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公開番号
2024180255
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-26
出願番号
2023212598
出願日
2023-12-18
発明の名称
製品梱包用座板の製造方法及びこれによって製造された座板
出願人
個人
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B31D
5/02 20170101AFI20241219BHJP(紙,板紙または紙と同様の方法で加工される材料からなる物品の製造;紙,板紙または紙と同様の方法で加工される材料の加工)
要約
【課題】製品梱包用座板の製造方法及びこれによって製造された座板を提供する。
【解決手段】方法は、座板上面を形成するように、目的とする規格で第1原紙を裁断し、着座部の配置区域ごとに第1スリットをカッティングする第1原紙裁断段階S10と、座板下面を形成するように、裁断された第1原紙に相応する規格で第2原紙を裁断し、着座部の配置区域ごとに第2スリットをカッティングする第2原紙裁断段階S20と、裁断された第1原紙及び第2原紙を上下に重ねて貼り合わせる第1及び2原紙の貼り合わせ段階S30と、貼り合わせられた第1及び第2原紙を座板成形金型に入れ、着座部及び縁部を成形する紙座板成形段階S40と、成形された座板を常温で乾燥及び硬化させて一体化する紙座板硬化段階S50と、一体化した座板をカッティングモールドに入れ、縁部の外周をカッティングして座板完成品を取り出す紙座板カッティング段階S60とを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
座板上面を形成するように、目的とする規格で第1原紙(110)を裁断し、着座部(130)の配置区域ごとに第1スリット(131)をカッティングする第1原紙裁断段階(S10)と、
座板下面を形成するように、前記第1原紙裁断段階(S10)で裁断された第1原紙(110)に相応する規格で第2原紙(120)を裁断し、着座部(130)の配置区域ごとに第2スリット(133)をカッティングする第2原紙裁断段階(S20)と、
前記第1原紙裁断段階(S10)及び第2原紙裁断段階(S20)で裁断された第1原紙(110)及び第2原紙(120)を上下に重ねて貼り合わせる第1及び2原紙の貼り合わせ段階(S30)と、
前記第1及び2原紙の貼り合わせ段階(S30)で貼り合わせられた第1及び第2原紙を座板成形金型に入れ、着座部(130)及び縁部(140)を成形する紙座板成形段階(S40)と、
前記紙座板成形段階(S40)で成形された座板を常温で乾燥及び硬化させて一体化する紙座板硬化段階(S50)と、
前記紙座板硬化段階(S50)で一体化した座板をカッティングモールドに入れ、縁部(140)の外周をカッティングして座板完成品を取り出す紙座板カッティング段階(S60)と、を含むことを特徴とする製品梱包用座板の製造方法。
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【請求項2】
前記第1原紙裁断段階(S10)及び第2原紙裁断段階(S20)では、
第1スリット(131)及び第2スリット(133)をエックス(×)形又は放射状に交差する線形(*)の形状にカッティングし、第1原紙(110)及び第2原紙(120)を上下に重ねた時に第1スリット(131)と第2スリット(133)が相互ずれて位置するようにカッティングすることを特徴とする、請求項1に記載の製品梱包用座板の製造方法。
【請求項3】
前記第1原紙裁断段階(S10)及び第2原紙裁断段階(S20)では、
第1スリット(131)及び第2スリット(133)のそれぞれの中心点において円形又は放射状多角形状の第1スリット中心ホール(132)及び第2スリット中心ホール(134)を穿孔して形成することを特徴とする、請求項2に記載の製品梱包用座板の製造方法。
【請求項4】
前記第1及び2原紙の貼り合わせ段階(S30)では、
第1原紙(110)の下面と第2原紙(120)の上面に天然接着剤を塗布して相互仮接着によって貼り合わせ、
前記紙座板成形段階(S40)では、
180℃~220℃の温度でヒーティングプレスして着座部(130)の第1スリット(131)及び第2スリット(133)がそれぞれ放射状に展開しながら一定深さで凹入成形されるようにすることを特徴とする、請求項1に記載の製品梱包用座板の製造方法。
【請求項5】
第1原紙(110)及び第2原紙(120)が上下に複数層で重なって一体に貼り合わせられ、外周には縁部(140)が形成される座板ボディー(100)と、
前記座板ボディー(100)に複数個が配置され、梱包対象製品の外形に相応する内形を有するように一定深さで凹入成形される着座部(130)と、を含み、
