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公開番号2024047100
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-05
出願番号2022152522
出願日2022-09-26
発明の名称縦型半導体装置
出願人富士電機株式会社
代理人個人,個人
主分類H01L 29/78 20060101AFI20240329BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】抵抗の低減が可能な縦型半導体装置を提供する。
【解決手段】縦型半導体装置は、ワイドバンドギャップ半導体層と、ワイドバンドギャップ半導体層に設けられた電界効果トランジスタと、を備える。ワイドバンドギャップ半導体層は、第1主面側に突き出たFin部を有する。電界効果トランジスタは、ワイドバンドギャップ半導体層に設けられた第1導電型のドリフト領域と、ワイドバンドギャップ半導体層に設けられ、ドリフト領域上に位置する第2導電型の第1ウェル領域と、ワイドバンドギャップ半導体層に設けられ、第1ウェル領域上に位置する第1導電型のソース領域と、ワイドバンドギャップ半導体層に設けられ、第1ウェル領域とドリフト領域との間に位置する第1導電型の電流拡張領域とを有する。第1ウェル領域及びソース領域はFin部に設けられている。電流拡張領域はドリフト領域よりも第1導電型の不純物濃度が高い。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1主面と、前記第1主面の反対側に位置する第2主面とを有し、シリコンよりもバンドギャップが大きいワイドバンドギャップ半導体層と、
前記ワイドバンドギャップ半導体層に設けられた電界効果トランジスタと、を備え、
前記ワイドバンドギャップ半導体層は、第1主面側に突き出たFin部を有し、
前記電界効果トランジスタは、
前記ワイドバンドギャップ半導体層に設けられた第1導電型のドリフト領域と、
前記ワイドバンドギャップ半導体層に設けられ、前記ドリフト領域上に位置する第2導電型の第1ウェル領域と、
前記ワイドバンドギャップ半導体層に設けられ、前記第1ウェル領域上に位置する第1導電型のソース領域と、
前記ワイドバンドギャップ半導体層に設けられ、前記第1ウェル領域と前記ドリフト領域との間に位置する第1導電型の電流拡張領域とを有し、
前記第1ウェル領域及び前記ソース領域はFin部に設けられており、
前記電流拡張領域は前記ドリフト領域よりも第1導電型の不純物濃度が高い、縦型半導体装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記Fin部は、第1側面と、前記第1側面の反対側に位置する第2側面とを有し、
前記第1側面から前記第2側面に至る方向を幅方向とすると、
前記Fin部の前記幅方向における長さは100nm以下である、請求項1に記載の縦型半導体装置。
【請求項3】
前記Fin部の前記幅方向における長さよりも、前記電流拡張領域の前記幅方向における長さの方が長い、請求項2に記載の縦型半導体装置。
【請求項4】
前記電界効果トランジスタは、前記ワイドバンドギャップ半導体層に設けられ、前記電流拡張領域よりも前記第1主面から遠い側に位置する第2導電型の第2ウェル領域、をさらに有する、請求項2又は3に記載の縦型半導体装置。
【請求項5】
前記第2ウェル領域の前記幅方向における長さは、前記Fin部の前記幅方向における長さよりも長い、請求項4に記載の縦型半導体装置。
【請求項6】
前記第1主面の法線方向からの平面視で、前記第2ウェル領域は前記Fin部の両側に位置する、請求項4に記載の縦型半導体装置。
【請求項7】
前記ドリフト領域は、
前記幅方向で隣り合う一方の前記第2ウェル領域と他方の前記第2ウェル領域との間に位置する第1導電型のJFET領域を有し、
前記JFET領域の前記幅方向における長さは、前記電流拡張領域の前記幅方向における長さよりも短い、請求項4に記載の縦型半導体装置。
【請求項8】
前記電界効果トランジスタは、
前記Fin部の前記第1側面及び前記第2側面を覆うゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜を介して前記Fin部の前記第1側面及び前記第2側面にそれぞれ隣接するゲート電極と、を有する請求項2又は3に記載の縦型半導体装置。
【請求項9】
前記ワイドバンドギャップ半導体層の前記第1主面側に設けられたトレンチ、をさらに備え、
前記ゲート電極は前記トレンチ内に配置されている、請求項8に記載の縦型半導体装置。
【請求項10】
前記トレンチは、
第1トレンチと、
前記第1トレンチの内側に位置し、前記第1主面からの深さが前記第1トレンチよりも深い第2トレンチと、を有し、
前記ゲート電極は前記第1トレンチ内と前記第2トレンチ内とに連続して配置されている、請求項9に記載の縦型半導体装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、縦型半導体装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
炭化シリコン(SiC)や窒化ガリウム(GaN)で構成されるパワー半導体は、ドリフト領域の理想抵抗がシリコン(Si)と比べて大幅に小さく、大幅な損失低減が期待される。また、FinFET(Fin Field Effec Transistor)構造を有する縦型MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)が知られている(例えば、非特許文献1参照)。FinFETは、基板に立体的に配置された半導体層の2面以上にチャネルが形成されるMOSFETである。FinFET構造を採用することにより、素子の微細化と高密度化が容易となる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
