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公開番号2025087920
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2025042728,2021140048
出願日2025-03-17,2021-08-30
発明の名称段ボールシート供給装置
出願人株式会社TANAX
代理人弁理士法人京都国際特許事務所
主分類B31B 50/16 20170101AFI20250603BHJP(紙,板紙または紙と同様の方法で加工される材料からなる物品の製造;紙,板紙または紙と同様の方法で加工される材料の加工)
要約【課題】蛇腹状に折り畳んで重ねられた長尺段ボール素材スタックから長尺段ボール素材を引き出して搬送路に沿って搬送するにあたって、長尺段ボール素材を切断部に導入したときの紙詰まりの発生を低減すること。
【解決手段】段ボールシート供給装置を構成する第1切断部30は、搬送路11の途中に配置され、長尺段ボール素材61を所定の長さで切断して段ボールシート62を切り出す。また、搬送路11を搬送される長尺段ボール素材61の先端から所定のシート長さの位置と該位置より上流側の所定の第1の長さの位置との間の範囲に、紙詰まりの原因となる折り目の有無を検出手段により検出した場合には、第1切断部30は、先端から、シート長さよりも長く折り目を含む第3の長さの位置で長尺段ボール素材を切断する折り目送りシート切断を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
長尺段ボール素材を所定の間隔の折り目で蛇腹状に折り畳んで成る長尺段ボール素材スタックから前記長尺段ボール素材を引き出し、搬送路に沿って搬送する搬送部と、
前記搬送路を搬送される前記長尺段ボール素材を搬送方向に直交する方向に切断する長尺段ボール素材切断部と、
前記搬送路を搬送される前記長尺段ボール素材の先端から所定のシート長さの位置と、該位置より上流側の所定の第1の長さの位置との間の範囲における前記折り目の有無を検出する折り目検出手段と、
前記折り目検出手段が所定の折り目を検出したときは、前記先端から、前記シート長さよりも長く、前記所定の折り目を含む第3の長さの位置で前記長尺段ボール素材を切断する折り目送りシート切断を行い、前記折り目検出手段が前記所定の折り目を検出しないときは、前記先端から前記シート長さの位置で前記長尺段ボール素材を切断するシート切断を行うように、前記長尺段ボール素材切断部を制御する制御部と、
を備えることを特徴とする段ボールシート供給装置。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
請求項1に記載の段ボールシート供給装置であって、
前記折り目検出手段は、前記折り目が凹状か凸状かのいずれの形状であるかを判別可能であり、かつ、当該折り目が凹状の場合は深さ、当該折り目が凸状の場合は高さを測定可能であり、
前記制御部は、前記折り目検出手段が所定の折り目を検出したとき、該折り目の深さが所定の深さ値以下である場合又は該折り目の高さが所定の高さ値以下である場合には前記シート切断を行い、該折り目の深さが前記深さ値より大きい場合又は該折り目の高さが前記高さ値より大きい場合には前記折り目送りシート切断を行う、段ボールシート供給装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、長尺の段ボール素材から適宜の長さ及び形状の段ボールブランクを製造する技術に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、被梱包物を段ボールで梱包する作業現場では、折り畳み状態の段ボール箱が予め多数個準備されていて、作業者が、これを広げて箱に組み立て、中に被梱包物及び必要な場合に緩衝材を入れ、テープ止めを行う、という作業を繰り返し行っていた。また、サイズや形状が異なる被梱包物が混在する場合は、サイズが異なる折り畳み状態の段ボール箱が複数種類準備されていて、作業者が被梱包物のサイズに応じたものを選択していた。
【0003】
折り畳み状態の段ボール箱は、定形の矩形板状の段ボールシートから目的サイズの段ボールの展開形状(段ボールブランク)を切り出し、罫入れや溝切り等の加工を行った後、継ぎ代を接着やステープラーで固定することにより製造される。ところが、サイズが異なる段ボール箱を製造したい場合、様々なサイズの段ボール箱の展開形状を定形の段ボールシートから切り出していたのでは、定形の段ボールシートを最大の展開形状に応じた大きさとしておく必要があり、多くの場合、切り出しの無駄が多くなってしまう。
