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公開番号2024042784
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-29
出願番号2022147616
出願日2022-09-16
発明の名称スパンボンド不織布、ならびに、これを用いてなる衛生材料
出願人東レ株式会社
代理人
主分類D04H 3/16 20060101AFI20240322BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】 優れた柔軟性および力学特性を有するスパンボンド不織布を提供すること。
【解決手段】 ポリプロピレン系樹脂からなる繊維によって構成されたスパンボンド不織布であって、該スパンボンド不織布のメルトマスフローレートが20g/10分以上200g/10分以下の範囲にあり、前記繊維が、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにおける排出曲線のピーク分離解析において、以下の(A)かつ(B)を満たす、スパンボンド不織布。
(A)前記ポリプロピレン系樹脂に由来する、重量平均分子量Mwが60000以上95000以下であるピークを少なくとも1つ有する
(B)前記ポリプロピレン系樹脂に由来する、重量平均分子量Mwが750000以上1500000以下であるピークを少なくとも1つ有する
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリプロピレン系樹脂からなる繊維によって構成されたスパンボンド不織布であって、該スパンボンド不織布のメルトマスフローレートが20g/10分以上200g/10分以下の範囲にあり、前記繊維が、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにおける排出曲線のピーク分離解析において、以下の(A)かつ(B)を満たす、スパンボンド不織布。
(A)前記ポリプロピレン系樹脂に由来する、重量平均分子量Mwが60000以上95000以下であるピークを少なくとも1つ有する
(B)前記ポリプロピレン系樹脂に由来する、重量平均分子量Mwが750000以上1500000以下であるピークを少なくとも1つ有する
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記繊維が、さらに、以下の(C)~(E)も満たす、請求項1に記載のスパンボンド不織布。
0.80≦(S

+S

)/S≦1.00 ・・・(C)
0.30≦S

/S≦0.70 ・・・(D)
0.30≦S

/S≦0.70 ・・・(E)
ここで、
S:ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにおける排出曲線のピーク分離解析において得られた、全ピークの面積、


:ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにおける排出曲線のピーク分離解析において得られた、前記ポリプロピレン系樹脂に由来する、重量平均分子量Mwが60000以上95000以下の位置に現れるピークの面積、


:ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにおける排出曲線のピーク分離解析において得られた、前記ポリプロピレン系樹脂に由来する、重量平均分子量Mwが750000以上1500000以下の位置に現れるピークの面積、
である。
【請求項3】
前記繊維の平均単繊維径が5.0μm以上20.0μm以下である、請求項1または2に記載のスパンボンド不織布。
【請求項4】
前記スパンボンド不織布の示差走査熱量測定における融点が150℃以上175℃以下であり、該融点における結晶融解熱量が90J/g以上110J/g以下である、請求項1または2に記載のスパンボンド不織布。
【請求項5】
請求項1または2に記載のスパンボンド不織布を用いてなる、衛生材料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、柔軟であり、かつ、優れた力学物性を有するスパンボンド不織布、ならびに、これを用いてなる衛生材料に関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
ポリオレフィン系樹脂からなるスパンボンド不織布、特に、ポリプロピレン系樹脂からなるスパンボンド不織布は低コストで加工性に優れているため、衛生材料用途を中心に幅広く用いられている。
【0003】
近年、衛生材料用途に用いられるポリプロピレンスパンボンド不織布に対して、力学特性をさらに向上させるため、いくつか提案がなされている。
【0004】
例えば、特許文献1には、結晶化温度、分子量分布(Mw/Mn)、メルトマスフローレートが特定の範囲にあるポリプロピレン系樹脂を含むスパンボンド不織布が提案されている。そして、このようなスパンボンド不織布によれば、耐水性および引張強度が良好なスパンボンド不織布およびスパンボンド不織布を用いた衛生材料が提供される旨が記載されている。
【0005】
また、特許文献2には、メルトマスフローレートが特定の範囲のポリプロピレン系樹脂とそれよりも高いメルトマスフローレートの範囲のポリプロピレン系樹脂とを含む繊維または組成物が提案されている。そして、この繊維を含む不織布材料は優れた横方向引張り特性を有し、優れた伸び、均一性、ロフト性、白色を有する旨が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-168509号公報
特開平6-41812号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1において提案されている技術では、確かに一定の引張強度を有する不織布を得ることができる。しかしながら、用いているポリプロピレン樹脂のメルトマスフローレートが低いことに起因して、スパンボンド不織布の柔軟性が悪化してしまうという課題がある。
【0008】
また、特許文献2において提案されている技術では、例えば、2種類のポリプロピレン系樹脂からなる複合繊維からなる不織布とすることができるものと考えられるが、それだけでは、十分な力学特性と優れた柔軟性とを有する不織布を得ることができないという課題がある。
【0009】
そこで、本発明の目的は、優れた柔軟性および力学特性を有するスパンボンド不織布を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らが検討を進めたところ、優れた柔軟性はポリプロピレン繊維のゲルパーミエーションクロマトグラフィーの排出曲線においてピークを示すMwが小さいこと、優れた力学特性はスパンボンド不織布のメルトマスフローレートが小さいこと、および、ポリプロピレン繊維のゲルパーミエーションクロマトグラフィーの排出曲線において、ピークを示すMwが大きいことで達成できることが分かった。
(【0011】以降は省略されています)

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