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公開番号
2024047811
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-04-08
出願番号
2022153509
出願日
2022-09-27
発明の名称
包装容器の製造方法および製造装置
出願人
藤森工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B31B
70/84 20170101AFI20240401BHJP(紙,板紙または紙と同様の方法で加工される材料からなる物品の製造;紙,板紙または紙と同様の方法で加工される材料の加工)
要約
【課題】包装袋にスパウトを接着するときの生産性を向上することが可能な包装容器の製造方法および製造装置を提供する。
【解決手段】包装フィルム23から形成された包装袋20と、スパウト10とを有する包装容器の製造方法であって、包装フィルム23または包装袋20と、スパウト10とが重なり合う領域のうち少なくとも一方に溶融樹脂30を積層する工程と、溶融樹脂30を介して包装フィルム23または包装袋20にスパウト10を接着する工程と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
包装フィルムから形成された包装袋と、スパウトとを有する包装容器の製造方法であって、
前記包装フィルムまたは前記包装袋と、前記スパウトとが重なり合う領域のうち少なくとも一方に溶融樹脂を積層する工程と、
前記溶融樹脂を介して前記包装フィルムまたは前記包装袋に前記スパウトを接着する工程と、
を有することを特徴とする包装容器の製造方法。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記包装フィルムは、シーラントを有する積層体から形成され、前記スパウトは、前記シーラントより高融点の樹脂から形成され、前記溶融樹脂は、前記スパウトより低融点の樹脂から形成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装容器の製造方法。
【請求項3】
前記シーラントはポリエチレン系樹脂から形成され、前記スパウトはポリエチレン系樹脂またはポリプロピレン系樹脂から形成され、前記溶融樹脂はポリエチレン系樹脂から形成されていることを特徴とする請求項2に記載の包装容器の製造方法。
【請求項4】
前記包装フィルムが、複数の樹脂フィルムを含む積層体から形成され、前記積層体に含まれる樹脂フィルムが、ポリプロピレン系樹脂またはポリエチレン系樹脂のみからなることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の包装容器の製造方法。
【請求項5】
前記包装フィルムのうち、前記スパウトと重なり合う領域に前記溶融樹脂を積層する工程の後に、
前記溶融樹脂を介して前記包装フィルムに前記スパウトを接着する工程と、
前記包装フィルムを用いて前記包装袋を形成する工程と、
を有することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の包装容器の製造方法。
【請求項6】
前記スパウトのうち、前記包装フィルムと重なり合う領域に前記溶融樹脂を積層する工程の後に、
前記溶融樹脂を介して前記包装フィルムに前記スパウトを接着する工程と、
前記包装フィルムを用いて前記包装袋を形成する工程と、
を有することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の包装容器の製造方法。
【請求項7】
前記包装フィルムを用いて前記包装袋を形成する工程の後に、
前記包装袋のうち、前記スパウトと重なり合う領域に前記溶融樹脂を積層する工程と、
前記溶融樹脂を介して前記包装袋に前記スパウトを接着する工程と、
を有することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の包装容器の製造方法。
【請求項8】
前記包装フィルムを用いて前記包装袋を形成する工程の後に、
前記スパウトのうち、前記包装袋と重なり合う領域に前記溶融樹脂を積層する工程と、
前記溶融樹脂を介して前記包装袋に前記スパウトを接着する工程と、
を有することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の包装容器の製造方法。
【請求項9】
包装フィルムから形成された包装袋と、スパウトとを有する包装容器の製造装置であって、
前記包装フィルムまたは前記包装袋と、前記スパウトとが重なり合う領域のうち少なくとも一方に溶融樹脂を積層するノズルと、
前記溶融樹脂を介して前記包装フィルムまたは前記包装袋に前記スパウトを接着する金型と、
を有することを特徴とする包装容器の製造装置。
【請求項10】
前記包装フィルムを用いて前記包装袋を形成する製袋機を備え、前記ノズルおよび前記金型が前記製袋機のオンラインに設けられていることを特徴とする請求項9に記載の包装容器の製造装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装容器の製造方法および製造装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の包装袋として、二つ折りにされた底部材が一対の胴部材の間に配置された自立性を有するスタンディングパウチが使用されている。特許文献1の段落0010には、ポリエチレン(PE)等のシーラントを最内層とし、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン(Ny)、ポリプロピレン(PP)等の延伸フィルムを基材としたラミネートフィルムを用いることが記載されている。
【0003】
また、特許文献1の段落0011には、スパウトは少なくとも表面に前記シーラントと溶着可能な熱可塑性樹脂層を有することや、スパウトの材質にポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン(Ny)等を使用できることが記載されている。
【0004】
また、特許文献2の段落0083~0087には、流路を有する筒状の第1成形体の外周面に、第2成形体が形成されるように、二色成形の注出口を成形することが記載されている。また、第2成形体がポリエチレン系樹脂などのポリオレフィン樹脂から形成されると、注出口を包装袋と接合しやすくなり、取扱性や耐久性にも優れることが示唆されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-7630号公報
特開2018-188189号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の包装袋に使用される複合フィルムは、内面に熱接着性樹脂(シーラント)層、外面には、シーラントよりも耐熱性の高い基材が積層されている。複合フィルムを熱接着する際には、シーラントを溶融させて複合フィルムの内面が接合される。しかし、異種の樹脂を含む包装袋は、プラスチック製容器包装としてのリサイクルが難しいという問題がある。
【0007】
近年、リサイクルを容易にするため、単一または同種の樹脂を用いるモノマテリアルの容器包装が提唱されている。例えば、二軸延伸ポリプロピレン(BO-PP)を基材とすることは、特許文献1にも記載されている。しかし、モノマテリアルの包装袋において、スパウトを接着するには、生産性が低下するおそれがある。
【0008】
従来技術に示唆されているように、シーラントと溶着可能な熱可塑性樹脂層をスパウトの表面に積層するため、二色成形を用いることも考えられる。しかし、スパウトの成形にコストがかかり、生産性が低いという問題がある。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、包装袋にスパウトを接着するときの生産性を向上することが可能な包装容器の製造方法および製造装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、下記の態様を含む。
本発明の第1の態様は、包装フィルムから形成された包装袋と、スパウトとを有する包装容器の製造方法であって、前記包装フィルムまたは前記包装袋と、前記スパウトとが重なり合う領域のうち少なくとも一方に溶融樹脂を積層する工程と、前記溶融樹脂を介して前記包装フィルムまたは前記包装袋に前記スパウトを接着する工程と、を有することを特徴とする包装容器の製造方法である。
(【0011】以降は省略されています)
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