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公開番号2024034272
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022138405
出願日2022-08-31
発明の名称抗ウイルス性シート状物
出願人ロンシール工業株式会社
代理人
主分類B32B 27/20 20060101AFI20240306BHJP(積層体)
要約【課題】優れた抗ウイルス性を有するとともに外観を損ねることのない抗ウイルス性シート状物を提供することを目的とする。
【解決手段】上記課題を解決するために本発明が用いた手段は、少なくとも基材層と表面処理層とを有し、前記表面処理層が樹脂成分とスルホン酸系界面活性剤が担持された無機充填材からなる抗ウイルス剤と非イオン性界面活性剤とを含む抗ウイルス性シート状物とすることである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも基材層と表面処理層とを有し、前記表面処理層が樹脂成分とスルホン酸系界面活性剤が担持された無機充填材からなる抗ウイルス剤と非イオン性界面活性剤とを含むことを特徴とする抗ウイルス性シート状物。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記無機充填材が疎水処理されていない炭酸カルシウム又はタルクである請求項1に記載の抗ウイルス性シート状物。
【請求項3】
前記樹脂成分がアクリル系樹脂又は塩化ビニル系樹脂から成る請求項1に記載の抗ウイルス性シート状物。
【請求項4】
前記スルホン酸系界面活性剤と前記無機充填材との重量比が1:20~1:1である請求項1に記載の抗ウイルス性シート状物。
【請求項5】
前記表面処理層における前記抗ウイルス剤の含有量が1~80重量%である請求項1に記載の抗ウイルス性シート状物。
【請求項6】
前記表面処理層における前記非イオン性界面活性剤の含有量が1~40重量%である請求項1に記載の抗ウイルス性シート状物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、抗ウイルス性と外観に優れる抗ウイルス性シート状物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
これまで重症呼吸器感染症(SARS)ウイルス、鳥インフルエンザウイルス、口蹄疫ウイルス、新型インフルエンザウイルス等に起因したウイルス性疾患が次々と社会的問題となってきた。最近では、新型コロナウイルスが世界的に猛威を奮っており、ウイルスによるパンデミック(感染爆発)への備えのみならず、内装材等の建築材や日用品にまで抗ウイルス性が期待されるようになってきている。
【0003】
殊に抗ウイルス性を付与したシート状物はさまざまな日用品や建築物や乗り物等に応用可能であることから需要が高い。シート状物に抗ウイルス性を付与する方法としては、抗ウイルス剤をシート状物に直接練り込む方法と、シート状の基材の表面に抗ウイルス剤を含む塗料などを塗布する方法が知られている。抗ウイルス剤を直接練り込む場合、コストの増加や生産性の低下などの問題がある。一方、抗ウイルス剤を含む塗料などを塗布する場合は、このような問題を低減することができる。
特許文献1には、化粧シート再表面のコーティング樹脂中に銀系無機添加剤または亜鉛系無機添加剤を配合した抗ウイルス性を有する内装用化粧シートが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-80887号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような金属を含む抗ウイルス剤を含有するコーティング剤は、基材に塗布した際にコーティング剤中の樹脂成分や基材の成分と反応して変色する場合があり、抗ウイルス性シート状物の外観を損ねることがあった。特に建築材や日用品はその表面に意匠性を付与している場合が多く、その意匠性を害することなく抗ウイルス性を付与することが求められる。
【0006】
本発明は上記問題を解決するものであり、優れた抗ウイルス性を有するとともに外観を損ねることのない抗ウイルス性シート状物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述の課題を解決するために本発明が用いた手段は、少なくとも基材層と表面処理層とを有し、前記表面処理層が樹脂成分とスルホン酸系界面活性剤が担持された無機充填材からなる抗ウイルス剤と非イオン性界面活性剤とを含む抗ウイルス性シート状物である。
さらに、前記無機充填材が疎水処理されていない炭酸カルシウム又はタルクであり、または前記樹脂成分がアクリル系樹脂又は塩化ビニル系樹脂から成り、または前記スルホン酸系界面活性剤と前記無機充填材との重量比が1:20~1:1であり、または前記表面処理層における前記抗ウイルス剤の含有量が1~80重量%であり、または前記表面処理層における前記非イオン性界面活性剤の含有量が1~40重量%である抗ウイルス性シート状物である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、抗ウイルス性および外観に優れたシート状物を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明について詳細を説明する。
本発明の抗ウイルス性シート状物は、基材層と表面処理層とを有しており、表面処理層は樹脂成分と抗ウイルス剤と非イオン性界面活性剤とを含んでいる。抗ウイルス剤はスルホン酸系界面活性剤が担持された無機充填材からなる。
【0010】
表面処理層は、シート状の基材層の表面に表面処理剤を塗工することにより形成されている。表面処理剤には樹脂成分と抗ウイルス剤と非イオン性界面活性剤とが予め含有されていることが好ましい。表面処理剤には前記主要成分に加えて有機溶剤や水などの溶媒が添加されている。表面処理剤を調整するにあたり、樹脂成分と溶媒からなる一般的な処理剤に抗ウイルス剤と非イオン性界面活性剤とを添加することができる。本発明の抗ウイルス性シート状物は内装材などにも使用できることから、VOC(揮発性有機化合物)の低減を考慮すると処理剤として水を溶媒とした水性樹脂エマルジョンを好適に使用できる。なお、抗ウイルス剤に含まれるスルホン酸系界面活性剤はアニオン性であるため、水性エマルジョンを用いる場合にはアニオン性の物を用いることでエマルジョンが安定し、基材層に塗工して表面処理層を形成する際に外観に優れた表面処理層を得ることができ好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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