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公開番号
2024109432
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-14
出願番号
2023014226
出願日
2023-02-01
発明の名称
注出口付き包装袋の製造方法、及び、注出口付き包装袋
出願人
TOPPANホールディングス株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B31B
70/81 20170101AFI20240806BHJP(紙,板紙または紙と同様の方法で加工される材料からなる物品の製造;紙,板紙または紙と同様の方法で加工される材料の加工)
要約
【課題】モノマテリアル構成の積層フィルムを用いた場合であっても注出口の開封を確実に行える包装袋を効率的に作製できる製造方法を提供する。
【解決手段】注出口付き包装袋の製造方法は、同一材料により構成される基材及びシーラント層をそれぞれが有する第1積層フィルム10及び第2積層フィルム20を準備する工程と、第1積層フィルム10及び第2積層フィルム20において注出口31を含む袋形状に対応する周縁部2~5をヒートシールする工程と、注出口31を横断するようにハーフカット線33を第1レーザにより形成する工程と、注出口31の開封起点となるノッチ34を第2レーザにより形成する工程と、を備える。ハーフカット線33を形成する際のレーザ加工の基準とノッチ34を形成する際のレーザ加工の基準とが共通し、ハーフカット線33及び前記ノッチ34は、ハーフカット線33とノッチ34とが一致するように形成される。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
同一材料により構成される基材及びシーラント層をそれぞれが有する第1積層フィルム及び第2積層フィルムを準備する工程と、
前記第1積層フィルムの前記シーラント層と前記第2積層フィルムの前記シーラント層とが対向するように前記第1積層フィルム及び前記第2積層フィルムを重ねると共に、前記第1積層フィルム及び前記第2積層フィルムにおいて注出口を含む袋形状に対応する周縁部をヒートシールする工程と、
前記周縁部がヒートシールされた前記第1積層フィルム及び前記第2積層フィルムの少なくとも一方の積層フィルムに、前記注出口を横断するようにハーフカット線を第1レーザにより形成する工程と、
前記注出口の周りのヒートシールされた部分に、前記注出口の開封起点となるノッチを第2レーザにより形成する工程と、を備え、
前記ハーフカット線を形成する際のレーザ加工の基準と前記ノッチを形成する際のレーザ加工の基準とが共通しており、前記ハーフカット線及び前記ノッチは、前記ハーフカット線と前記ノッチとが一致するように形成される、注出口付き包装袋の製造方法。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記第2レーザのスキャン速度は、前記第1レーザのスキャン速度よりも遅い、
請求項1に記載の注出口付き包装袋の製造方法。
【請求項3】
前記第2レーザの出力は、前記第1レーザの出力よりも高い、
請求項1に記載の注出口付き包装袋の製造方法。
【請求項4】
前記第1積層フィルム及び前記第2積層フィルムの少なくとも一方において、前記注出口に対応する領域にエンボスを形成する工程を更に備え、
前記ハーフカット線を形成する工程では、前記エンボスと交差するように前記ハーフカット線を形成する、
請求項1に記載の注出口付き包装袋の製造方法。
【請求項5】
前記エンボスを形成する工程では、前記エンボスによって前記第1積層フィルムと前記第2積層フィルムとが離れている最大距離が1.5mm以上となるように、前記第1積層フィルム及び前記第2積層フィルムの少なくとも一方に前記エンボスを形成する、
請求項4に記載の注出口付き包装袋の製造方法。
【請求項6】
前記第1積層フィルム及び前記第2積層フィルムそれぞれの前記基材及び前記シーラント層を構成する同一材料は、ポリエチレン樹脂またはポリプロピレン樹脂である、
請求項1~5の何れか一項に記載の注出口付き包装袋の製造方法。
【請求項7】
同一材料により構成される基材及びシーラント層を有する第1積層フィルムと、
同一材料により構成される基材及びシーラント層を有する第2積層フィルムと、を備え、
前記第1積層フィルムの前記シーラント層と前記第2積層フィルムの前記シーラント層とが内側を向くように配置されると共に、注出口を含む袋形状となるように周縁部がヒートシールされており、
前記第1積層フィルム及び前記第2積層フィルムの少なくとも一方には、前記注出口を横断するハーフカット線が設けられ、前記注出口の周りのヒートシールされた部分には、前記ハーフカット線に一致するノッチが設けられている、注出口付き包装袋。
【請求項8】
前記第1積層フィルム及び前記第2積層フィルムの少なくとも一方には、前記注出口に対応する領域に形成されたエンボスが更に設けられており、
前記ハーフカット線は、前記エンボスと交差する、
請求項7に記載の注出口付き包装袋。
【請求項9】
前記ハーフカット線は、前記第1積層フィルム及び前記第2積層フィルムのいずれにも一本のみ設けられており、両方の前記ハーフカット線が前記ノッチと一致する、
請求項7に記載の注出口付き包装袋。
【請求項10】
前記第1積層フィルム及び前記第2積層フィルムそれぞれの前記基材及び前記シーラント層を構成する同一材料は、ポリエチレン樹脂またはポリプロピレン樹脂である、
請求項7~9の何れか一項に記載の注出口付き包装袋。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、注出口付き包装袋の製造方法、及び、注出口付き包装袋に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