F. Udrea et.al., ´Experimental demonstration, challenges, and prospects of the vertical SiC FinFET´, 2022 IEEE 34th International Symposium on Power Semiconductor Devices and ICs (ISPSD)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
FinFET構造では、Fin(フィン)と呼ばれる半導体層の幅(以下、Fin幅ともいう)が小さい。このため、SiCやGaN等の化合物半導体を用いてチャネル部の抵抗を低減しても、ドリフト領域の広がり抵抗が大きくなり易い。デバイス構造全体において、抵抗の低減が望まれている。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、抵抗の低減が可能な縦型半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る縦型半導体装置は、第1主面と、前記第1主面の反対側に位置する第2主面とを有し、シリコンよりもバンドギャップが大きいワイドバンドギャップ半導体層と、前記ワイドバンドギャップ半導体層に設けられた電界効果トランジスタと、を備える。前記ワイドバンドギャップ半導体層は、第1主面側に突き出たFin部を有する。前記電界効果トランジスタは、前記ワイドバンドギャップ半導体層に設けられた第1導電型のドリフト領域と、前記ワイドバンドギャップ半導体層に設けられ、前記ドリフト領域上に位置する第2導電型の第1ウェル領域と、前記ワイドバンドギャップ半導体層に設けられ、前記第1ウェル領域上に位置する第1導電型のソース領域と、前記ワイドバンドギャップ半導体層に設けられ、前記第1ウェル領域と前記ドリフト領域との間に位置する第1導電型の電流拡張領域とを有する。前記第1ウェル領域及び前記ソース領域はFin部に設けられている。前記電流拡張領域は前記ドリフト領域よりも第1導電型の不純物濃度が高い。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、抵抗の低減が可能な縦型半導体装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の実施形態1に係る縦型半導体装置の構成例を示す平面図である。
図2は、本発明の実施形態1に係る縦型半導体装置の構成例を示す断面図である。
図3は、本発明の実施形態1に係る縦型半導体装置の構成例を示す断面図である。
図4は、本発明の実施形態1に係る縦型半導体装置の構成例を示す断面図である。
図5は、本発明の実施形態1に係る縦型半導体装置の構成例を示す断面図である。
図6Aは、本発明の実施形態1に係る縦型半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
図6Bは、本発明の実施形態1に係る縦型半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
図6Cは、本発明の実施形態1に係る縦型半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
図6Dは、本発明の実施形態1に係る縦型半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
図6Eは、本発明の実施形態1に係る縦型半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
図6Fは、本発明の実施形態1に係る縦型半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
図6Gは、本発明の実施形態1に係る縦型半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
図7は、本発明の実施形態2に係る縦型半導体装置の構成例を示す断面図である。
図8は、本発明の実施形態3に係る縦型半導体装置の構成例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に本発明の実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各装置や各部材の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判定すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0010】
以下の説明では、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の文言を用いて、方向を説明する場合がある。例えば、X軸方向及びY軸方向は、GaN基板10の表面10aに平行な方向である。X軸方向及びY軸方向を水平方向ともいう。Z軸方向は、GaN基板10の表面10aの法線方向である。X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向は、互いに直交する。
(【0011】以降は省略されています)

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