TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024169409
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2024084466
出願日2024-05-24
発明の名称送信装置、受信装置、及びプログラム
出願人日本放送協会
代理人弁理士法人キュリーズ
主分類H04L 27/26 20060101AFI20241128BHJP(電気通信技術)
要約【課題】Lchを汎用的なデータ伝送に効率よく使用可能とすることで周波数利用効率を向上させる。
【解決手段】周波数同期用のLchキャリアを用いたデータ伝送であるLch信号伝送が可能な放送伝送システムで用いる送信装置は、FFTサイズの異なる複数のサブフレームを構成し、前記複数のサブフレームのそれぞれは、対応するFFTサイズに応じた数の前記Lchキャリアを含む、サブフレーム構成手段と、前記複数のサブフレームを貫いて前記LchキャリアにLch信号を配置するLch分離手段と、前記Lch信号が配置された前記複数のサブフレームを時分割で多重したフレームを構成するフレーム構成手段と、を備える。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
周波数同期用のLchキャリアを用いたデータ伝送であるLch信号伝送が可能な放送伝送システムで用いる送信装置であって、
FFTサイズの異なる複数のサブフレームを構成し、前記複数のサブフレームのそれぞれは、対応するFFTサイズに応じた数の前記Lchキャリアを含む、サブフレーム構成手段と、
前記複数のサブフレームを貫いて前記LchキャリアにLch信号を配置するLch分離手段と、
前記Lch信号が配置された前記複数のサブフレームを時分割で多重したフレームを構成するフレーム構成手段と、を備える
送信装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記Lch信号伝送に関するLch構成情報を含むTMCC信号を生成するTMCC生成手段をさらに備え、
前記Lch構成情報は、前記複数のサブフレームを貫いてLch信号の伝送を行うか、又はサブフレームごとに独立してLch信号の伝送を行うかを示すLch連結フラグを含み、
前記フレーム構成手段は、前記複数のサブフレームが配置されるサブフレーム区間よりも前のTMCC区間に前記TMCC信号を配置して前記フレームを構成する
請求項1に記載の送信装置。
【請求項3】
伝送するLch情報に対して誤り訂正符号化を行ってLch FECブロックを構成するLch FECブロック構成手段をさらに備え、
前記Lch分離手段は、前記複数のサブフレームを貫いてLch信号の伝送を行うことを前記Lch連結フラグが示す場合、1つのLch FECブロックが前記複数のサブフレームに跨がるように振分けを行う
請求項2に記載の送信装置。
【請求項4】
前記Lch分離手段は、前記サブフレームごとに独立してLchデータの伝送を行うことを前記Lch連結フラグが示す場合、1つのLch FECブロックが単一のサブフレームに含まれるように振分けを行う
請求項3に記載の送信装置。
【請求項5】
前記Lch構成情報は、Lchに有効なデータがあるか否かを示すLch有効フラグをさらに含み、
前記Lch FECブロック構成手段は、Lchに有効なデータがないことを前記Lch有効フラグが示す場合、Lch FECブロック分のデータとしてスタッフィングビットを挿入する
請求項2乃至4のいずれか1項に記載の送信装置。
【請求項6】
前記Lch構成情報は、Lchの階層数を示すLch階層数情報と、前記階層数分のLch階層伝送情報と、を含む
請求項2乃至4のいずれか1項に記載の送信装置。
【請求項7】
前記Lch階層伝送情報は、対応するLch階層のセグメント数を示すLchセグメント数情報、対応するLch階層の誤り訂正方式を示すFECタイプ情報、対応するLch階層のFEC頁数を示すFEC頁数情報、対応するLch階層のFECブロックの反復回数を示すFEC反復回数情報、対応するLch階層のFECブロックの先頭までのビット数を示すFECブロックポインタ情報、及び対応するLch階層の先頭FECブロックの反復回数を示すFECブロック反復回数ポインタ情報のうち、少なくとも1つを含む
請求項6に記載の送信装置。
【請求項8】
周波数同期用のLchキャリアを用いたデータ伝送であるLch信号伝送が可能な放送伝送システムで用いる受信装置であって、
FFTサイズの異なる複数のサブフレームが時分割で多重されたフレームを受信し、前記複数のサブフレームのそれぞれは、対応するFFTサイズに応じた数の前記Lchキャリアを含む、受信手段と、
前記複数のサブフレームを貫いて前記Lchキャリアに配置されたLch信号を取得するLch処理手段と、を備える
受信装置。
【請求項9】
コンピュータを請求項1に記載の送信装置又は請求項8に記載の受信装置として機能させる
プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、放送伝送システムで用いる送信装置、受信装置、及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
地上デジタル放送の高品質化及び高機能化に向けて、非特許文献1で規定される現行のISDB-T(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)方式の特長を継承した次世代地上放送の伝送方式(以下、「地上放送高度化方式」とも称する)の検討が進められている。
【0003】
ISDB-Tでは、階層伝送により、移動受信サービス及び固定受信サービスを1つのチャンネルで同時に提供している。地上放送高度化方式においても、階層伝送により1つのチャンネル内で複数のサービスやコンテンツを伝送することが想定される。
