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公開番号2024033730
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022137502
出願日2022-08-31
発明の名称織物
出願人東レ株式会社
代理人
主分類D03D 15/47 20210101AFI20240306BHJP(織成)
要約【課題】
防透け性とストレッチ性に優れ、さらには伸長時にも優れた防透け性が得られる織物を提供する。
【解決手段】
織物の緯密度が経密度の0.50倍以下、かつ平組織である織物であり、緯糸には同方向に別々に仮撚された2本の仮撚糸の交絡糸を含み、かつ前記仮撚糸は少なくとも酸化チタン含有率が5質量%以上の内層部を有する織物とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
織物の緯密度が経密度の0.50倍以下である平組織の織物であって、緯糸に少なくとも2本の同方向に別々に仮撚された仮撚糸の交絡糸を含み、前記仮撚糸の少なくとも1本は酸化チタンを5.0質量%以上含む内層部を有する少なくとも2種類の成分を有する複合繊維である、織物。
続きを表示(約 100 文字)【請求項2】
前記交絡糸のトルク撚数が40T/m以上である請求項1に記載の織物。
【請求項3】
10%伸長時の防透け性が90.0%以上である請求項1または2に記載の織物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、防透け性とストレッチ性に優れた織物に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、織物に防透け性を付与する技術としては、セラミックス、中でも酸化チタンを、織物を構成する繊維に練り込み、かつ高密度で糸と糸の間の空隙を少なくするように織り込む方法が周知で一般に良く行われている。しかしながら、高密度で織り込むために、風合いも硬くなりやすい問題があった。
【0003】
織物の風合いはストレッチ性を付与することにより改善できる。例えば、ポリウレタン系の繊維を混用する方法が知られているが、染色堅牢度が悪く、変色や色移りしやすいことや、繰り返し使用による強度劣化などの問題があった。また、ストレッチ性を得るためには、織物拘束がルーズなツイル組織、サテン組織、二重織組織等が好ましいが、そうすると、生地伸長時に糸が動き易く、防透け性が低下しやすい、という課題があった。
【0004】
一方で防透け性については、芯鞘型複合繊維に仮撚加工を施す手法が提案されている。本手法では内層部に高濃度の酸化チタンを含有させ、外層部の酸化チタン含有率を少なくすることで、仮撚糸道ガイド類の摩耗を改善しつつ、一定の防透け性効果を得ている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、芯鞘型ポリエステル扁平断面繊維とすることで、仮撚後も高い防透け性能を持つ繊維が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
また、仮撚後の断面変形を制御することで、湿潤時の防透け性に優れた仮撚糸が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平10-317230号公報
特開2013-44055号公報
特開2021-188156号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、風合いを改善するストレッチ性と防透け性とを両立させることを課題とした技術は存在していない。例えば、上述した文献はいずれも防透け性を向上させる技術に関するものであるが、特許文献1においては、ドライ感、シャリ感等の独特の風合いを得ることを課題とし、特許文献2においては、薄いことにより優れた風合いを得ることを課題としている。一般に衣料、特にアウター衣料等では、ストレッチ性や防透け性が重要となり、それぞれ検討されているにもかかわらず、ストレッチ性と防透け性とを両立させることを課題として検討された例はなかった。特に、ストレッチ性を有する織物を用いた衣料の場合、実際の着用時に生じる伸長状態での防透け性も重要と考えられる。
【0009】
本発明においては上述の課題に鑑み、ストレッチ性と防透け性とを両立させた織物、特に生地伸長状態の防透け性にも優れる織物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するための本発明は、以下のいずれかの構成を特徴とする。
(1)織物の緯密度が経密度の0.50倍以下である平組織の織物であって、緯糸に少なくとも2本の同方向に別々に仮撚された仮撚糸の交絡糸を含み、前記仮撚糸の少なくとも1本は酸化チタンを5.0質量%以上含む内層部を有する少なくとも2種類の成分を有する複合繊維である、織物。
(2)前記交絡糸のトルク撚数が40T/m以上である上記(1)に記載の織物。
(3)10%伸長時の防透け性が90.0%以上である上記(1)または(2)に記載の織物。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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