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公開番号2025044453
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-02
出願番号2023152020
出願日2023-09-20
発明の名称キッチンタオルロール
出願人王子ホールディングス株式会社
代理人弁理士法人谷・阿部特許事務所
主分類B31F 1/07 20060101AFI20250326BHJP(紙,板紙または紙と同様の方法で加工される材料からなる物品の製造;紙,板紙または紙と同様の方法で加工される材料の加工)
要約【課題】ロール径の増大を抑制するとともに、キッチンタオルの吸水性(吸水量)を簡単かつ効果的に向上することのできるキッチンタオルロールの提供
【解決手段】
3プライのキッチンタオルロールであって、3枚のシートのうちの2枚のシートは、シングルエンボス結合シートを構成し、3枚のシートのうちの残りの1枚のシートは、エンボスシートであり、シングルエンボス結合シートのシングルエンボス凸部がエンボスシートの非エンボス凸部に対面し、エンボスシートのエンボス凸部がシングルエンボス結合シートの非シングルエンボス凸部に対面する、ネステッド形式の積層構造で積層されているとともに、シングルエンボス結合シートのシングルエンボス凸部とエンボスシートの非エンボス凸部との間に介在する接着糊を介して接着されており、キッチンタオルの巻密度が0.30m/cm2以上0.90m/cm2以下であるキッチンタオルロール。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
3枚のシートが積層されてなるキッチンタオルがロール状に巻回されたキッチンタオルロールであって、
前記3枚のシートのうちの2枚のシートは、シングルエンボス形式の積層構造で積層されて、片面にシングルエンボス凹部を有するとともに、他の片面に前記シングルエンボス凹部に対応したシングルエンボス凸部と前記シングルエンボス凸部を取り囲む非シングルエンボス凸部とを有するシングルエンボス結合シートを構成し、
前記3枚のシートのうちの残りの1枚のシートは、片面にエンボス凹部を有するとともに、他の片面に前記エンボス凹部に対応したエンボス凸部と前記エンボス凸部を取り囲む非エンボス凸部とを有するエンボスシートであり、
前記シングルエンボス結合シートと前記エンボスシートとは、前記シングルエンボス結合シートの前記シングルエンボス凸部が前記エンボスシートの前記非エンボス凸部に対面し、前記エンボスシートの前記エンボス凸部が前記シングルエンボス結合シートの前記非シングルエンボス凸部に対面する、ネステッド形式の積層構造で積層されているとともに、前記シングルエンボス結合シートの前記シングルエンボス凸部と前記エンボスシートの前記非エンボス凸部との間に介在する接着糊を介して接着されており、
前記キッチンタオルの巻密度が0.30m/cm
2
以上0.90m/cm
2
以下であり、
前記巻密度は、次式
巻密度=(キッチンタオルの巻長×キッチンタオルのシート数)÷ロール断面積
によって求められることを特徴とするキッチンタオルロール。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記キッチンタオルの巻長が9.0m以上35.0m以下であり、前記3枚のシートの1枚あたりの坪量が14.0g/m
2
以上30.0g/m
2
以下であることを特徴とする請求項1に記載のキッチンタオルロール。
【請求項3】
前記キッチンタオルの紙厚が460μm以上1000μm以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のキッチンタオルロール。
【請求項4】
前記シングルエンボス結合シートの前記シングルエンボス凹部のエンボスパターンと前記エンボスシートの前記エンボス凹部のエンボスパターンとは、同一パターンであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のキッチンタオルロール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、キッチンタオルロールに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
キッチンにおいては、野菜や肉などの食材の水切りや油切り、フライパンの油拭き、食卓の汚れ拭きなどの用途に、長尺のキッチンタオルがロール状に巻回された形態のキッチンタオルロールが、一般に広く用いられている。キッチンタオルロールのロールから引き出されたキッチンタオルは所定長毎に切り離されて使用される。
【0003】
特許文献1は、吸水効果(保水性)の向上を図りつつ、ロール径の増大を抑制し得る、キッチンタオルロールを提案している。特許文献1のキッチンタオルロールは、3枚のシートを積層してなるキッチンタオルがロール状に巻回された形態を有する。
【0004】
