TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024034977
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022139590
出願日2022-09-01
発明の名称半導体装置の製造方法
出願人富士電機株式会社
代理人個人
主分類H01L 21/66 20060101AFI20240306BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】破壊耐量を向上させることができる半導体装置の製造方法を提供すること。
【解決手段】半導体ウエハのチップ領域に所定のおもて面素子構造を形成し、半導体ウエハのスクライブ領域にPCM等の所定の金属パターンを形成する。次に、スクライブ領域の金属パターンを用いて半導体ウエハの状態のまま各種検査を行う。次に、半導体ウエハを薄板化して裏面電極を形成する。そして、ウェットエッチングによりスクライブ領域の金属パターンを除去した後に、スクライブ領域に沿って半導体ウエハをダイシングして、半導体ウエハのチップ領域を個片化する。または、半導体ウエハのダイシングによって、スクライブ領域の金属パターンが配置された部分と、チップ領域と、を切り離す。これによって、スクライブ領域に金属パターンを含まないか、またはスクライブ領域自体を含まない半導体チップが得られる。その後、半導体チップの電気特性試験を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
半導体ウエハのチップ領域に所定の素子構造を形成する第1工程と、
前記チップ領域において前記半導体ウエハのおもて面に表面電極を形成するとともに、前記チップ領域の周囲を囲むスクライブ領域において前記半導体ウエハのおもて面に所定の金属パターンを形成する第2工程と、
前記金属パターンを用いて前記半導体ウエハの所定の検査を行う第3工程と、
前記表面電極の上にめっき膜を形成する第4工程と、
前記半導体ウエハを前記スクライブ領域で切断することによって、前記チップ領域を半導体チップに個片化する第5工程と、
前記半導体チップの電気特性を評価する第6工程と、
を含み、
前記第3工程よりも後に、前記金属パターンを除去する除去工程をさらに含み、
前記第5工程では、前記半導体ウエハから切断された前記半導体チップは前記金属パターンを含まないことを特徴とする半導体装置の製造方法。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記除去工程では、エッチングによって前記金属パターンを除去することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項3】
前記第3工程の後、前記第4工程の前に、前記除去工程を行うことを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項4】
前記除去工程は、前記第5工程での前記半導体ウエハの切断時に、前記スクライブ領域の少なくとも前記金属パターンが形成された部分と、前記チップ領域と、を切り離す工程であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項5】
前記除去工程は、前記第5工程での前記半導体ウエハの切断時に前記スクライブ領域を除去することで、前記スクライブ領域と前記チップ領域とを切り離す工程であることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項6】
前記除去工程は、同一の前記スクライブ領域に沿ってダイシングブレードを1往復または同一方向に2回走査させ、前記金属パターンの両側を切り離す工程であることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項7】
前記チップ領域は、矩形状の平面形状を有し、
前記スクライブ領域は、前記半導体ウエハの半導体結晶のへき開面に平行な少なくとも1辺を有する矩形状に前記チップ領域の周囲を囲み、
前記金属パターンは、前記スクライブ領域の、前記半導体ウエハの半導体結晶のへき開面に平行な辺に沿って配置されることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項8】
前記半導体ウエハの半導体材料は炭化珪素であることを特徴とする請求項1~6のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、半導体装置の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、炭化珪素(SiC)を半導体材料として用いた半導体装置の製造方法では、炭化珪素からなる半導体ウエハのスクライブ領域(ダイシングライン)の一部に、各トップ領域のおもて面電極と同時に、半導体ウエハの各種検査に用いる例えばPCM(Process Control Monitors:プロセス・コントロール・モニター)等の所定の金属パターンを形成することが公知である。
【0003】
スクライブ領域とは、ダイシングブレード(円盤状の回転刃)によってダイシング(切断)される領域であり、互いに隣り合うチップ領域(半導体ウエハのから切断されて個々の半導体チップとなる領域)間に当該チップ領域の周囲を囲む格子状に形成される。PCMは、半導体ウエハ上の異物起因の欠陥(パターン欠けなど)の位置座標を検出するためのテストパターンである。
【0004】
