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公開番号2024099138
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-25
出願番号2023002850
出願日2023-01-12
発明の名称紙製収容体の製造方法及び紙製収容体
出願人株式会社サンエー化研
代理人個人,個人
主分類B31C 7/08 20060101AFI20240718BHJP(紙,板紙または紙と同様の方法で加工される材料からなる物品の製造;紙,板紙または紙と同様の方法で加工される材料の加工)
要約【課題】錐状、或いは、筒状に形成され、十分な強度を確保することが可能な紙製収容体の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の紙製収容体の製造方法は、紙製基材10の表面にヒートシール層を形成する工程と、ヒートシール層が形成された紙製基材10を、円錐形状の金型30に対して巻回できるように裁断する工程と、裁断された紙製基材10を、金型30に対して巻回する工程と、金型30に巻回された紙製基材10を熱溶着する工程と、を有し、金型30を取り外して円錐形状の収容体を形成する、ことを特徴とする。
【選択図】 図5
特許請求の範囲【請求項1】
紙製基材の一方の面又は両方の面にヒートシール層を形成する工程と、
前記ヒートシール層が形成された紙製基材を、錐形状又は筒形状の金型に対して巻回できるように裁断する工程と、
前記裁断された紙製基材を、前記金型に対して巻回する工程と、
前記金型に巻回された紙製基材を熱溶着する工程と、
を有し、
前記金型を取り外して錐形状又は筒形状の収容体を形成する、ことを特徴とする紙製収容体の製造方法。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記紙製基材は帯状に裁断されており、
前記金型に対して巻回する工程では、前記帯状に裁断された紙製基材を、重ね代を持たせながら螺旋状に巻回することを特徴とする請求項1に記載の紙製収容体の製造方法。
【請求項3】
前記紙製基材の両面にヒートシール層を形成し、前記帯状に裁断された表面と裏面ヒートシール層が対向して前記重ね代が熱溶着される、ことを特徴とする請求項2に記載の紙製収容体の製造方法。
【請求項4】
前記熱溶着する工程は、前記金型を加熱した状態で、巻回されている紙製基材を表面側から押圧することで溶着する、ことを特徴とする請求項1に記載の紙製収容体の製造方法。
【請求項5】
前記熱溶着する工程は、前記金型に巻回されている紙製基材を、表面側から加熱しながら押圧することで溶着する、ことを特徴とする請求項1に記載の紙製収容体の製造方法。
【請求項6】
前記熱溶着する工程は、前記紙製基材が巻回されている金型に対し、加熱された状態のロールバーを前記金型に対して相対回転させることで溶着する、ことを特徴とする請求項1に記載の紙製収容体の製造方法。
【請求項7】
前記ヒートシール層は、紙製基材に対して印刷によって塗工されている、ことを特徴とする請求項1に記載の紙製収容体の製造方法。
【請求項8】
表面にヒートシール層が形成された紙製基材が、錐形状又は筒形状となるように、巻回されており、
前記巻回されて重なった部分のヒートシール層が熱溶着されることで錐形状又は筒形状に保形されていることを特徴とする紙製収容体。
【請求項9】
前記紙製基材は、帯状に裁断されて、重ね代を持たせて螺旋状に巻回されており、
前記重ね代部分のヒートシール層が熱溶着されることで錐形状又は筒形状に保形されていることを特徴とする請求項8に記載の紙製収容体。
【請求項10】
前記紙製基材の両面にヒートシール層が形成されている、ことを特徴とする請求項8又は9に記載の紙製収容体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、紙製の収容体を製造する紙製収容体の製造方法、及び、紙製収容体に関する。なお、ここでの収容体とは、紙製基材にヒートシール剤が塗布されてものであり、この基材をヒートシール剤部分で熱溶着することで、錐状に形成されたもの、或いは、筒状に形成されたものが該当する。このような収容体は、例えば、食品や日用品などの収容物を収容(部分的に収容するものも含む)して収容物を保護したり、収容物に手が直接、触れることがないように被着されるものが該当する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ソフトクリームは、略三角形状に裁断した基材を円錐型の収容体に湾曲加工し、これをコーン部分に被着することが行われている(コーンスリーブとも称されている)。通常、このような用途に用いられる基材は、紙製のものが用いられ、様々な模様などが印刷されたものもある。また、一般的に知られているソフトクリームを、アイスクリーム型にして販売することも行われている(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
