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公開番号2024090462
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022206395
出願日2022-12-23
発明の名称不織布ならびにこれを含む包装材料
出願人東レ株式会社
代理人
主分類D04H 3/16 20060101AFI20240627BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】 リントが出にくく、手切れ性に優れる不織布を提供すること。
【解決手段】 熱可塑性樹脂を主成分とする繊維で構成されてなる不織布であって、不織布の断面を厚さ方向に均等に3分割した際の一方の表面側の部分の断面空隙率をr1、中央の部分の断面空隙率をr2、他方の表面側の部分の断面空隙率をr3としたとき、以下の式(1)~(4)を満たす、不織布。
0.03≦r1≦0.10 ・・・(1)
r1<r3≦0.30 ・・・(2)
0.30≦(r1/r2)<1.00 ・・・(3)
0.50≦(r2/r3)<1.00 ・・・(4)
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
熱可塑性樹脂を主成分とする繊維で構成されてなる不織布であって、不織布の断面を厚さ方向に均等に3分割した際の一方の表面側の部分の断面空隙率をr

、中央の部分の断面空隙率をr

、他方の表面側の部分の断面空隙率をr

としたとき、以下の式(1)~(4)を満たす、不織布。
0.03≦r

≦0.10 ・・・(1)


<r

≦0.30 ・・・(2)
0.30≦(r

/r

)<1.00 ・・・(3)
0.50≦(r

/r

)<1.00 ・・・(4)
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
見掛け密度が0.30g/cm

以上0.90g/cm

以下である、請求項1に記載の不織布。
【請求項3】
前記不織布の厚みが0.05mm以上0.15mm以下であり、かつ、前記不織布の目付が20g/m

以上100g/m

以下である、請求項1または2に記載の不織布。
【請求項4】
請求項1または2に記載の不織布を含む、包装材料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、リントが出にくく、1方向への手切れ性に優れる不織布に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
包装材料は、医療用途、食品用途、衣料用途を中心に、幅広い用途で使用されている。そして、いずれの用途の包装材料にも、一般的には、主としてフィルム、抄紙基材、不織布が使用されている。これらの包装材料には、リント(糸くず)が出にくいことはもちろん、さらに、梱包しているときは破れにくく、一方で開梱する際には手でも破れるような引裂特性(手切れ性)を有することが求められる。
【0003】
このような包装材料として、例えば、特許文献1においては、鞘部の樹脂の融点が芯部の樹脂の融点よりも低い鞘芯構造糸を表層に配した合成樹脂繊維の不織布からなる滅菌用包装材料が提案されている。また、特許文献2においては、表面粗さ係数Raが特定の範囲である、連続長繊維不織布で構成される滅菌用包装材料が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-206351号公報
特開2019-172348号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されるような滅菌包材用包装材料は、鞘部の樹脂の融点が芯部の樹脂の融点よりも低い鞘芯構造糸を表層に配した合成繊維の不織布からなることで、一定の耐摩耗性を得ることができる。しかしながら、不織布の厚さ方向中央は熱による十分な融着がなされていないため、手切れ性は悪く、引き裂いた際に内部よりリントが発生するといった課題がある。また、特許文献2に開示されるような滅菌包材用不織布は、表面粗さRa値を特定の範囲とすることでピール特性の改善を試みたものである。しかし、当然のことながら、表面粗さRa値を特定の範囲とするだけでは滅菌包材に用いることはできず、実際には、一定の滅菌状態を維持するために、少なくとも不織布層を3層設ける構成とする必要がある。そうなると、中間に挿入される不織布層の特性上、十分に熱による融着をすることができないため、手切れ性に優れないという課題がある。
【0006】
そこで本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、リントが出にくく、手切れ性に優れる不織布を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記の目的を達成するべく、鋭意検討を重ねた結果、不織布の断面空隙率を一定の範囲とすることで、リントが出にくく、手切れ性に優れる不織布とできるという知見を得た。
【0008】
本発明は、これら知見に基づいて完成に至ったものであり、本発明によれば、以下の発明が提供される。
【0009】
[1] 熱可塑性樹脂を主成分とする繊維で構成されてなる不織布であって、不織布の断面を厚さ方向に均等に3分割した際の一方の表面側の部分の断面空隙率をr

、中央の部分の断面空隙率をr

、他方の表面側の部分の断面空隙率をr

としたとき、以下の式(1)~(4)を満たす、不織布
0.03≦r

≦0.10 ・・・(1)


<r

≦0.30 ・・・(2)
0.30≦(r

/r

)<1.00 ・・・(3)
0.50≦(r

/r

)<1.00 ・・・(4)。
【0010】
[2] 見掛け密度が0.30g/cm

以上0.90g/cm

以下である、前記[1]に記載の不織布。
(【0011】以降は省略されています)

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