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公開番号2024105978
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-07
出願番号2023010008
出願日2023-01-26
発明の名称紙製箱の組立装置及び組立方法
出願人アイシンシロキ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B31B 50/99 20170101AFI20240731BHJP(紙,板紙または紙と同様の方法で加工される材料からなる物品の製造;紙,板紙または紙と同様の方法で加工される材料の加工)
要約【課題】構造が簡単で紙製箱を傷付けることがない紙製箱の組立装置及び組立方法を得る。
【解決手段】展開状態の紙製箱を押し込むための凹部と、前記凹部を画成するための複数のパイプと、を有し、前記凹部に前記展開状態の前記紙製箱を押し込むときに、前記複数のパイプが前記展開状態の前記紙製箱を折り曲げることで、前記紙製箱を組み立てる、ことを特徴とする紙製箱の組立装置。展開状態の紙製箱を押し込むための凹部と、前記凹部を画成するための複数のパイプと、を有する紙製箱の組立装置による紙製箱の組立方法であって、前記凹部に前記展開状態の前記紙製箱を押し込むときに、前記複数のパイプが前記展開状態の前記紙製箱を折り曲げることで、前記紙製箱を組み立てる、ことを特徴とする紙製箱の組立方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
展開状態の紙製箱を押し込むための凹部と、
前記凹部を画成するための複数のパイプと、
を有し、
前記凹部に前記展開状態の前記紙製箱を押し込むときに、前記複数のパイプが前記展開状態の前記紙製箱を折り曲げることで、前記紙製箱を組み立てる、
ことを特徴とする紙製箱の組立装置。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記凹部は、平面視矩形を有し、
前記複数のパイプは、
前記平面視矩形の四隅に位置するとともに、それぞれが長手方向に延びる4つの第1パイプと、
前記平面視矩形の四隅のうち、長手方向の両端部どうしを繋ぐように短手方向に延びる2つの第2パイプと、
前記平面視矩形の四隅のうち、短手方向の両端部どうしを繋ぐように長手方向に延びる2つの第3パイプと、
前記平面視矩形の四隅に位置するとともに、それぞれが長手方向と短手方向に直交する上下方向に延びる4つの第4パイプと、
を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の紙製箱の組立装置。
【請求項3】
前記4つの第1パイプ、前記2つの第2パイプ、及び、前記2つの第3パイプは、軸線方向の全部の領域において円筒状であり、
前記4つの第4パイプは、軸線方向の一部の領域において円筒状であり、軸線方向の他部の領域において傾斜状に切断された傾斜切断面を有する、
ことを特徴とする請求項2に記載の紙製箱の組立装置。
【請求項4】
前記平面視矩形の四隅のうち、短手方向の両端部どうしを繋ぐように長手方向に延びるとともに、前記2つの第3パイプの下方に位置する2つのフラットバーをさらに有する、
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の紙製箱の組立装置。
【請求項5】
前記平面視矩形の四隅のうち、長手方向の両端部どうしを繋ぐように短手方向に延びるとともに、載置面に載置される2つの成形基部を有し、
前記4つの第1パイプ、前記2つの第2パイプ、前記2つの第3パイプ、前記4つの第4パイプ、及び、前記2つのフラットバーは、前記2つの成形基部を介して設けられる、
ことを特徴とする請求項4に記載の紙製箱の組立装置。
【請求項6】
前記紙製箱は、
前記凹部に対応する平面視矩形を有する底面部と、
前記底面部の長手側の両端部から延びる2つの短手側側壁部と、
前記2つの短手側側壁部のそれぞれにおいて短手側の両側に延びる2つの短手側ヒレ部と、
前記底面部の短手側の両端部から延びる2つの長手側側壁部と、
前記2つの長手側側壁部のそれぞれにおいて長手側の両側に延びる2つの長手側ヒレ部と、
を有する、
ことを特徴とする請求項2に記載の紙製箱の組立装置。
【請求項7】
前記4つの第1パイプは、前記2つの短手側側壁部のそれぞれに対して前記2つの短手側ヒレ部を折り曲げ、
前記2つの第2パイプは、前記底面部に対して前記2つの短手側側壁部を折り曲げ、
前記2つの第3パイプは、前記底面部に対して前記2つの長手側側壁部を折り曲げ、
前記4つの第4パイプは、前記2つの長手側側壁部のそれぞれに対して前記2つの長手側ヒレ部を折り曲げる、
ことを特徴とする請求項6に記載の紙製箱の組立装置。
【請求項8】
前記紙製箱の組立装置又は前記4つの第1パイプの高さは、前記2つの短手側ヒレ部の高さよりも小さく設定される、
ことを特徴とする請求項7に記載の紙製箱の組立装置。
【請求項9】
展開状態の紙製箱を押し込むための凹部と、
前記凹部を画成するための複数のパイプと、
を有する紙製箱の組立装置による紙製箱の組立方法であって、
前記凹部に前記展開状態の前記紙製箱を押し込むときに、前記複数のパイプが前記展開状態の前記紙製箱を折り曲げることで、前記紙製箱を組み立てる、
ことを特徴とする紙製箱の組立方法。
【請求項10】
前記紙製箱は、
前記凹部に対応する平面視矩形を有する底面部と、
前記底面部の長手側の両端部から延びる2つの短手側側壁部と、
