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公開番号
2025086926
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-10
出願番号
2023201195
出願日
2023-11-29
発明の名称
体脂肪変化の予測方法
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人南青山国際特許事務所
主分類
C12Q
1/686 20180101AFI20250603BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】本発明は、クロロゲン酸類の摂取による体脂肪の変化を被験者毎に予測する技術に関する。
【解決手段】本発明に係る体脂肪変化の予測方法は、クロロゲン酸類の摂取による被験者の体脂肪の変化を予測する、コンピュータにより実行される体脂肪変化の予測方法であって、クロロゲン酸類の摂取による体脂肪の変化に関連する少なくとも1つの関連遺伝子又はその発現産物の発現レベルの情報を含む遺伝子発現情報を、被験者識別情報と対応付けて取得するステップと、クロロゲン酸類を摂取した複数のサンプル被験者における体脂肪の変化と当該体脂肪の変化に関連する関連遺伝子又はその発現産物の発現レベルとの相関を示す相関情報に基づいて、遺伝子発現情報から、被験者のクロロゲン酸類の摂取による体脂肪の変化を予測するステップと、を含む。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
クロロゲン酸類の摂取による被験者の体脂肪の変化を予測する、コンピュータにより実行される体脂肪変化の予測方法であって、
前記クロロゲン酸類の摂取による体脂肪の変化に関連する少なくとも1つの関連遺伝子又はその発現産物の発現レベルの情報を含む遺伝子発現情報を、前記被験者を識別する被験者識別情報と対応付けて取得し、
前記クロロゲン酸類を摂取した複数のサンプル被験者における体脂肪の変化と当該体脂肪の変化に関連する前記関連遺伝子又はその発現産物の発現レベルとの相関を示す相関情報に基づいて、前記遺伝子発現情報から、前記被験者の前記クロロゲン酸類の摂取による体脂肪の変化を予測する
体脂肪変化の予測方法。
続きを表示(約 3,200 文字)
【請求項2】
前記相関情報は、
前記複数のサンプル被験者における前記関連遺伝子又はその発現産物の発現レベルを説明変数とし、前記複数のサンプル被験者の前記クロロゲン酸類の摂取による前記体脂肪の変化を目的変数とする機械学習モデルを含む
請求項1に記載の体脂肪変化の予測方法。
【請求項3】
前記関連遺伝子又はその発現産物の発現レベルは、前記複数のサンプル被験者における体脂肪の変化量と相関を有し、
前記相関情報は、前記複数のサンプル被験者における体脂肪の変化量と前記関連遺伝子又はその発現産物の発現レベルとの相関を示す情報であり、
前記相関情報に基づいて、前記遺伝子発現情報から、前記被験者の前記クロロゲン酸類の摂取による体脂肪の変化量を予測する
請求項1又は2に記載の体脂肪変化の予測方法。
【請求項4】
前記関連遺伝子は、前記複数のサンプル被験者を体脂肪の変化レベルに応じて複数の群に分類した場合に、前記複数の群各々で発現レベルが異なることが検出された遺伝子であり、
前記相関情報は、
前記複数の群各々に対応する前記体脂肪の変化レベルと、前記関連遺伝子又はその発現産物の発現レベルとの相関を示す情報であり、
前記相関情報に基づいて、前記遺伝子発現情報から、前記被験者の前記クロロゲン酸類の摂取による体脂肪の変化レベルを予測する
請求項1又は2に記載の体脂肪変化の予測方法。
【請求項5】
前記相関情報は、前記被験者の採り得る複数の属性各々に対応付けられた複数の属性別相関情報を含み、
前記複数の属性別相関情報各々は、前記複数のサンプル被験者のうち対応する属性を有する複数のサンプル被験者における体脂肪の変化と、当該体脂肪の変化に関連する前記関連遺伝子又はその発現産物の発現レベルと、の関係をそれぞれ示し、
前記被験者の属性情報を、前記被験者識別情報と対応付けて取得し、
取得された前記被験者の属性情報に基づいて、前記被験者の属性を判定し、
判定された属性に対応する前記属性別相関情報に基づいて、前記遺伝子発現情報から、前記被験者の前記クロロゲン酸類の摂取による体脂肪の変化を予測する
請求項1又は2に記載の体脂肪変化の予測方法。
【請求項6】
前記被験者の属性情報は、性別の情報を含み、
前記複数の属性別相関情報は、
