄い金属層を被着成型したものが知られており、主に装飾用途等に用いられている。しかしながら、このような金属調フィルムは、成型性が不足する場合があり、また、成型時に金属層の剥離やクラックなどが発生しやすいという問題もあった。
【0004】
これらの問題に対する対策がなされた金属調フィルムとして、干渉反射を利用した積層フィルムが提案されている。例えば、2種類の屈折率の異なる層(A層、B層)を交互に積層する(AB)m構成(mは繰り返し単位数を表す自然数)の積層フィルム(例えば、特許文献1~3)や、屈折率の異なる3種類の層(A層、B層、C層)を規則的に積層し、より広い反射率のフィルムを得る(ABC)m構成(mは繰り返し単位数を表す自然数)の積層フィルム(例えば、特許文献4)等が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表平8-503312号公報
特開2018-001488号公報
特開2010-184493号公報
特開平4-313704号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1~3が開示する(AB)m構成(mは繰り返し単位数を表す自然数)の積層フィルムのように、屈折率が互いに異なる2種類の熱可塑性樹脂を規則的に積層して可視光領域の光を反射することにより金属調を得るタイプの積層フィルムは、熱可塑性樹脂が2種類であるため熱可塑性樹脂間の屈折率差が小さく、成型により積層フィルムが薄膜化した場合に反射率が低下して金属調を維持することができない場合がある。また、このような積層フィルムにおいて、成型後も金属調を維持するために屈折率差の大きい樹脂を使用すると、層間剥離による色抜けや破れが発生し、成型加工が困難な場合がある。
【0007】
また、特許文献4が開示する(ABC)m構成(mは繰り返し単位数を表す自然数)の積層フィルムは、主に赤外線カットフィルムとしての使用が想定されており、成型性に劣る。そのため、均一に成型できず色ムラが発生することや、成型時に層間剥離が発生することにより、所望の成型加工を行うことが困難な場合があった。
【0008】
本発明は上記の欠点を解消し、成型による破れや色抜けが発生しにくく、高温負荷がかかる条件での成型に好適に用いることができる、金属調の加飾に好適な積層フィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための本発明は、以下の構成を有する。
(1) 異なる3種類以上の熱可塑性樹脂層を有し、前記3種類以上の熱可塑性樹脂層で形成される規則配列を連続して3つ以上有し、波長400nm~800nmにおける平均反射率が35%以上100%以下であり、かつ、主配向軸方向および主配向軸直交方向に100℃で30%延伸したときの、波長400nm~800nmにおける平均反射率変化ΔR1が0.1%以上20%以下であることを特徴とする、積層フィルム。
(2) 異なる3種類以上の熱可塑性樹脂層を有し、前記3種類以上の熱可塑性樹脂層で形成される規則配列を連続して3つ以上有し、彩度C*が0.1以上20以下であり、かつ、主配向軸方向および主配向軸直交方向に100℃で30%延伸したときの、彩度変化ΔC*が0.1%以上15%以下であることを特徴とする、積層フィルム。
【0010】
なお、以下(1)の態様の積層フィルム、(2)の態様の積層フィルムを、それぞれ本発明の第1の積層フィルム、本発明の第2の積層フィルムということがある。また、両方を総称して本発明の積層フィルムということがある。
(【0011】以降は省略されています)

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