前記2つの短手側側壁部のそれぞれにおいて短手側の両側に延びる2つの短手側ヒレ部と、
前記底面部の短手側の両端部から延びる2つの長手側側壁部と、
前記2つの長手側側壁部のそれぞれにおいて長手側の両側に延びる2つの長手側ヒレ部と、
を有し、
前記複数のパイプは、第1パイプと、第2パイプと、第3パイプと、第4パイプと、を有し、
前記第1パイプにより、前記2つの短手側側壁部のそれぞれに対して前記2つの短手側ヒレ部を折り曲げ、
前記第2パイプにより、前記底面部に対して前記2つの短手側側壁部を折り曲げ、
前記第3パイプにより、前記底面部に対して前記2つの長手側側壁部を折り曲げ、
前記第4パイプにより、前記2つの長手側側壁部のそれぞれに対して前記2つの長手側ヒレ部を折り曲げる、
ことを特徴とする請求項9に記載の紙製箱の組立方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、紙製箱の組立装置及び組立方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、平板状の段ボール箱材料を段ボール箱に組み立てるための装置及び方法が記載されている。特許文献1に記載の装置は、第一治具と、第二治具と、折り込み手段とを有している。第一治具は、平板状の段ボール箱材料の第一側面部、第二側面部及び補強片をそれぞれ起立させるように案内する第一成形部材、第二成形部材及び第三成形部材を備えている。第二治具は、第一治具上に置かれた段ボール箱材料を、その底面部を押して第一成形部材及び第二成形部材で囲まれた凹部内に押し込む。折り込み手段は、第一治具の凹部内に押し込まれて箱状に起こされた段ボール箱材料の第二側面部先端の折り返し部を内側に折り曲げる。第一治具に設けている第一成形部材、第二成形部材及び第三成形部材は、段ボール箱材料を第二治具で押し込んでゆく際、まず第三成形部材が補強片を第一側面部に対して少し起立させ、その後、第一成形部材及び第二成形部材が第一側面部及び第二側面部を起立させ、段ボール箱材料を所定位置まで押し込んだ際には第一側面部及び第二側面部を底面部に対して直角になるまで起立させる形状を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-239870号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の装置は、構造が大掛かりであるために大型化、複雑化、重量化を招いてしまい、高コスト化も避けられないという問題がある。例えば、第二治具は、エアシリンダによって昇降するように配置されており、段ボール箱材料の底面部を押して第一成形部材及び第二成形部材で囲まれた凹部内に押し込むための平板と、その平板の上面に位置する一対の爪押込部材と、一対の爪押込部材を拡がったり狭まったりするように移動させるエアシリンダ(昇降用のエアシリンダとは別の構成要素)とを備えることが必須である。折り込み手段は、第一治具に設けられており(第一治具の構成要素と捉えることができ)、第二成形部材、第三成形部材に回転可能に保持された回転軸と、その回転軸に取り付けられた一対のL字型の折り込み爪と、回転軸を往復回転させるロータリーアクチュエータを備えることが必須である。また、特許文献1に記載の装置は、平板状の段ボール箱材料を段ボール箱に組み立てる途中で傷が付いてしまうおそれがあった。
【0005】
本発明は、以上の問題意識に基づいてなされたものであり、構造が簡単で紙製箱を傷付けることがない紙製箱の組立装置及び組立方法を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本実施形態の紙製箱の組立装置は、展開状態の紙製箱を押し込むための凹部と、前記凹部を画成するための複数のパイプと、を有し、前記凹部に前記展開状態の前記紙製箱を押し込むときに、前記複数のパイプが前記展開状態の前記紙製箱を折り曲げることで、前記紙製箱を組み立てる、ことを特徴とする。
【0007】
前記凹部は、平面視矩形を有し、前記複数のパイプは、前記平面視矩形の四隅に位置するとともに、それぞれが長手方向に延びる4つの第1パイプと、前記平面視矩形の四隅のうち、長手方向の両端部どうしを繋ぐように短手方向に延びる2つの第2パイプと、前記平面視矩形の四隅のうち、短手方向の両端部どうしを繋ぐように長手方向に延びる2つの第3パイプと、前記平面視矩形の四隅に位置するとともに、それぞれが長手方向と短手方向に直交する上下方向に延びる4つの第4パイプと、を有していてもよい。
【0008】
前記4つの第1パイプ、前記2つの第2パイプ、及び、前記2つの第3パイプは、軸線方向の全部の領域において円筒状であり、前記4つの第4パイプは、軸線方向の一部の領域において円筒状であり、軸線方向の他部の領域において傾斜状に切断された傾斜切断面を有していてもよい。
【0009】
前記平面視矩形の四隅のうち、短手方向の両端部どうしを繋ぐように長手方向に延びるとともに、前記2つの第3パイプの下方に位置する2つのフラットバーをさらに有していてもよい。
【0010】
前記平面視矩形の四隅のうち、長手方向の両端部どうしを繋ぐように短手方向に延びるとともに、載置面に載置される2つの成形基部を有し、前記4つの第1パイプ、前記2つの第2パイプ、前記2つの第3パイプ、前記4つの第4パイプ、及び、前記2つのフラットバーは、前記2つの成形基部を介して設けられていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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