TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025066403
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-23
出願番号2023175974
出願日2023-10-11
発明の名称袋体の製造方法
出願人エントラスト株式会社
代理人個人
主分類B31B 70/62 20170101AFI20250416BHJP(紙,板紙または紙と同様の方法で加工される材料からなる物品の製造;紙,板紙または紙と同様の方法で加工される材料の加工)
要約【課題】 減プラスチックまたは脱プラスチックであって、良好な生分解性を備える袋体の製造方法を提供する。
【解決手段】 横方向の幅が等しく、天然素材を材料とした生分解性を有する2枚の不織布を重ね合わせ、少なくとも左右の側端部を接着剤で接合した袋体の製造方法であって、2枚の不織布の接合部に接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、2枚の不織布を重ね合わせる不織布重ね合わせ工程と、2枚の不織布の上下を2枚の台紙で挟み込む台紙挟み込み工程と、接合部を、2枚の台紙を介して押圧することにより、接合部を接合させて袋体を形成する押圧接合工程を備えるので、接合部だけに接着剤の使用が限定できて、使用する面積を小さくできるので、使用量を減らすことができる。また、接着剤は押圧接合のときに不織布の裏面に染み出すことがあるが、接着剤が染み出しても、台紙によって、製造機器等に接着剤が付着するのを防ぐことが可能となる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
横方向の幅の等しい所定幅である第1の不織布と第2の不織布を重ね合わせ、少なくとも左右の側端部を接着剤で接合した第1の接合部を有する袋体の製造方法であって、
前記第1の不織布と前記第2の不織布は、天然素材を材料とした生分解性を有する不織布からなり、
前記第1の不織布と前記第2の不織布の前記第1の接合部に前記接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、
前記接着剤が塗布された前記第1の不織布と前記第2の不織布を重ね合わせる不織布重ね合わせ工程と、
重ね合わされた前記第1の不織布と前記第2の不織布の上下を第1の台紙と第2の台紙で挟み込む台紙挟み込み工程と、
前記第1の台紙と前記第2の台紙で挟まれた前記第1の不織布と前記第2の不織布の前記第1の接合部を、前記第1の台紙と前記第2の台紙を介して押圧することにより、前記第1の接合部を接合させて前記袋体を形成する押圧接合工程と、
を備える
ことを特徴とする袋体の製造方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第1の台紙と前記第2の台紙の少なくとも前記第1の接合部に対向する部分には、前記接着剤が付いても前記第1の不織布と前記第2の不織布が前記第1の台紙と前記第2の台紙に接着しないようにした不着剤が塗布されている不着部が設けられ、
前記不着部の部分の大きさは、前記第1の接合部の部分よりも大きく形成されている
ことを特徴とする請求項1記載の袋体の製造方法。
【請求項3】
前記第1の台紙と前記第2の台紙には、対向する位置に切れ込みまたは切り欠きを有していて、前記切れ込みまたは前記切り欠きの部分の前記袋体を把持して引っ張ることにより、前記第1の台紙と前記第2の台紙に挟まれた前記袋体を取り出す袋体取り出し工程を備える
ことを特徴とする請求項2記載の袋体の製造方法。
【請求項4】
前記第1の台紙と前記第2の台紙は帯状に連続して供給され、前記第1の不織布と前記第2の不織布は帯状の連続した状態で供給されて前記袋体が連続して形成され、前記第1の台紙と前記第2の台紙とともに所定サイズにカットされる所定サイズカット工程を備える
ことを特徴とする請求項3記載の袋体の製造方法。
【請求項5】
前記帯状に連続する前記第1の台紙と前記第2の台紙と前記連続した袋体は、一部が接着された第2の接合部で固定されていて、前記所定サイズカット工程で前記所定サイズにカットされた後に前記第1の台紙と前記第2の台紙と前記袋体の第2の接合部を切断する第2の接合部切断工程を備え、
第2の接合部を切断後に前記袋体取り出し工程で前記袋体を取り出すようにした
ことを特徴とする請求項4記載の袋体の製造方法。
【請求項6】
前記第2の接合部切断工程および前記袋体取り出し工程においては、前記袋体を複数枚重ね合わせた状態で行うようにした
ことを特徴とする請求項5記載の袋体の製造方法。
【請求項7】
前記接着剤塗布工程、前記不織布重ね合わせ工程、前記台紙挟み込み工程、前記押圧接合工程及び所定サイズカット工程の少なくとも一部を、ロールコレーターで行うようにした
ことを特徴とする請求項4記載の袋体の製造方法。
【請求項8】
前記第1の接合部を接合する前記接着剤は、天然素材からなる生分解性を有する接着剤である
ことを特徴とする請求項1乃至請求項7記載の袋体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は袋体の製造方法に関する。より詳細には、良好な生分解性を備える袋体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、地球環境保全の観点から、例えば電子機器等を収納する袋体等について、プラスチックの使用量をできるだけ減らした減プラスチックや、プラスチックを使用しない脱プラスチックのものが求められるようになってきた。また、従来の石油由来のプラスチックのものから、バイオマス由来のプラスチックのものや、良好な生分解性を備えるものが求められるようになってきた。
【0003】