前記第1原紙(110)及び第2原紙(120)は、
着座部(130)の配置区域ごとに第1スリット(131)及び第2スリット(133)をエックス(×)形又は放射状に交差する線形(*)の形状にカッティング形成し、第1原紙(110)及び第2原紙(120)を上下に重ねた時に第1スリット(131)と第2スリット(133)が相互ずれた位置に形成されるように備え、
前記着座部(130)は、
凹入成形時に前記第1スリット(131)及び第2スリット(133)が放射状に展開しながら第1原紙(110)及び第2原紙(120)の上面が交互に着座部(130)の内周面及び底面を形成するように備え、
前記着座部(130)の底面中心には、
第1スリット(131)及び第2スリット(133)のそれぞれの中心点において円形又は放射状多角形状にカッティングされてなる第1スリット中心ホール(132)及び第2スリット中心ホール(134)によって通気孔が形成されるようにすることを特徴とする製品梱包用座板。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、製品梱包用座板の製造方法及びこれによって製造された座板に関し、より詳細には、製品の梱包時に損傷及び揺動防止のために外部ケースの内部に使用する座板(tray)を製造するとき、紙を使って環境に優しい製品梱包用座板をより容易に製造する技術に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、外部刺激によって傷みやすい果物などの食料品及びその他製品を単純に段ボール箱に梱包すると、取扱の際に製品間の僅かな摩擦や揺動によっても製品が深刻に損傷することがあるため、製品を個別に収容して安定に着座させるように一定形状に製造された梱包用座板又は卵座が利用されている。
【0003】
通常の梱包用座板は、合成樹脂原料を用いて、梱包対象となる製品の外形に相応する形態で成形製造している。
【0004】
公知技術の一例として、韓国登録実用新案第20-0264461号には、外側縁に延長部が形成された本体と、本体の上側面に一体に形成されて果物を収納するための卵座溝と、卵座溝の内側面の円周方向に少なくとも一つが溝又は突起の形状に形成される空気誘導溝と、卵座溝が互いに隣接する境界部に形成される開放溝と、を含み、ポリエチレンテレフタレート(PET)材質からなる果物用卵座が開示されている。
【0005】
他の例として、韓国登録実用新案20-0447103号には、合成樹脂からなり、果物の箱の内部に設置される支えボディーと、支えボディーに形成されて果物を個別に収納する複数個の着座溝と、収納された果物の底面部の一部分が外部の空気と連通するように着座溝内に形成された陰刻溝と、支えボディーの着座溝の底面から陰刻溝が支えボディーの下向に突出した領域によって形成されるクッション部を含む果物用卵座を構成する。
【0006】
一方、最近では、紙くずのリサイクルのために、パルプを原料にして座板又は卵座を製造する技術が提供されており、例えば、韓国登録特許第10-0561234号には、パルプをきれいに洗浄した後に溶解する段階と、薬品投入段階と、撹拌工程段階と、撹拌されたパルプを成形する段階と、成形された製品を乾燥させる段階と、撹拌工程段階の後に機能性添加剤投入段階を経て成形する段階において、銀イオン系無機抗菌剤と酸化チタニウムとを配合したパウダー形態の添加剤を蒸留水に希釈した水溶性液状の機能性添加剤を、薬品及びパルプが撹拌された原料に投入する段階と、を含むパルプモールドを用いた卵座の製造方法を構成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
韓国登録実用新案第20-0264461号公報(2002年02月19日)
韓国登録実用新案20-0447103号公報(2009年12月23日)
韓国登録特許第10-0561234号公報(2006年03月15日)
韓国公開実用新案第20-2010-0007938号公報(2010年08月11日)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記のような従来技術が適用される梱包用座板又は卵座は、主に合成樹脂又は発泡樹脂の原料を使って成形した製品が殆どである。
【0009】
しかしながら、合成樹脂の原料で製造された梱包用座板は、原料の処理及び製造工程が比較的簡便であるという利点はあるが、1回使って捨てられる梱包材の特性上、合成原料製品の処理及び廃棄によって環境汚染が生じる欠点がある。
【0010】
しかも、近年、韓国を含めて全世界的なプラスチック容器使用の規制政策によって、従来のような合成樹脂材の座板はその消費が顕著に減っていくと予想されるし、炭素中立の実現にも役立たないという問題がある。
(【0011】以降は省略されています)
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