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公開番号
2024081031
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-06-17
出願番号
2022194451
出願日
2022-12-05
発明の名称
折目付装置
出願人
日産自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B31F
1/26 20060101AFI20240610BHJP(紙,板紙または紙と同様の方法で加工される材料からなる物品の製造;紙,板紙または紙と同様の方法で加工される材料の加工)
要約
【課題】格子形状が正多角形に近い、異方性の小さな空間充填構造体を形成可能な折目付装置を提供する。
【解決手段】本発明の折目付装置は、互いに噛み合う2つの歯車でシート材を挟み、上記シート材に折り目を形成する。
そして、上記2つの歯車の少なくとも一方は、回転軸に直交する断面視において、歯の歯先頂面及び歯面の少なくとも一方に、歯車の厚み方向に沿って形成された凸部を有することとしたため、上記凸部によって局所的に大きな応力がシート材にかかって折り目がしっかりと付き、シート材のスプリングバックを抑制して異方性の小さな空間充填構造体を形成可能な折目付装置を提供することができる。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
互いに噛み合う2つの歯車でシート材を挟み、上記シート材に折り目を形成する折目付装置であって、
上記2つの歯車の少なくとも一方は、回転軸に直交する断面視において、歯の歯先頂面及び歯面の少なくとも一方に、歯車の厚み方向に沿って形成された凸部を有することを特徴とする折目付装置。
続きを表示(約 240 文字)
【請求項2】
上記2つの歯車は、噛み合う相手歯車の上記凸部が当接する部位に弾性材を有することを特徴とする請求項1に記載の折目付装置。
【請求項3】
上記2つの歯車は、噛み合う相手歯車の凸部が当接する部位に、歯車の厚み方向に沿って形成された凹形状が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の折目付装置。
【請求項4】
上記凸部は、その頂が曲面で形成された形状であることを特徴とする請求項1~3のいずれか1つの項に記載の折目付装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、折目付装置に係り、更に詳細には、シート材からハニカム構造などの格子構造を有する空間充填構造体を作製する際に、シート材に折り目を形成する折目付装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
ハニカムコアなどの立体図形を隙間なく並べた空間充填構造体は、軽量かつ高強度であるので構造材料として幅広く利用されている。
【0003】
特許文献1には、走行する2枚のシート材に接着剤を条線状に塗布し乾燥させ、展張してハニカム構造体を製造する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平9-76378号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のものにあっては、シート材に折り目が充分形成されず、シート材のスプリングバックによって展張後の格子形状が、展張方向の長さと該展張方向と直交する方向の長さとが異なった、異方性が大きな六角形になってしまう。
【0006】
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、格子形状が正多角形に近い、異方性の小さな空間充填構造体を形成できる折目付装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、シート材を挟んで折り目を付ける2つの歯車の歯に、凸部を形成することにより、上記目的が達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
即ち、本発明の折目付装置は、シート材を2つの歯車で挟み、上記シート材に折り目を形成する。
そして、上記2つの歯車は、各歯の歯先頂面及び/又は歯面に、少なくとも1つの歯幅方向に延びる凸部を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、シート材を挟んで折り目を付ける2つの歯車の歯に、凸部を形成することとしたため、上記凸部によって局所的に大きな応力がシート材にかかって折り目がしっかりと付き、シート材のスプリングバックを抑制して異方性の小さな空間充填構造体を形成可能な折目付装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
コルゲート法により空間充填構造体を作製する過程を説明する図である。
折り紙法により空間充填構造体を作製する過程を説明する図である。
シート材を2つの歯車で挟んで折り目を付ける状態を説明する図である。
六角形の格子形状を形成する歯車の一例を示す要部拡大図である。
14角形の格子形状を形成する歯車の一例を示す要部拡大図である。
14角形の格子形状を有する空間充填構造体の一例を示す図である。
六角形の格子形状を形成する歯車の他の一例を示す要部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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