このような包装袋として、特許文献1にて開示された袋体がある。この袋体は、横幅の等しい第1シートと第2シートとが重ねられて形成された袋体であって、第1シート及び前記第2シートは、それぞれ、パルプ製またはコットン製の不織布からなる第1層と、ヒートシール性に優れた素材からなり、前記第1層の、内側に向けられる面に積層された第2層と、を有し、前記第1シートの前記第2層と前記第2シートの前記第2層とは、対向するよう配置されており、少なくとも両側端部に、各第2層に対するヒートシールにより溶着されたシール部を有する、袋体である。
【0004】
すなわち、従来の石油由来のプラスチック製シートの袋体から、パルプ製またはコットン製の不織布を基材として用いるとともに、その内面にヒートシール性に優れた素材であるポリエチレン樹脂(PE樹脂)等の薄い層を設けて、袋体を形成したものである。内面のヒートシール層により、パルプ製またはコットン製の不織布が被収納物に直接接触して擦り傷が発生することを抑制するとともに、ヒートシールにより溶着できるようにした。
なお、特許文献1の図1には、帯状のシートを折り曲げ、両側端部を溶着した袋体、図9には互いに分離した2枚のシートの3辺を溶着して形成した袋体が示されている。
【0005】
ここで、ヒートシール層は薄いので減プラスチックとなり、また、ヒートシール層として生分解性を有するPLA樹脂(ポリ乳酸)、PBS(ポリブチレンサクシネート)、またはPBAT(ポリブチレンアジペートテレフタレート)などを採用すれば、廃棄物の削減といった利点が得られるというものである。
【0006】
また、このような袋体を使用したものとして、特許文献2にて開示された生分解性使い捨てカイロがある。この使い捨てカイロは、ポリ乳酸フィルムと、天然繊維を材質とする紙または不織布とを積層して生分解性積層体を製造し、この積層体のポリ乳酸フィルムの面同士をヒートシールして天然繊維の紙又は不織布面が外側に臨む生分解性包材を形成し、生分解性包材に通気発熱性組成物を収容したものである。
【0007】
すなわち、段落0023の実施例1として記載があるように、例えば、膜厚15μmのポリ乳酸フィルムの片面にコットン不織布を熱プレスして2層の生分解性積層体を形成し、コットン不織布面を外側とし、ポリ乳酸フィルム面を内側として、ポリ乳酸フィルムの面同士をヒートシールして製袋加工し、この生分解性包材に市販カイロで使用されている通気発熱性組成物を14g収容して、使い捨てカイロを製造したものである。
【0008】
そして、段落0020に記載があるように、ポリ乳酸は優れた生分解性を有するため、この使い捨てカイロは、使用後に産業廃棄物として土壌中に廃棄しても迅速に生分解され、ゴミの減量に有効である。しかも、天然高分子物質を有効成分とする接着層を介在させると、この天然高分子物質が微生物の栄養源になるため、生分解速度を増速化でき、ゴミの減量に一層有効に寄与するというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
実用新案登録第3241249号公報
特開2003-250830号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、パルプ製またはコットン製の不織布にヒートシール層および少なくとも被収納物を入れる部分に、ヒートシール性に優れた素材からなる薄いプラスチックを積層して用いている。そのため、プラスチックが多く使用されているという不都合があった。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
高剛性段ボール
2か月前
エントラスト株式会社
袋体の製造方法
2日前
三菱重工機械システム株式会社
処理装置
21日前
TOPPANホールディングス株式会社
トレー製造装置
2か月前
株式会社ダイワハイテックス
箱型製造装置、及び箱型製造方法
1か月前
トヨタ自動車株式会社
フィルム製造装置及びフィルム製造方法
24日前
TOPPANホールディングス株式会社
口栓溶着方法
3か月前
王子ホールディングス株式会社
加工装置及び加工方法
3か月前
エステー産業株式会社
収容容器の製造方法及び製造装置
15日前
株式会社トーモク
封筒型パッケージの製造方法
16日前
王子ホールディングス株式会社
キッチンタオルロール
23日前
株式会社トーモク
封筒型パッケージの製造方法
16日前
デュプロ精工株式会社
加工装置
3か月前
王子ホールディングス株式会社
印刷加工装置および印刷加工方法
3か月前
王子ホールディングス株式会社
印刷加工装置および印刷加工方法
3か月前
東洋製罐株式会社
フィルム搬送装置およびフィルム搬送方法
2か月前
東罐興業株式会社
カップ容器製造装置およびカップ容器製造方法
1か月前
三菱重工機械システム株式会社
制御装置、制御方法及びコンピュータプログラム
1日前
三菱重工機械システム株式会社
シートの切り出し装置
16日前
レンゴー株式会社
紙製緩衝材の製造方法、および原反ロール
3か月前
KDDI株式会社
基地局装置、制御方法及びプログラム
1か月前
株式会社Fact Base
図面を管理するシステムおよび情報処理装置
1か月前
リサーチ インスティチュート アット ネイションワイド チルドレンズ ホスピタル
バイオフィルム関連障害の処置のための抗体断片
1日前
個人
個人情報提供システム、方法及びプログラム
1か月前
17LIVE株式会社
ストリーム配信のためのシステム及び方法
2か月前
17LIVE株式会社
データアクセスのためのシステム及び方法
2か月前
17LIVE株式会社
データアクセスのためのシステム及び方法
2か月前
17LIVE株式会社
ストリーム配信のためのシステム及び方法
22日前
17LIVE株式会社
ストリーム配信のためのシステム、方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体
23日前
17LIVE株式会社
配信者分析のためのシステム及び方法
3か月前
株式会社アクセル
情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
21日前
学校法人関西学院
多環芳香族化合物
1か月前