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公開番号2024036772
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-18
出願番号2022141228
出願日2022-09-06
発明の名称積層体
出願人藤森工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B32B 15/08 20060101AFI20240311BHJP(積層体)
要約【課題】銅箔に対する接着性と電気特性、耐熱性との両立を図ることが可能な積層体を提供することを課題とする。
【解決手段】表面のRzが1.2μm以下である銅箔11と、前記銅箔11の表面に積層されたプライマー層12とを備え、前記プライマー層12は、スチレン含量が30質量%以上90質量%以下のスチレン系エラストマーまたはスチリル基含有シランカップリング剤から形成されている、積層体10である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
表面のRzが1.2μm以下である銅箔と、前記銅箔の表面に積層されたプライマー層とを備え、前記プライマー層は、スチレン含量が30質量%以上90質量%以下のスチレン系エラストマーまたはスチリル基含有シランカップリング剤から形成されている、積層体。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記プライマー層に、中間層および接着層をこの順で積層してなる、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記接着層が、前記積層体をポリイミド樹脂と接着するためのポリイミド用接着層である、請求項2に記載の積層体。
【請求項4】
前記ポリイミド用接着層は、Tgが50℃以下の樹脂を50質量%未満含有し、熱ラジカル開始剤により加熱硬化することができる、請求項3に記載の積層体。
【請求項5】
前記中間層は、反応末端を有するポリフェニレン系オリゴマーを含有し、熱ラジカル開始剤により加熱硬化することができる、請求項3または4に記載の積層体。
【請求項6】
ポリイミド樹脂層の両面に、前記ポリイミド用接着層を介して、請求項3に記載の積層体を積層してなる、積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
高周波信号の伝送に用いられるフレキシブル銅張積層板(Flexible Cupper Clad Laminate、以下、「FCCL」とする)は、銅箔の片面に樹脂層を積層した樹脂付き銅箔を用いて製造される(例えば特許文献1の段落0105を参照)。また、特許文献1の段落0123には、金属層と接着層との間に積層されるポリイミド層が、非熱可塑性ポリイミド層と熱可塑性ポリイミド層とを備えた3層構造であることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-160148号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
銅箔に対する接着力を向上するには、極性官能基を有する化合物を用いることが好ましいが、極性官能基は樹脂の誘電率を高くする傾向を有する。また、銅箔と樹脂との接着力を向上するには、銅箔の表面を粗化することが好ましいが、銅箔の粗化は、銅箔から形成される信号路の伝送ロスを増加させる傾向を有する。このように、銅箔に対する接着性と電気特性とはトレードオフの関係にある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、銅箔に対する接着性と電気特性、耐熱性との両立を図ることが可能な積層体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、下記の態様を含む。
【0007】
本発明の第1の態様は、表面のRzが1.2μm以下である銅箔と、前記銅箔の表面に積層されたプライマー層とを備え、前記プライマー層は、スチレン含量が30質量%以上90質量%以下のスチレン系エラストマーまたはスチリル基含有シランカップリング剤から形成されている、積層体である。
【0008】
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記プライマー層に、中間層および接着層をこの順で積層してなる。
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記接着層が、前記積層体をポリイミド樹脂と接着するためのポリイミド用接着層である。
【0009】
本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記ポリイミド用接着層は、Tgが50℃以下の樹脂を50質量%未満含有し、熱ラジカル開始剤により加熱硬化することができる。
本発明の第5の態様は、第3または第4の態様において、前記中間層は、反応末端を有するポリフェニレン系オリゴマーを含有し、熱ラジカル開始剤により加熱硬化することができる。
本発明の第6の態様は、ポリイミド樹脂層の両面に、前記ポリイミド用接着層を介して、第3~5のいずれか1の態様における積層体を積層してなる、積層体である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、銅箔に対する接着性と電気特性、耐熱性との両立を図ることが可能な積層体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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