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公開番号2024046066
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-03
出願番号2022151226
出願日2022-09-22
発明の名称運転者状態判定装置
出願人マツダ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G08G 1/16 20060101AFI20240327BHJP(信号)
要約【課題】運転者が漫然状態であることを、疾患等の他の異常状態と区別して早期かつ正確に判定することが可能な、運転者状態判定装置を提供する。
【解決手段】運転者状態判定装置100は、車両の走行環境情報と運転者の視線とに基づき、運転者の状態を判定するように構成されたコントローラ10を備え、コントローラは、走行環境情報に基づき運転負荷スコアを取得し、運転負荷スコアと、当該運転負荷スコアのまま経過した時間とに基づき、運転者が漫然状態となる可能性の高さを表す漫然状態生起スコアを取得し、漫然状態生起スコアが所定値以上の場合、走行環境情報と運転者の視線とに基づき、運転者の探索行動スコアと、当該探索行動スコアのまま経過した時間とに基づき、運転者の漫然状態レベルを取得し、漫然状態レベルが閾値以上の場合において、運転負荷スコアの増加に応じて探索行動スコアが増加した場合、運転者が漫然状態であると判定する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両を運転する運転者の状態を判定する運転者状態判定装置であって、
前記車両の走行環境情報を取得する走行環境情報取得装置と、
前記運転者の視線を検出する視線検出装置と、
前記走行環境情報と前記運転者の視線とに基づき、前記運転者の状態を判定するように構成されたコントローラと、を備え、
前記コントローラは、
前記走行環境情報に基づき、前記車両の運転中に運転者にかかる負荷の高さを表す運転負荷スコアを取得し、
前記運転負荷スコアと、当該運転負荷スコアのまま経過した時間とに基づき、前記運転者が漫然状態となる可能性の高さを表す漫然状態生起スコアを取得し、
前記漫然状態生起スコアが所定値以上の場合、前記走行環境情報と前記運転者の視線とに基づき、前記運転者の視覚による探索行動の正常度を表す探索行動スコアを取得し、
前記探索行動スコアと、当該探索行動スコアのまま経過した時間とに基づき、前記運転者の漫然状態レベルを取得し、
前記漫然状態レベルが閾値以上の場合において、前記運転負荷スコアの増加に応じて前記探索行動スコアが増加した場合、前記運転者が漫然状態であると判定するように構成されている、
運転者状態判定装置。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記コントローラは、
前記走行環境情報に基づき、前記運転者が前記車両の走行環境において対象物を認知するための負荷の高さを表す認知負荷スコアと、前記走行環境において前記車両を操作するための負荷の高さを表す操作負荷スコアとを取得し、前記認知負荷スコアと前記操作負荷スコアとに基づき、前記運転負荷スコアを取得するように構成されている、
請求項1に記載の運転者状態判定装置。
【請求項3】
前記コントローラは、
前記走行環境情報に基づき、前記運転者の注意を引く対象の予測位置と実際の位置との距離を表すサプライズ値を取得し、前記サプライズ値が相対的に高い対象に前記運転者の視線が向かう傾向が強いほど前記探索行動スコアが高くなるように、前記探索行動スコアを算出するように構成されている、
請求項1又は2に記載の運転者状態判定装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両を運転する運転者の状態を判定する運転者状態判定装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
交通事故の主な原因のひとつとして、運転に対する運転者の集中が欠けている状態、いわゆる漫然状態が挙げられる。従来、漫然状態を検出する技術としては、運転者の顔向き及び視線方向の変化量に着目した技術(例えば、特許文献1参照)や、視認行動の回数に着目した技術(例えば、特許文献2参照)、運転者の運転に対する集中度合いと余裕度合いとに着目した技術(例えば、特許文献3参照)等が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-086907号公報
