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公開番号2024030852
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022134040
出願日2022-08-25
発明の名称化粧シート
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 5/28 20060101AFI20240229BHJP(積層体)
要約【課題】高い質感を有する樹脂含浸化粧板を得ることが可能な化粧シートを提供する。
【解決手段】多孔質基材1と、上記多孔質基材の一方の面側に配置された意匠層2と、上記意匠層の上記多孔質基材とは反対の面側に配置され、パターン形状を有するマット層3と、を有し、上記マット層は、上記意匠層の柄と同調するように配置され、化粧シート10に対して、所定の工程1~工程6を順に行い、評価用画像を作製し、上記評価用画像に対して、フラクタル次元の解析を行った場合に、上記フラクタル次元が、1.55以上である、化粧シートとする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂含浸化粧板の製造に用いられる化粧シートであって、
前記化粧シートは、
多孔質基材と、
前記多孔質基材の一方の面側に配置された意匠層と、
前記意匠層の前記多孔質基材とは反対の面側に配置され、パターン形状を有するマット層と、を有し、
前記マット層は、前記意匠層の柄と同調するように配置され、
前記化粧シートに対して、以下の工程1~工程6を順に行い、評価用画像を作製し、前記評価用画像に対して、フラクタル次元の解析を行った場合に、前記フラクタル次元が、1.55以上である、化粧シート。
<工程1>:前記化粧シートにおける前記多孔質基材に、熱硬化性樹脂を含浸させつつ、前記熱硬化性樹脂を含有し、かつ、前記意匠層および前記マット層を被覆する熱硬化性樹脂層を形成する
<工程2>:前記熱硬化性樹脂層の前記意匠層とは反対の面側に、リリースフィルムを配置し、第1積層体を作製する
<工程3>:前記第1積層体に対して、加熱および加圧を行い、前記熱硬化性樹脂を硬化させ、前記熱硬化性樹脂層から硬化樹脂層を形成し、第2積層体を作製する
<工程4>:前記第2積層体から前記リリースフィルムを剥離すると同時に、前記マット層および前記リリースフィルムの間に位置する前記硬化樹脂層も前記リリースフィルム側に剥離し、第3積層体を作製する
<工程5>:前記リリースフィルムの前記マット層側の面の画像を、グレースケール化することで画像Xを作製し、その後、前記画像Xを2値化し、画像Yを作製する
<工程6>:前記画像Yの境界線を抽出し、前記評価用画像を作製する
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記意匠層は、無機質柄または抽象柄を有する、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項3】
前記無機質柄は、石目柄、コンクリート柄、砂目柄、布目柄または金属柄である、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項4】
前記樹脂含浸化粧板は、メラミン化粧板である、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項5】
前記マット層は、硬化性樹脂の硬化物を含有する、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項6】
前記硬化性樹脂は、電離放射線硬化性樹脂である、請求項5に記載の化粧シート。
【請求項7】
前記電離放射線硬化性樹脂は、電子線硬化性樹脂である、請求項6に記載の化粧シート。
【請求項8】
前記マット層は、マット化剤を含有する、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項9】
前記多孔質基材が、チタン紙を有する、請求項1に記載の化粧シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、樹脂含浸化粧板の製造に用いられる化粧シートに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
代表的な樹脂含浸化粧板として、メラミン化粧板が知られている。メラミン化粧板は、例えば、フェノール樹脂含浸紙、チタン紙および意匠層を有する積層体に、メラミン樹脂の前駆体を加え、その後、メラミン樹脂の前駆体を硬化させることにより得られる化粧板である。メラミン化粧板は、耐摩耗性、耐熱性および撥水性に優れており、例えば、テーブル等の家具の表面材として広く用いられている。
【0003】
グロスマット調の意匠感を表現したメラミン化粧板が知られている。例えば、特許文献1には、表面の一部の領域に離型層を有し、離型層を有しない表面の残部の領域に、メラミン樹脂を含有する熱硬化性樹脂層を有する、化粧板が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2016-148091号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1には、離型層をマット層として用い、熱硬化性樹脂層をグロス層として用いることが開示されている。ここで、マット層のパターンを、意匠層の柄と同調させるように配置することで、高い質感が得られる。また、一般的に、同調の程度が高いほど、高い質感が得られると考えられている。一方、本発明者は、同調の程度が高いと、逆に質感が低下する場合があるという新たな課題を知見した。
【0006】
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、高い質感を有する樹脂含浸化粧板を得ることが可能な化粧シートを提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示においては、樹脂含浸化粧板の製造に用いられる化粧シートであって、上記化粧シートは、多孔質基材と、上記多孔質基材の一方の面側に配置された意匠層と、上記意匠層の上記多孔質基材とは反対の面側に配置され、パターン形状を有するマット層と、を有し、上記マット層は、上記意匠層の柄と同調するように配置され、上記化粧シートに対して、以下の工程1~工程6を順に行い、評価用画像を作製し、上記評価用画像に対して、フラクタル次元の解析を行った場合に、上記フラクタル次元が、1.55以上である、化粧シートを提供する。
<工程1>:上記化粧シートにおける上記多孔質基材に、熱硬化性樹脂を含浸させつつ、上記熱硬化性樹脂を含有し、かつ、上記意匠層および上記マット層を被覆する熱硬化性樹脂層を形成する
<工程2>:上記熱硬化性樹脂層の上記意匠層とは反対の面側に、リリースフィルムを配置し、第1積層体を作製する
<工程3>:上記第1積層体に対して、加熱および加圧を行い、上記熱硬化性樹脂を硬化させ、上記熱硬化性樹脂層から硬化樹脂層を形成し、第2積層体を作製する
<工程4>:上記第2積層体から上記リリースフィルムを剥離すると同時に、上記マット層および上記リリースフィルムの間に位置する上記硬化樹脂層も上記リリースフィルム側に剥離し、第3積層体を作製する
<工程5>:上記リリースフィルムの上記マット層側の面の画像を、グレースケール化することで画像Xを作製し、その後、上記画像Xを2値化し、画像Yを作製する
<工程6>:上記画像Yの境界線を抽出し、上記評価用画像を作製する
【発明の効果】
【0008】
本開示においては、高い質感を有する樹脂含浸化粧板を得ることが可能な化粧シートを提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示における化粧シートを例示する概略断面図である。
本開示における課題を説明する説明図である。
本開示における効果を説明する説明図である。
本開示における工程1~工程4を説明する概略断面図である。
本開示における工程5~工程6を説明するフロー図である。
本開示における化粧シートを用いた、樹脂含浸化粧板の製造方法を例示する概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
下記に、図面等を参照しながら、実施の形態を説明する。ただし、本開示は、多くの異なる態様で実施することが可能であり、下記に例示する実施の形態の記載内容に限定されない。また、図面は説明をより明確にするため、実際の形態に比べ、各部の幅、厚さ、形状について模式的に表す場合があるが、これはあくまで一例であり、限定して解釈されない。
(【0011】以降は省略されています)

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