このように、ソフトクリームをアイスクリーム型にすると、長時間にわたって冷凍されることから、コーン部分についてはアルミ箔やプラスチック製のフィルム等で覆うことが行なわれている。また、最近では、非特許文献1で紹介されている商品に見られるように、環境問題、廃棄上の分別処理問題などを考慮して、紙製基材を所定の形状に裁断し、端部同士を接着することでコーンスリーブ(収容体)を形成するようにしている。この収容体は、例えば、図7(a)又は(b)に示すように、紙製基材100を略扇形の形状に裁断し、端部101,102を重ね、この重なり部分を接着することでコーンスリーブ200を形成している。或いは、図8(a)~図8(c)で示すように、紙製基材100を略半円形状に裁断し、その端部101,102を折り重なるように湾曲させて、端部領域を重ねて接着することでもコーンスリーブ200を形成することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
https://www.glico.com/jp/product/ice/giantcone/37789/
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記したように、収容体を紙製基材で形成することで、アルミ箔やプラスチック製のフィルム等を主材料とした基材と比較すると、環境に配慮した構成になるものの、紙製基材には十分なコシがなく、接着する重合部分も少ないため、十分な強度を確保できていないという問題がある。すなわち、紙製基材(シート材)を所定形状に裁断し、ソフトクリームのコーン部分を被着するように湾曲させて端部領域を接着(糊付け)するだけでは、収容体として十分な強度が確保されていない。
【0006】
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、錐状、或いは、筒状に形成され、十分な強度を確保することが可能な紙製収容体の製造方法及び紙製収容体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した目的を達成するために、本発明に係る紙製収容体の製造方法は、紙製基材の一方の面又は両方の面にヒートシール層を形成する工程と、前記ヒートシール層が形成された紙製基材を、錐形状又は筒形状の金型に対して巻回できるように裁断する工程と、前記裁断された紙製基材を、前記金型に対して巻回する工程と、前記金型に巻回された紙製基材を熱溶着する工程と、を有し、前記金型を取り外して錐形状又は筒形状の収容体を形成する、ことを特徴とする。
【0008】
上記した製造方法によれば、紙製基材で形成された錐形状又は筒形状の紙製の収容体が得られる。前記紙製の収容体は、紙製基材を所定の形状に裁断し、錐形状又は筒形状の金型に巻回し、その状態で熱溶着して形成されるため、熱溶着部分の強度が高まり、紙製の素材でありながら、十分な強度を確保した錐形状又は筒形状の収容体を容易に製造することが可能となる。
また、本発明は、上記した製造方法によって得られる錐形状又は筒形状の収容体であることを特徴とする。このような収容体は、紙製基材を巻回した構成となっており、ヒートシール層が全面に形成されて重なった部分が熱溶着されるので十分な強度を得ることが可能となる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、錐形状又は筒形状の紙製の収容体について、十分な強度を確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明に係る紙製収容体に収容される収容物の一例を示す図であり、ソフトクリーム型のアイスクリームの一構成例を示す図。
紙製の収容体を構成する紙製基材の断面を示す図。
円錐形状の収容体を形成するために、紙製基材を裁断した例を示す図。
(a)は、アイスクリームのコーンに、紙製基材によって形成された収容体を被着した構成を示す図、(b)は、コーンから紙製基材を剥離する状態を示す図。
(a)から(d)は、それぞれ円錐形状の収容体を製造する方法を説明する図。
(a)から(d)は、それぞれ円筒形状の収容体を製造する方法を説明する図。
(a)及び(b)は、紙製基材の別の裁断例を示しており、それぞれ円錐形状の収容体を構成する紙製基材の裁断例を示す図。
紙製基材の更に別の裁断例を示しており、(a)は円錐形状の収容体を構成する紙製基材の裁断例を示す図、(b)は収容体を形成する途中の工程を示す図、(c)は(b)の状態から熱溶着によって収容体を形成した図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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