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公開番号2024030000
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022132515
出願日2022-08-23
発明の名称積層体
出願人AGC株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B32B 17/10 20060101AFI20240229BHJP(積層体)
要約【課題】剥離性樹脂層の剥離不良が生じにくい積層体を提供する。
【解決手段】積層体は、ガラス基板と、ガラス基板上に配置された積層樹脂層とを有し、積層樹脂層が、ガラス基板側から、中間樹脂層と、剥離性樹脂層とを有し、ガラス基板の積層樹脂層側の表面には、積層樹脂層が配置されてない周縁領域があり、ガラス基板の長辺の長さが400mm以上であり、ガラス基板の短辺の長さが320mm以上であり、ガラス基板の少なくとも1つの角部において、角部の頂点から最も近接した位置にある積層樹脂層までの距離Xが4mm以上である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ガラス基板と、前記ガラス基板上に配置された積層樹脂層とを有し、
前記積層樹脂層が、前記ガラス基板側から、中間樹脂層と、剥離性樹脂層とを有し、
前記ガラス基板の前記積層樹脂層側の表面には、前記積層樹脂層が配置されてない周縁領域があり、
前記ガラス基板の長辺の長さが400mm以上であり、
前記ガラス基板の短辺の長さが320mm以上であり、
前記ガラス基板の少なくとも1つの角部において、前記角部の頂点から最も近接した位置にある前記積層樹脂層までの距離Xが4mm以上である、積層体。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記ガラス基板の一辺上の点から最も近接した位置にある前記積層樹脂層までの距離のうち最小の距離Yが1mm以上である、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記距離Xが21mm以下である、請求項1に記載の積層体。
【請求項4】
前記距離Yが15mm以下である、請求項1に記載の積層体。
【請求項5】
前記ガラス基板の1つの角部の頂点から最も近接した前記積層樹脂層の位置P1と、前記ガラス基板の1つの前記角部と隣接する角部の頂点から最も近接した前記積層樹脂層の位置P2とし、前記位置P1と前記P2とを結ぶ直線よりも、前記ガラス基板の辺側に前記積層樹脂層が存在する、請求項1~4のいずれか1項に記載の積層体。
【請求項6】
前記ガラス基板の4つの各角部における前記距離Xのうち、少なくとも1つが異なる、請求項1~4のいずれか1項に記載の積層体。
【請求項7】
前記ガラス基板の4つの各辺における前記距離Yのうち、少なくとも1つが異なる、請求項2に記載の積層体。
【請求項8】
前記積層樹脂層は、複数の領域に分割されている、請求項1~4のいずれか1項に記載の積層体。
【請求項9】
前記中間樹脂層は、シリコーン樹脂で構成される、請求項1~4のいずれか1項に記載の積層体。
【請求項10】
前記剥離性樹脂層は、ポリエチレンテレフタレートで構成される、請求項1~4のいずれか1項に記載の積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
太陽電池(PV);液晶パネル(LCD);有機ELパネル(OLED);電磁波、X線、紫外線、可視光線、赤外線などを感知する受信センサーパネル;などの電子デバイスの薄型化、軽量化が進行している。それに伴い、電子デバイスに用いるポリイミド基板などの基板の薄板化も進行している。薄板化により基板の強度が不足すると、基板のハンドリング性が低下し、基板上に電子デバイス用部材を形成する工程などにおいて問題が生じる場合がある。
【0003】
そこで、最近では、基板のハンドリング性を良好にするため、支持基板上にポリイミド基板を配置した積層体を用いる技術が提案されている(特許文献1)。より具体的には、特許文献1では、熱硬化性樹脂組成物硬化体層上にポリイミドワニスを塗布して、樹脂ワニス硬化フィルム(ポリイミド層に該当)を形成して、樹脂ワニス硬化フィルム上に精密素子を配置できることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-193544号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の熱硬化性樹脂組成物硬化体層上にポリイミドワニスを塗布して、樹脂ワニス硬化フィルムを形成する前に、熱硬化性樹脂組成物硬化体層上にPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム等の剥離性樹脂層を設けた積層体をハンドリングすることがある。
本発明者等は、上記ポリイミドワニスで形成されたポリイミド膜を得る際に、剥離性樹脂層を有するガラス基板(支持基板)を用いる技術について検討した。剥離性を有するガラス基板を準備する際に、ガラス基板が大きいときに、剥離性樹脂層を剥離しにくい等の剥離性に問題があることを見出した。
【0006】
本発明は、剥離性樹脂層の剥離不良が生じにくい積層体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、鋭意検討した結果、以下の構成により上述の課題を解決できることを見出した。
(1)ガラス基板と、ガラス基板上に配置された積層樹脂層とを有し、積層樹脂層が、ガラス基板側から、中間樹脂層と、剥離性樹脂層とを有し、ガラス基板の積層樹脂層側の表面には、積層樹脂層が配置されてない周縁領域があり、ガラス基板の長辺の長さが400mm以上であり、ガラス基板の短辺の長さが320mm以上であり、ガラス基板の少なくとも1つの角部において、角部の頂点から最も近接した位置にある積層樹脂層までの距離Xが4mm以上である、積層体。
【0008】
(2)ガラス基板の一辺上の点から最も近接した位置にある積層樹脂層までの距離のうち最小の距離Yが1mm以上である、(1)に記載の積層体。
(3)距離Xが21mm以下である、(1)又は(2)に記載の積層体。
(4)距離Yが15mm以下である、(1)~(3)のいずれか1つに記載の積層体。
(5)ガラス基板の1つの角部の頂点から最も近接した積層樹脂層の位置P1と、ガラス基板の1つの角部と隣接する角部の頂点から最も近接した積層樹脂層の位置P2とし、位置P1とP2とを結ぶ直線よりも、ガラス基板の辺側に積層樹脂層が存在する、(1)~(4)のいずれか1つに記載の積層体。
(6)ガラス基板の4つの各角部における距離Xのうち、少なくとも1つが異なる、(1)~(5)のいずれか1つに記載の積層体。
(7)ガラス基板の4つの各辺における距離Yのうち、少なくとも1つが異なる、(2)に記載の積層体。
(8)積層樹脂層は、複数の領域に分割されている、(1)~(7)のいずれか1つに記載の積層体。
(9)中間樹脂層は、シリコーン樹脂で構成される、(1)~(8)のいずれか1つに記載の積層体。
(10)剥離性樹脂層は、ポリエチレンテレフタレートで構成される、(1)~(9)のいずれか1つに記載の積層体。
(11)ガラス基板の厚みは、0.2~1mmである、(1)~(10)のいずれか1つに記載の積層体。
(12)ガラス基板のヤング率は、100GPa以下である、(1)~(11)のいずれか1つに記載の積層体。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、剥離性樹脂層の剥離不良が生じにくい積層体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態の積層体の第1の例を示す模式的断面図である。
本発明の実施形態の積層体の第1の例を示す模式的平面図である。
本発明の実施形態の積層体の第2の例を示す模式的平面図である。
本発明の実施形態の積層体の第3の例を示す模式的平面図である。
本発明の実施形態の積層体の第4の例を示す模式的平面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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