【0004】
ここで、ISDB-Tでは、周波数分割多重をベースとした階層伝送が可能である。具体的には、1つのチャンネルの伝送帯域を13個のセグメントに分割して、移動受信用及び固定受信用にそれぞれセグメントを割り当てることで、階層伝送を実現している。移動受信階層を中央の1セグメントに設定することで、狭帯域受信を行うことができ、受信装置にとっては省電力受信できることがメリットである。
【0005】
一方、欧米の放送規格であるDVB-T2やATSC(Advanced Television Systems Committee)3.0では、時分割多重をベースとした階層伝送が可能である。具体的には、階層をOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボル単位で区切り複数のサブフレーム、例えば、移動受信用サブフレーム及び固定受信用サブフレームを設けることができる(例えば、非特許文献2参照)。時分割多重の場合、サブフレームごとにFFT(Fast Fourier Transform)サイズを変えることができるため、サービスに応じて最適なFFTサイズの設定が可能である。
【0006】
また、放送伝送システムでは、コンテンツなどの本線系の信号の他に、伝送パラメータ等の制御情報も多重して伝送する必要がある。周波数分割多重をベースとするISDB-Tでは、特定のOFDMサブキャリアを制御情報伝送用として割り当てており、フレーム(「OFDMフレーム」とも称する)を単位として、制御情報を伝送する。ISDB-Tの場合は、TMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)信号がこれに相当する。一方、時分割多重をベースとするDVB-T2やATSC3.0では、フレーム先頭の数シンボルにて制御情報を伝送する。ATSC3.0では、bootstrap、プリアンブル信号がこれに相当する。
【0007】
従来の放送方式は、多重方法として周波数分割多重もしくは時分割多重のどちらか一方をベースとした方式であったが、周波数分割多重及び時分割多重はそれぞれ異なるメリットがある。また、サービスの要求条件に応じて最適な多重方法は異なる。しかしながら、既存の放送伝送システムにおいては、周波数分割多重もしくは時分割多重のいずれか一方を選択する必要があり、サービスの要求条件に応じて最適な多重方法を適用することができない問題がある。
【0008】
このような問題に鑑み、特許文献1には、地上放送高度化方式においてサービスの要求条件に応じて最適な多重方法を適用可能な技術が記載されている。具体的には、特許文献1に記載の技術では、周波数分割多重及び時分割多重のいずれの階層伝送にも対応であって、フレームの先頭に同期信号(プリアンブル信号)及びTMCC(伝送制御情報)を配置して伝送している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2022-181709号公報
【非特許文献】
【0010】
ARIB STD-B31 一般社団法人 電波産業会
ATSC 3.0 Standard:Physical Layer Protocol A/322:2020 P245-249, https://www.atsc.org/wp-content/uploads/2020/01/A322-2020-Physical-Layer-Protocol.pdf
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

日本放送協会
撮像装置
15日前
日本放送協会
撮像装置
7か月前
日本放送協会
撮像装置
8か月前
日本放送協会
撮像装置
12か月前
日本放送協会
視聴予測装置
12か月前
日本放送協会
液晶表示装置
5か月前
日本放送協会
衛星追尾装置
11か月前
日本放送協会
バックプレーン
11か月前
日本放送協会
カメラ正対治具
9か月前
日本放送協会
光制御デバイス
5か月前
日本放送協会
符号化撮像装置
11か月前
日本放送協会
情報提示システム
7か月前
日本放送協会
有機光電変換素子
6か月前
日本放送協会
360度撮影装置
7か月前
日本放送協会
磁性細線デバイス
12日前
日本放送協会
機械学習システム
11か月前
日本放送協会
無線伝送システム
2日前
日本放送協会
レンズアダプター
2か月前
日本放送協会
データ管理システム
2日前
日本放送協会
LDM送信システム
7か月前
日本放送協会
垂直分離型撮像素子
4か月前
日本放送協会
三次元撮像システム
10か月前
日本放送協会
3次元映像表示装置
9か月前
日本放送協会
データ管理システム
9か月前
日本放送協会
撮像素子及び撮像装置
5か月前
日本放送協会
送出装置及び受信装置
5か月前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
5か月前
日本放送協会
衛星放送受信システム
2か月前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
5か月前
日本放送協会
受信装置及び送出装置
1か月前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
3か月前
日本放送協会
撮像装置及び撮像方法
7か月前
日本放送協会
同軸切替器の着脱機構
4か月前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
8か月前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
2か月前
日本放送協会
表示端末、プログラム
10か月前
続きを見る