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公開番号2024062695
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-10
出願番号2022170716
出願日2022-10-25
発明の名称送信装置及び受信装置
出願人日本放送協会
代理人弁理士法人キュリーズ
主分類H04L 27/26 20060101AFI20240501BHJP(電気通信技術)
要約【課題】 放送波のレベルが大きく減衰するケースを想定した場合であっても、放送波を適切に受信することを可能とする送信装置及び受信装置を提供する。
【解決手段】 送信装置は、1以上の階層化データに基づいて生成されたキャリア変調信号を複製することによって2以上の複製キャリア変調信号を生成する複製部と、前記2以上の複製キャリア変調信号の各々を互いに異なる時間で出力する遅延部と、前記遅延部から異なる時間で出力される前記2以上の複製キャリア変調信号の各々を時間毎に合成する合成部と、前記合成部から出力される信号を含む伝送フレームを送信する送信部と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
1以上の階層化データに基づいて生成されたキャリア変調信号を複製することによって2以上の複製キャリア変調信号を生成する複製部と、
前記2以上の複製キャリア変調信号の各々を互いに異なる時間で出力する遅延部と、
前記遅延部から異なる時間で出力される前記2以上の複製キャリア変調信号の各々を時間毎に合成する合成部と、
前記合成部から出力される信号を含む伝送フレームを送信する送信部と、を備える、送信装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記遅延部は、2以上の階層の各々又は2以上のサブ階層の各々を用いて、前記2以上の複製キャリア変調信号の各々を互いに異なる時間で出力する、請求項1に記載の送信装置。
【請求項3】
前記遅延部は、前記2以上の複製キャリア変調信号の各々を互いに異なるキャリアシンボル単位又はフレーム単位の遅延時間で出力する、請求項1に記載の送信装置。
【請求項4】
前記送信部は、前記2以上の複製キャリア変調信号の各々が互いに異なる時間で出力されることを示す情報を送信する、請求項1に記載の送信装置。
【請求項5】
伝送フレームを受信する受信部と、
前記伝送フレームに含まれる2以上の複製キャリア変調信号の各々を互いに異なる時間で出力する遅延部と、
前記遅延部から出力される2以上の複製キャリア変調信号を合成する合成部と、を備え、
前記2以上の複製キャリア変調信号の各々は、1以上の階層化データに基づいて生成されたキャリア変調信号を複製することによって生成される、受信装置。
【請求項6】
前記遅延部は、2以上の階層の各々又は2以上のサブ階層の各々について、前記2以上の複製キャリア変調信号の各々を互いに異なる時間で出力する、請求項5に記載の受信装置。
【請求項7】
前記遅延部は、前記2以上の複製キャリア変調信号の各々を互いに異なるキャリアシンボル単位又はフレーム単位の遅延時間で出力する、請求項5に記載の受信装置。
【請求項8】
前記受信部は、前記2以上の複製キャリア変調信号の各々が互いに異なる時間で出力されることを示す情報を受信する、請求項5に記載の受信装置。
【請求項9】
伝送フレームを受信する受信部と、
前記伝送フレームに含まれる2以上の複製キャリア変調信号の各々を互いに異なる時間で復調する復調部と、
前記復調部から出力される特定パケットを復号する復号部と、を備え、
前記2以上の複製キャリア変調信号の各々は、1以上の階層化データに基づいて生成されたキャリア変調信号を複製することによって生成され、
前記復号部は、前記特定パケットに付加されるシーケンス番号の連続性に基づいて、前記特定パケットの欠落を補完する、受信装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、送信装置及び受信装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、地上デジタル放送方式として、ISDB-T(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)方式が知られている。さらに、地上デジタル放送の高品質化及び高機能化を目的として、ISDB-T方式の特長を継承した次世代方式(以下、地上放送高度化方式又は高度化方式)の検討が進められている。
【0003】
高度化方式では、1つのチャネルを所定数のセグメント(例えば、35セグメント)に分割するとともに、1つのチャネルの一部のセグメント(例えば、9セグメント)を用いた部分受信が想定される。部分受信は、カーナビゲーションシステムなどの車載端末などの移動体を想定しているため、移動受信と称されてもよい。なお、35セグメントを用いた受信については、全部受信又は固定受信と称されてもよい。
【0004】
ところで、移動受信では、ビル影や高架下などのように、電界強度が大きく低下する場所において、映像・音声データを受信することができないことが想定される。このような事態を緩和するために、従来と同様の映像・音声データの伝送に加えて、高耐性な伝送パラメータを用いた補完用の音声データを伝送する手法が検討されている(例えば、非特許文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
“地上放送高度化方式における高耐性な移動受信サービスの一検討”、映像情報メディア学会、放送技術研究会、vol.45, no.24, BCT2021-39, 2021, p.17-20
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、電界強度が大きく低下する場所において、補完用の音声データを受信することができたとしても、映像については途切れたままである。さらに、放送波のレベルが大きく減衰するトンネル内においては、補完用の音声データについても受信することができない可能性がある。
【0007】
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、放送波のレベルが大きく減衰するケースを想定した場合であっても、放送波を適切に受信することを可能とする送信装置及び受信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
開示の一態様は、1以上の階層化データに基づいて生成されたキャリア変調信号を複製することによって2以上の複製キャリア変調信号を生成する複製部と、前記2以上の複製キャリア変調信号の各々を互いに異なる時間で出力する遅延部と、前記遅延部から異なる時間で出力される前記2以上の複製キャリア変調信号の各々を時間毎に合成する合成部と、前記合成部から出力される信号を含む伝送フレームを送信する送信部と、を備える、送信装置である。
【0009】
開示の一態様は、伝送フレームを受信する受信部と、前記伝送フレームに含まれる2以上の複製キャリア変調信号の各々を互いに異なる時間で出力する遅延部と、前記遅延部から出力される2以上の複製キャリア変調信号を合成する合成部と、を備え、前記2以上の複製キャリア変調信号の各々は、1以上の階層化データに基づいて生成されたキャリア変調信号を複製することによって生成される、受信装置である。
【0010】
開示の一態様は、伝送フレームを受信する受信部と、前記伝送フレームに含まれる2以上の複製キャリア変調信号の各々を互いに異なる時間で復調する復調部と、前記復調部から出力される特定パケットを復号する復号部と、を備え、前記2以上の複製キャリア変調信号の各々は、1以上の階層化データに基づいて生成されたキャリア変調信号を複製することによって生成され、前記復号部は、前記特定パケットに付加されるシーケンス番号の連続性に基づいて、前記特定パケットの欠落を補完する、受信装置である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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