前記複数のサンプル被験者のうちの複数の男性サンプル被験者における体脂肪の変化と、当該体脂肪の変化に関連する前記関連遺伝子としての男性関連遺伝子又はその発現産物の発現レベルと、の相関を示す男性相関情報と、
前記複数のサンプル被験者のうちの複数の女性サンプル被験者における体脂肪の変化と、当該体脂肪の変化に関連する前記関連遺伝子としての女性関連遺伝子又はその発現産物の発現レベルと、の相関を示す女性相関情報と、を含み、
取得された前記被験者の属性情報に基づいて、前記被験者の性別を判定し、
前記被験者の性別が男性であると判定された場合、前記男性相関情報に基づいて、前記遺伝子発現情報から、前記被験者の前記クロロゲン酸類の摂取による体脂肪の変化を予測し、
前記被験者の性別が女性であると判定された場合、前記女性相関情報に基づいて、前記遺伝子発現情報から、前記被験者の前記クロロゲン酸類の摂取による体脂肪の変化を予測する
請求項5に記載の体脂肪変化の予測方法。
【請求項7】
前記男性関連遺伝子は、
FOXD4L6、KCTD18、TCHP、THOC3、TMEM57、C19orf53、CDC40、CMC2、CRCP、DDX19B、DHX57、DRG2、EIF2A、FABP3、MCC、NFE2L3、NOD2、PIGX、PSMC6、R3HCC1L、RNF7、RNPEPL1、SLC11A1、TRIM23、UBE2L6及びUNC13Dから選択される
請求項6に記載の体脂肪変化の予測方法。
【請求項8】
前記男性関連遺伝子は、
FOXD4L6、KCTD18、TCHP、THOC3及びTMEM57から選択される
請求項7に記載の体脂肪変化の予測方法。
【請求項9】
前記被験者の属性情報は、前記被験者の性別が女性である場合において、閉経の有無又は閉経の有無を推測可能な情報である閉経関連情報を含み、
前記複数の属性別相関情報は、前記女性相関情報として、
前記複数のサンプル被験者のうちの閉経前の有経女性である複数のサンプル被験者における体脂肪の変化と、当該体脂肪の変化に関連する前記関連遺伝子としての有経女性関連遺伝子又はその発現産物の発現レベルと、の相関を示す有経女性相関情報と、
前記複数のサンプル被験者のうちの閉経後の閉経女性である複数のサンプル被験者における体脂肪の変化と、当該体脂肪の変化に関連する前記関連遺伝子としての閉経女性関連遺伝子又はその発現産物の発現レベルと、の相関を示す閉経女性相関情報と、を含み、
前記被験者の性別が女性であると判定された場合、さらに前記閉経関連情報に基づいて、前記被験者の閉経の有無を判定し、
前記被験者が有経女性と判定された場合、前記有経女性相関情報に基づいて、前記遺伝子発現情報から、前記被験者の前記クロロゲン酸類の摂取による体脂肪の変化を予測し、
前記被験者が閉経女性と判定された場合、前記閉経女性相関情報に基づいて、前記遺伝子発現情報から、前記被験者の前記クロロゲン酸類の摂取による体脂肪の変化を予測する
請求項6に記載の体脂肪変化の予測方法。
【請求項10】
前記有経女性関連遺伝子は、
C19orf71、DDX39A、PTPN1、ALDH9A1、ANKRD33B、APBA3、ARHGEF2、ARID5B、ARRDC2、ATAD3B、B4GALT1、BIRC3、BRMS1、C10orf128、GINM1、CC2D1A、CCDC101、CCDC130、CCDC71、CDK5、CHST7、COG3、COX6A1、CSNK2B、DDX17、ELF4、ENC1、ENGASE、ERAP2、EXOSC8、FAM110A、FAM210A、FCGBP、FCGR2C、FOXJ3、FZD5、FZD7、GABPB1、GGA3、GRN、H2AFY2、HSPA7、HSPA9、ITGA5、KCNAB2、KIAA0020、KIF1B、LIMA1、LOC100132247、LOC100289019、LOC595101、MARCKSL1、MFSD10、MGST3、MIB2、MLLT6、MYO1G、NGLY1、P2RX4、PIK3C3、PMS2P3、POLG、PPCS、PRICKLE3、PRKAA1、PTPN2、PVR、RAB31、RAB7L1、RCE1、RNF113A、RRAGC、SLC5A6、TACC1、TBC1D9B、TCIRG1、TMEM176B、TNFRSF14、TRAF3、VEGFA、XPC、YEATS2、ZFAND2A、ZFP36L2、ZFYVE26、ZNF101、ZNF33A、ZNF350、ZNF783、ABCA11P、FAM223B、LOC100271836、LOC100288778、LOC728875、RPS15AP10及びSH3GL1P2から選択される