【0004】
そこで、予め長尺の段ボール素材を製造して、これを蛇腹状に折り畳んで上下に積み重ねた状態としておき(この積み重ねられた長尺段ボール素材を長尺段ボール素材スタックと呼ぶ。)、そこから必要なときに必要な長さ(製造したい段ボール箱の展開形状に応じた長さ)だけ長尺段ボール素材を引き出して段ボールブランクを切り出し、そうして切り出した段ボールブランクから段ボール箱を製造するとともに、その段ボール箱に商品を投入し商品の梱包を行う装置が提案されている(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2014/119439号
特開2019-93619号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような装置においては、長尺段ボール素材、それから切り出した段ボールブランク及びそれを組み立てた段ボール箱が1つの搬送路上で連続的に流れ、様々な処理部で次々に処理されるが、いずれかの処理部において問題が生じた場合、長尺段ボール素材の搬送が一時停止される。長尺段ボール素材スタックから引き出された長尺段ボール素材には、蛇腹状に折り畳んだときの折り目が所定の間隔で形成されている。この折り目が引き出された長尺段ボール素材の先端に近い位置にあると、長尺段ボール素材を必要な長さに切断する切断部に導入したときに、ガイド部材と接触して長尺段ボール素材の先端が折れ曲がりやすくなる。そして、長尺段ボール素材の先端が折れ曲がると、その部分の厚みが2倍になり、紙詰まりの原因となるという問題が生じる。そうすると、長尺段ボール素材の搬送を停止することになり、段ボール箱の製造ライン全体が停止する。
【0007】
また、長尺段ボール素材が複数の短尺な段ボール素材を接合して構成されたものである場合、長尺段ボール素材の接合部が、段ボールブランクを製造するためにスリットや罫線を入れる際の妨げになることがある。
【0008】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、長尺段ボール素材スタックから長尺段ボール素材を引き出して段ボールブランクの製造ラインに供給するにあたって、前記製造ラインが停止されないようにするための技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために成された本発明に係る段ボールシート供給装置の第1態様は、
長尺段ボール素材を所定の間隔の折り目で蛇腹状に折り畳んで成る長尺段ボール素材スタックから前記長尺段ボール素材を引き出し、搬送路に沿って搬送する搬送部と、
前記搬送路を搬送される前記長尺段ボール素材を搬送方向に直交する方向に切断する長尺段ボール素材切断部と、
前記搬送路を搬送される前記長尺段ボール素材の先端から所定の第1の長さ以下の範囲における前記折り目の有無を検出する折り目検出手段と、
前記先端から前記第1の長さよりも長い所定のシート長さの位置で前記長尺段ボール素材を切断するシート切断を行うとともに、前記折り目検出手段が所定の折り目を検出したとき、前記先端から、前記シート長さよりも短く、前記所定の折り目を含む第2の長さの位置で前記長尺段ボール素材を切断する折り目切断を行うように、前記長尺段ボール素材切断部を制御する制御部と、
を備える。
【0010】
第1態様の段ボールシート供給装置は、蛇腹状に折り畳まれた長尺段ボール素材から段ボールブランクのもととなる段ボールシートを切り出して、段ボールブランク製造装置に供給する装置である。上記構成の装置では、搬送路を搬送される長尺段ボール素材の先端から所定の第1の長さ以下の範囲に所定の折り目が有ることが検出されると、長尺段ボール素材の先端から、その折り目を含む第2の長さで該長尺段ボール素材が切断される。これにより、長尺段ボール素材の先端部分に所定の折り目が存在するという状態がなくなり、段ボールブランク製造装置に導入される長尺段ボール素材の先端が折れ曲がることが防止される。このため、長尺段ボール素材のスムーズな搬送が可能となる。なお、第2の長さは、所定の折り目を含んでいれば、第1の長さより短くてもよく、長くてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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