図12は、従来の半導体装置の製造方法の概要を示すフローチャートである。図13は、従来の半導体装置が製造された半導体ウエハをおもて面側から見たレイアウトの一部を拡大して示す平面図である。図14,15は、図13の切断線AA-AA’における断面構造例を示す断面図である。図13~15には、図12のステップS105の処理後の半導体ウエハ101のスクライブ領域103の状態を示す。
【0005】
図13には、半導体ウエハ101にマトリクス状に配置された複数のチップ領域102のうちの4つのチップ領域102を示す。チップ領域102は、半導体装置140が作製(製造)され、半導体ウエハ101がスクライブ領域103に沿って切断されることで半導体ウエハ101から個片化されて個々の半導体チップ111となる部分である。図14,15には、スクライブ領域103の金属パターン104の断面構造例を示す。
【0006】
従来の半導体装置140の製造方法では、まず、図13~15に示すように、炭化珪素からなる半導体ウエハ101の各チップ領域102に所定のおもて面素子構造(不図示)を形成する(ステップS101)。次に、各チップ領域102の主電極(例えばソース電極)118(図13には不図示。図10参照)やゲートパッド114等の表(ひょう)面電極(以下、おもて面電極とする)と、スクライブ領域103のPCM等に用いる所定の金属パターン104と、を形成する(ステップS102)。
【0007】
ステップS102の処理においては、半導体ウエハ101のおもて面上に例えばシリコンを含むアルミニウム(AlSi)等を材料としたアルミニウム(Al)合金層105を堆積してパターニングし、各チップ領域102のおもて面電極およびスクライブ領域103の金属パターン104となる部分をそれぞれ部分的に残す。したがって、金属パターン104は、Alを材料としたAlパターンである。図13には、ゲート金属配線層117を太線で示し、金属パターン104をスクライブ領域103に点在する複数の矩形で示す。
【0008】
次に、半導体ウエハ101のおもて面の最表面にポリイミド(PI:PolyImide)からなるパッシベーション膜107を形成して、半導体ウエハ101のおもて面をパッシベーション膜107で保護する(ステップS103)。次に、パッシベーション膜107を選択的に除去して開口する(ステップS104)。ステップS104の処理によって、各チップ領域102のおもて面電極がそれぞれパッシベーション膜107の異なる開口部に露出される。
【0009】
おもて面電極のパッシベーション膜107の開口部に露出する部分は、組立工程においてAlからなるボンディングワイヤが接合される電極パッドとなる。また、ステップS104の処理において、パッシベーション膜107のスクライブ領域103を覆う部分を除去して、スクライブ領域103の全域を露出させる。これによって、図14,15に示すように、スクライブ領域103の金属パターン104が露出される。
【0010】
次に、めっき処理により、おもて面電極のパッシベーション膜107の開口部に露出する部分の表面に、ニッケル(Ni)めっき膜および金(Au)めっき膜を順に形成する(ステップS105)。ステップS105の処理においては、金属パターン104の表面にも、おもて面電極の表面と同様にめっき膜106が形成される。このため、金属パターン104は、Al合金層105およびめっき膜106をこの順に積層した積層構造となる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

ローム株式会社
半導体装置
16日前
エイブリック株式会社
半導体装置
17日前
株式会社GSユアサ
蓄電設備
16日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
17日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
17日前
東京パーツ工業株式会社
コイル装置
4日前
三菱電機株式会社
回路遮断器
12日前
株式会社GSユアサ
蓄電素子
3日前
株式会社村田製作所
コイル部品
17日前
NTN株式会社
圧粉磁心
2日前
株式会社村田製作所
コイル部品
17日前
株式会社村田製作所
コイル部品
17日前
キヤノン株式会社
液滴吐出装置
2日前
KOA株式会社
電子部品
17日前
三菱電機株式会社
半導体ウエハ
18日前
住友電気工業株式会社
半導体装置
9日前
シャープ株式会社
通信装置
12日前
トヨタ紡織株式会社
加湿器
2日前
ローム株式会社
半導体装置
11日前
株式会社東芝
半導体装置
12日前
三菱電機株式会社
半導体装置
2日前
三菱電機株式会社
半導体装置
10日前
ヒロセ電機株式会社
同軸端子
10日前
日本航空電子工業株式会社
コネクタ
18日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
11日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
11日前
TDK株式会社
電子部品
10日前
TDK株式会社
電子部品
16日前
TDK株式会社
電子部品
16日前
日本特殊陶業株式会社
サセプタ
2日前
日亜化学工業株式会社
発光装置
17日前
日亜化学工業株式会社
発光装置
17日前
株式会社半導体エネルギー研究所
半導体装置
2日前
ヒロセ電機株式会社
電気コネクタ
11日前
東芝ライテック株式会社
電池装置
17日前
株式会社プロテリアル
磁界発生装置の組立方法
17日前
続きを見る