請求項9に記載の体脂肪変化の予測方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、被験者の体脂肪変化を予測する技術に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
生活習慣病を予防して健康を維持する観点から、内臓脂肪等の体脂肪を効率よく減少させる方法が模索されている。その一つとして、コーヒークロロゲン酸類又はその主要成分であるクロロゲン酸類を含有する組成物の摂取による体脂肪減少作用が知られている。例えば、特許文献1には、クロロゲン酸類の摂取による体重増加の抑制及び内臓脂肪量の減少作用が開示されている。例えば、非特許文献1、2及び3には、クロロゲン酸類の摂取による、内臓脂肪面積の低下、皮下脂肪面積の低下、体重の低下、腹囲の低下、エネルギー消費量の増加、脂質燃焼量の増加などの作用が報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-88187号公報
【非特許文献】
【0004】
NutrientS101(7), 1617, 2019
Biosci Biotechnol Biochem 77(8), 1633-1636, 2013
Jpn Pharmacol Ther (薬理と治療) 37(4), 333-344, 2009
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方で、これらの文献には、クロロゲン酸類の摂取による体脂肪の変化の個人差を考慮して、当該体脂肪の変化を被験者毎に予測する技術については記載されていない。
【0006】
本発明は、クロロゲン酸類の摂取による体脂肪の変化を被験者毎に予測する技術に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一形態に係る体脂肪変化の予測方法は、クロロゲン酸類の摂取による被験者の体脂肪の変化を予測する、コンピュータにより実行される体脂肪変化の予測方法であって、
前記クロロゲン酸類の摂取による体脂肪の変化に関連する少なくとも1つの関連遺伝子又はその発現産物の発現レベルの情報を含む遺伝子発現情報を、前記被験者を識別する識別情報を含む被験者情報と対応付けて取得するステップと、
前記クロロゲン酸類を摂取した複数のサンプル被験者における体脂肪の変化と当該体脂肪の変化に関連する前記関連遺伝子又はその発現産物の発現レベルとの相関を示す相関情報に基づいて、前記遺伝子発現情報から、前記被験者の前記クロロゲン酸類の摂取による体脂肪の変化を予測するステップと、を含む。
【0008】
本発明の他の形態に係る体脂肪変化予測システムは、クロロゲン酸類の摂取による被験者の体脂肪の変化を予測する体脂肪変化予測システムであって、記憶部と、取得部と、予測部と、を具備する。
前記記憶部は、前記クロロゲン酸類を摂取した複数のサンプル被験者における体脂肪の変化と、当該体脂肪の変化に関連する関連遺伝子又はその発現産物の発現レベルとの相関を示す相関情報を記憶する。
前記取得部は、前記関連遺伝子又はその発現産物の発現レベルの情報を含む遺伝子発現情報を、前記被験者を識別する識別情報を含む被験者情報と対応付けて取得する。
前記予測部は、前記相関情報に基づいて、前記遺伝子発現情報から、前記被験者の前記クロロゲン酸類の摂取による体脂肪の変化を予測する。
【0009】
本発明の他の形態に係るプログラムは、クロロゲン酸類の摂取による被験者の体脂肪の変化を予測するためのプログラムであって、コンピュータに、
前記クロロゲン酸類を摂取した複数のサンプル被験者における体脂肪の変化に関連する少なくとも1つの関連遺伝子又はその発現産物の発現レベルの情報を含む遺伝子発現情報を、前記被験者を識別する識別情報を含む被験者情報と対応付けて取得するステップと、
前記複数のサンプル被験者における体脂肪の変化と前記関連遺伝子又はその発現産物の発現レベルとの相関を示す相関情報に基づいて、前記遺伝子発現情報から、前記被験者の前記識別情報毎に、前記被験者の前記クロロゲン酸類の摂取による体脂肪の変化を予測ステップと、
を実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、クロロゲン酸類の摂取による体脂肪の変化を被験者毎に予測することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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