特許文献1において、キッチンタオルを構成する3枚のシートのうちの2枚については、エンボス加工時の2枚重ね同時プレスにより、一体的な形状のエンボス凹部およびエンボス凸部を有する。この2枚のシートと3枚のシートのうちの残りの1枚のシートとは、2枚のシートのエンボス凸部が残りの1枚のシートのエンボス凹部に空隙を残しつつ嵌め込まれるようにして重ね合わされて、2枚のシートのエンボス凸部と残りの1枚のシートのエンボス凹部との対面部分に設けられた糊により結合されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7104253号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記構造のキッチンタオルは、吸水性(吸水量)の観点で改善の余地がある。また、キッチンタオルにおけるシートの積層構造を複雑化することなく、簡単かつ効果的に吸水性を向上させることが望まれている。
【0007】
本発明の目的は、ロール径の増大を抑制するとともに、キッチンタオルの吸水性(吸水量)を簡単かつ効果的に向上することのできるキッチンタオルロールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために鋭意検討を行い、本発明者は、3枚のシートが積層されてなるキッチンタオルがロール状に巻回されたキッチンタオルロールであって、3枚のシートのうちの2枚のシートは、シングルエンボス形式の積層構造で積層されて、片面にシングルエンボス凹部を有するとともに、他の片面にシングルエンボス凹部に対応したシングルエンボス凸部とシングルエンボス凸部を取り囲む非シングルエンボス凸部とを有するシングルエンボス結合シートを構成し、3枚のシートのうちの残りの1枚のシートは、片面にエンボス凹部を有するとともに、他の片面にエンボス凹部に対応したエンボス凸部とエンボス凸部を取り囲む非エンボス凸部とを有するエンボスシートであり、シングルエンボス結合シートとエンボスシートとは、シングルエンボス結合シートのシングルエンボス凸部がエンボスシートの非エンボス凸部に対面し、エンボスシートのエンボス凸部がシングルエンボス結合シートの非シングルエンボス凸部に対面する、ネステッド形式の積層構造で積層されているとともに、シングルエンボス結合シートのシングルエンボス凸部とエンボスシートの非エンボス凸部との間に介在する接着糊を介して接着されており、キッチンタオルの巻密度が0.30m/cm
2
以上0.90m/cm
2
以下であり、巻密度は、次式「巻密度=(キッチンタオルの巻長×キッチンタオルのシート数)÷ロール断面積」によって求められることを特徴とするキッチンタオルロールにより、上記課題を解決し得ることを見出した。
【0009】
具体的には、本発明は、以下の構成を有する。
[1] 3枚のシートが積層されてなるキッチンタオルがロール状に巻回されたキッチンタオルロールであって、
3枚のシートのうちの2枚のシートは、シングルエンボス形式の積層構造で積層されて、片面にシングルエンボス凹部を有するとともに、他の片面にシングルエンボス凹部に対応したシングルエンボス凸部とシングルエンボス凸部を取り囲む非シングルエンボス凸部とを有するシングルエンボス結合シートを構成し、
3枚のシートのうちの残りの1枚のシートは、片面にエンボス凹部を有するとともに、他の片面にエンボス凹部に対応したエンボス凸部とエンボス凸部を取り囲む非エンボス凸部とを有するエンボスシートであり、
シングルエンボス結合シートとエンボスシートとは、シングルエンボス結合シートのシングルエンボス凸部がエンボスシートの非エンボス凸部に対面し、エンボスシートのエンボス凸部がシングルエンボス結合シートの非シングルエンボス凸部に対面する、ネステッド形式の積層構造で積層されているとともに、シングルエンボス結合シートのシングルエンボス凸部とエンボスシートの非エンボス凸部との間に介在する接着糊を介して接着されており、
キッチンタオルの巻密度が0.30m/cm
2
以上0.90m/cm
2
以下であり、
巻密度は、次式
巻密度=(キッチンタオルの巻長×キッチンタオルのシート数)÷ロール断面積
によって求められることを特徴とするキッチンタオルロール。
[2] キッチンタオルの巻長が9.0m以上35.0m以下であり、3枚のシートの1枚あたりの坪量が14.0g/m
2
以上30.0g/m
2
以下であることを特徴とする[1]に記載のキッチンタオルロール。
[3] キッチンタオルの紙厚が460μm以上1000μm以下であることを特徴とする[1]または[2]に記載のキッチンタオルロール。
[4] シングルエンボス結合シートのシングルエンボス凹部のエンボスパターンとエンボスシートのエンボス凹部のエンボスパターンとは、同一パターンであることを特徴とする[1]から[3]のいずれかに記載のキッチンタオルロール。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ロール径の増大を抑制するとともに、キッチンタオルの吸水性(吸水量)を簡単かつ効果的に向上することのできるキッチンタオルロールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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