特開2019-121227号公報
特許第6380464号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、軽度の疾患や加齢等により運転者の顔向き及び視線方向の変化量、あるいは視認行動の回数が低下したり、運転に対する集中度合いが低下したりした場合においても、上述したような従来の技術では、運転者が漫然状態にあると判定してしまう可能性がある。即ち、従来の技術では、運転者が漫然状態であることを、疾患等の他の異常状態と区別して正確に判定することができない。
【0005】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、運転者が漫然状態であることを、疾患等の他の異常状態と区別して早期かつ正確に判定することが可能な、運転者状態判定装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明は、車両を運転する運転者の状態を判定する運転者状態判定装置であって、車両の走行環境情報を取得する走行環境情報取得装置と、運転者の視線を検出する視線検出装置と、走行環境情報と運転者の視線とに基づき、運転者の状態を判定するように構成されたコントローラと、を備え、コントローラは、走行環境情報に基づき、車両の運転中に運転者にかかる負荷の高さを表す運転負荷スコアを取得し、運転負荷スコアと、当該運転負荷スコアのまま経過した時間とに基づき、運転者が漫然状態となる可能性の高さを表す漫然状態生起スコアを取得し、漫然状態生起スコアが所定値以上の場合、走行環境情報と運転者の視線とに基づき、運転者の視覚による探索行動の正常度を表す探索行動スコアを取得し、探索行動スコアと、当該探索行動スコアのまま経過した時間とに基づき、運転者の漫然状態レベルを取得し、漫然状態レベルが閾値以上の場合において、運転負荷スコアの増加に応じて探索行動スコアが増加した場合、運転者が漫然状態であると判定するように構成されている。
【0007】
このように構成された本発明によれば、コントローラは、運転負荷スコアと、当該運転負荷スコアのまま経過した時間とに基づき、運転者が漫然状態となる可能性の高さを表す漫然状態生起スコアを取得するので、運転負荷に応じて漫然状態が生じやすい状況になったときに、運転者が漫然状態か否かの判定を早期に行うことができる。また、コントローラは、漫然状態生起スコアが所定値以上の場合、走行環境情報と運転者の視線とに基づき、運転者の視覚による探索行動の正常度を表す探索行動スコアを取得し、探索行動スコアと、当該探索行動スコアのまま経過した時間とに基づき、運転者の漫然状態レベルを取得するので、漫然状態の影響を受けやすい探索行動の正常度に基づいて早期に漫然状態を判定することができる。また、コントローラは、漫然状態レベルが閾値以上の場合において、運転負荷スコアの増加に応じて探索行動スコアが増加した場合、運転者が漫然状態であると判定するので、異常状態ではなく漫然状態であるときに特徴的に表れる変化(運転負荷が高くなり運転者への行動要求が高まったときに探索行動が正常になる)に注目し、異常状態と区別して漫然状態を正確に判定することができる。これにより、運転者が漫然状態であることを、疾患等の他の異常状態と区別して早期かつ正確に判定することができる。
【0008】
本発明において、好ましくは、コントローラは、走行環境情報に基づき、運転者が車両の走行環境において対象物を認知するための負荷の高さを表す認知負荷スコアと、走行環境において車両を操作するための負荷の高さを表す操作負荷スコアとを取得し、認知負荷スコアと操作負荷スコアとに基づき、運転負荷スコアを取得するように構成されている。
【0009】
このように構成された本発明によれば、コントローラは、認知負荷スコアと操作負荷スコアとに基づき、運転負荷スコアを取得するので、漫然状態を生じやすさに影響する認知負荷と操作負荷とをそれぞれ考慮して運転負荷の高さを評価することができ、より正確な漫然状態生起スコアを取得することができる。
【0010】
本発明において、好ましくは、コントローラは、走行環境情報に基づき、運転者の注意を引く対象の予測位置と実際の位置との距離を表すサプライズ値を取得し、サプライズ値が相対的に高い対象に運転者の視線が向かう傾向が強いほど探索行動スコアが高くなるように、探索行動スコアを算出するように構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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