詰替パウチとして、注出口をコーナ部等に設けた包装袋が知られている(例えば特許文献1を参照)。このような包装袋には、使用時に注出口を開封しやすいようにノッチ(切欠き)や多数のハーフカット線(切り取り線)が設けられている。多数のハーフカット線を設けることで、従来の包装袋では、ハーフカット線が設計位置から多少ずれて形成される場合であっても、いずれかのハーフカット線がノッチに一致するようになっていた。
【0003】
このような包装袋を構成する包装材には、ポリオレフィン等からなるシーラント層とレーザ吸収が高い材料であるPETやナイロン等からなる基材とを備えたマルチマテリアル構成の積層フィルムが用いられている。環境配慮の観点から、近年では、包装材をモノマテリアル化する取り組みが進められており、マルチマテリアル構成の積層フィルムに代えて、ポリエチレン等を主構成材料とする積層フィルムを包装材として用いることが検討されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2007/010693号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
注出口付き包装袋にハーフカット線を設ける場合、炭酸ガスレーザ等のレーザ加工により注出口を横切るようにハーフカット線を形成する。しかしながら、モノマテリアル構成の積層フィルムで注出口付き包装袋を作製する場合、モノマテリアル構成の材料が従来のPET等に比べてレーザ吸収が少ないため、レーザのスキャン速度を遅くして吸収量を上げる必要がある。このため、従来のように多数のハーフカット線を形成しようとすると、形成時間が大幅に増加し、製造効率が悪化してしまう。一方、形成時間を短縮させるため、形成するハーフカット線の本数を減らすと、ハーフカット線とノッチとがずれた場合に開封が適切に行えないこともある。そこで、モノマテリアル構成の積層フィルムを用いた場合であっても、注出口の開封を確実に行うことができる注出口付き包装袋を効率的に作製することができる製造方法が望まれている。
【0006】
本発明は、モノマテリアル構成の積層フィルムを用いた場合であっても注出口の開封を確実に行うことができる注出口付き包装袋を効率的に作製することができる製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らの検討によれば、従来のノッチは、ハーフカット線のレーザ加工とは別のタイミング(後の工程)で、例えば打抜き加工等により形成されることが判った。このため、レーザ加工によって形成されるハーフカット線と後の工程で形成されるノッチとの位置が微妙にずれることがあり、このような不備を解消するために多数のハーフカット線を設けるようにしていた。そこで、本発明者らは更に検討を進め、ノッチの形成においてもレーザ加工を用い、ハーフカット線のレーザ加工の基準と共通する基準をノッチの形成にも用いることで、多数のハーフカット線の形成を行わなくても注出口の開封を確実に行うことができる注出口付き包装袋の製造方法を導き出して、本発明を完成するに到った。
【0008】
[1]本発明は、一側面として、注出口付き包装袋の製造方法に関する。この製造方法は、同一材料により構成される基材及びシーラント層をそれぞれが有する第1積層フィルム及び第2積層フィルムを準備する工程と、第1積層フィルムのシーラント層と第2積層フィルムのシーラント層とが対向するように第1積層フィルム及び第2積層フィルムを重ねると共に、第1積層フィルム及び第2積層フィルムにおいて注出口を含む袋形状に対応する周縁部をヒートシールする工程と、周縁部がヒートシールされた第1積層フィルム及び第2積層フィルムの少なくとも一方の積層フィルムに、注出口を横断するようにハーフカット線を第1レーザにより形成する工程と、注出口の周りのヒートシールされた部分に、注出口の開封起点となるノッチを第2レーザにより形成する工程と、を備えている。この製造方法では、ハーフカット線を形成する際のレーザ加工の基準とノッチを形成する際のレーザ加工の基準とが共通しており、ハーフカット線及びノッチは、ハーフカット線とノッチとが一致するように形成される。
【0009】
この注出口付き包装袋の製造方法では、注出口を横断するハーフカット線及びノッチをレーザにより形成しており、ハーフカット線を形成する際のレーザ加工の基準とノッチを形成する際のレーザ加工の基準とが共通しており、ハーフカット線とノッチとが一致するように形成されている。このように、ハーフカット線を形成するレーザ加工の基準とノッチを形成するレーザ加工の基準とを共通させることにより、形成されるハーフカット線とノッチとの位置出しをより正確に行い、注出口の開封を確実に行うことが可能な包装袋とすることができる。その結果、モノマテリアル構成の積層フィルムを用いた場合であっても注出口の開封を確実に行うことができる注出口付き包装袋を効率的に作製することが可能となる。なお、ここでいう「レーザ加工の基準が共通している」とは、それぞれの加工のタイミングが同じであり(加工対象を次の工程に送っていない)、同一の加工点を基準としている場合を意味する。また、本製造方法で用いられる第1レーザと第2レーザとは、同じレーザであってもよいし、別々のレーザであってもよい。
【0010】
[2]上記[1]の注出口付き包装袋の製造方法において、第2レーザのスキャン速度は、第1レーザのスキャン速度よりも遅くてもよい。この場合、ノッチの形成に用いるレーザの照射エネルギーを増やすことができ、モノマテリアル構成の積層フィルムを用いた場合であっても、ノッチをより確実に切り出すことが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)
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