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公開番号2024103380
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-01
出願番号2023007670
出願日2023-01-20
発明の名称包装装置
出願人株式会社デュプロ
代理人
主分類B31B 50/25 20170101AFI20240725BHJP(紙,板紙または紙と同様の方法で加工される材料からなる物品の製造;紙,板紙または紙と同様の方法で加工される材料の加工)
要約【課題】包装材が支持材ごと物品に巻き付けられて、包装材によって物品が包装され、且つ、物品が支持材に固定された包装成果物であって、支持材における物品が固定された物品固定部に対して立ち上がった立上げ部を備える包装成果物を作成する際の使用者の作業負担を軽減できる包装装置を提供する。
【解決手段】
包装装置1は、支持材102とともに物品104を搬送する搬送部22と、包装材Fを支持材102ごと物品104に巻き付けて物品104を包装しつつ、物品104を支持材102に固定する包装部70と、を備え、支持材102に対して、ミシン目からなる折スジ102bを入れる弱化線加工または折り曲げ加工を施す支持材加工部50を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
板状の支持材と物品とからなる被包装物を搬送する搬送部と、
包装材を前記支持材ごと前記物品に巻き付けて前記被包装物を包装する包装部と、を備えた包装装置において、
前記支持材に対して、弱化線加工または折り曲げ加工を施す支持材加工部を備えることを特徴とする包装装置。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
請求項1の包装装置において、
前記包装部が前記被包装物に前記包装材を巻き付ける方向を巻き付き方向とし、前記支持材における板厚方向と前記巻き付き方向との両方に対して直交する方向を幅方向としたときに、前記包装部は、前記支持材における前記幅方向の端部である幅方向端部が露出するように前記包装材を巻き付けるものであり、
前記搬送部が前記被包装物を搬送する方向を搬送方向としたときに、前記支持加工部は前記包装部に対して前記搬送方向の下流側に配置され、前記支持加工部は、前記支持材における前記幅方向端部の前記包装材から露出した部分に前記巻き付け方向に沿った弱化線または折り目を形成することを特徴とする包装装置。
【請求項3】
請求項2の包装装置において、
前記支持加工部は、前記幅方向における前記弱化線または前記折り目を形成する位置を変更可能であることを特徴とする包装装置。
【請求項4】
請求項2または3の包装装置において、
搬送される前記被包装物を前記支持材の前記板厚方向と平行な方向から見たときの前記搬送方向と前記巻き付き方向とは平行であり、
前記支持加工部は、前記搬送方向に移動する前記被包装物の前記支持材に接触して回転し、前記弱化線として前記搬送方向に沿ったミシン目を前記支持材に形成するミシン目作成部材を備えることを特徴とする包装装置。
【請求項5】
請求項2または3の包装装置において、
搬送される前記被包装物を前記支持材の前記板厚方向と平行な方向から見たときの前記搬送方向と前記巻き付き方向とは平行であり、
前記支持加工部は、前記搬送方向に移動する前記被包装物の前記支持材に接触して回転し、前記弱化線として前記搬送方向に沿った線状の凹部を前記支持材に形成する円盤状のクリーサーを備えることを特徴とする包装装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、包装装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、物品を台紙の上に載置し、台紙ごと物品にフィルムを巻き付けて物品を包装しつつ、物品を台紙に固定する包装装置が開示されている。この包装装置によれば、搬送時の物品の損傷を抑えることが可能となるように物品を台紙ごとしっかりと包装できる、とされている。
また、特許文献1には、物品が固定された台紙として、フィルムによって物品が巻き付けて固定されるベース部と、ベース部に対して直角に折り曲げられた二つの折曲片とを備えたものが記載されている(特許文献1の図1及び図2参照)。そして、この折曲片が台紙を箱に収納したときに、箱内で台紙が動かないように固定されるためのものであることが記載されている(特許文献1の段落番号0017等)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-172287号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
台紙におけるベース部に対して直角に折り曲げられた折曲片の延在方向を高さ方向としたときに、折曲片の高さを箱の内側空間の高さに近い値とすることで、物品がフィルムによって固定された台紙を収納した箱を輸送する際に、折曲片が箱の内側の底面と天井面との間で突き当たり、箱内で台紙が高さ方向に移動することを抑制できると考えられる。
ここで、特許文献1に記載された台紙の折曲片は、包装装置での包装前の台紙を予め折り曲げて形成するもの、または、包装装置で包装された物品を箱に収納する際に折り曲げて形成するものである。このため、使用者は包装装置で物品を台紙に固定させる作業の他に、台紙に対して適切な折曲片を形成するために、折り曲げ易くする折スジ等の弱化線を台紙における適切な位置に形成する弱化線加工、または、台紙における適切な位置で直角方向に立ち上がるような折り曲げを行う折り曲げ加工を行う作業が必要となる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、本発明は、板状の支持材と物品とからなる被包装物を搬送する搬送部と、包装材を前記支持材ごと前記物品に巻き付けて前記被包装物を包装する包装部と、を備えた包装装置において、前記支持材に対して、弱化線加工または折り曲げ加工を施す支持材加工部を備えることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、包装材を支持材ごと物品に巻き付けて包装され、巻き付いた包装材によって物品が支持材に固定された包装成果物であって、支持材における物品が固定された物品固定部に対して立ち上がった立上げ部を備える包装成果物、を作成する際の使用者の作業負担を軽減できる、という優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施の形態に係る包装装置の概略断面図。
図1の包装装置によってフィルムで包装された包装成果物を示す斜視図。
図2に示す包装成果物の立上げ部を立ち上げた状態を示す斜視図。
図3に示す包装成果物を梱包箱に挿入しようとしている状態を示す斜視図。
図5(a)~(d)は、包装装置の動作を時系列で説明する図。
図6(a)~(d)は、包装装置の動作を時系列で説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。
実施形態の記載は、発明を限定するものではなく例示であって、実施形態に記述される特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略することがある。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示されることがある。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示することがある。
【0009】
図1は、本実施形態に係る包装装置1の縦断面図である。図2は、被包装物100が包装装置1によってフィルムFで包装された包装成果物200を示す斜視図である。包装装置1は、フィルムFの伸縮性によって被包装物100を包装して包装成果物200を作成するストレッチ包装装置である。また、包装装置1は、図2の破線に示すように包装成果物200の台紙102に対して、フィルムFの巻き付き方向に平行な折スジ102bを形成する。
【0010】
被包装物100は、板状の支持材である台紙102と、台紙102の上に載置された物品104と、を含む。台紙102は、例えば段ボールである。台紙102は、特に限定されないが、この例では、物品104が載置された載置面102aに直交する方向に見て、矩形状である。弱化線である折スジ102bは、本実施例では、段ボールからなる台紙102の表面層に形成されたミシン目である。段ボールは複数層から形成されるため、表面層にミシン目を形成しても裏面を形成する層まではミシン目が形成されず、ミシン目作成部材で形成したミシン目を折スジとして機能させることができる。折スジ102bが形成された台紙102は、フィルムFによって物品が固定された物品固定部102cと、折スジ102bで折られることで物品固定部102cに対して立ち上がった状態となる立上げ部102dとを備える。
(【0011】以降は省略されています)

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