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公開番号2023150916
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-10-16
出願番号2022060268
出願日2022-03-31
発明の名称滅菌バッグ
出願人藤森工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 27/32 20060101AFI20231005BHJP(積層体)
要約【課題】引裂き開封性を高めると共に内部のシール性を維持することができる滅菌バッグを提供する。
【解決手段】本発明に係る滅菌バッグは、低密度ポリエチレン及び直鎖状低密度ポリエチレンの少なくとも一つを含むシール層と、高密度ポリエチレンを含む基材層とが積層された積層フィルムを前記シール層側が対向するように重ね合わせて互いの外周縁部同士を溶着したシール部と、前記積層フィルム及び前記シール部によって画定され、滅菌対象物が保存される収容室とを備え、少なくとも一方の前記積層フィルムに前記積層フィルムを連通したスリットを有するバッグ本体と、前記スリットを一方の前記積層フィルムの前記シール層側から被覆するように設けられた通気性基材と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
低密度ポリエチレン及び直鎖状低密度ポリエチレンの少なくとも一つを含むシール層と、高密度ポリエチレンを含む基材層とが積層された積層フィルムを前記シール層側が対向するように重ね合わせて互いの外周縁部同士を溶着したシール部と、前記積層フィルム及び前記シール部によって画定され、滅菌対象物が保存される収容室とを備え、少なくとも一方の前記積層フィルムに前記積層フィルムを連通したスリットを有するバッグ本体と、
前記スリットを一方の前記積層フィルムの前記シール層側から被覆するように設けられた通気性基材と、
を備える滅菌バッグ。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記積層フィルムは、前記シール層と前記基材層との間に、高密度ポリエチレン及び低密度ポリエチレンの少なくとも一つを含む中間層を含む請求項1に記載の滅菌バッグ。
【請求項3】
前記中間層は、前記高密度ポリエチレンを含む請求項2に記載の滅菌バッグ。
【請求項4】
前記シール層は、前記低密度ポリエチレンを含む請求項1~3の何れか一項に記載の滅菌バッグ。
【請求項5】
前記積層フィルムの厚みが、30μm~120μmである請求項1~4の何れか一項に記載の滅菌バッグ。
【請求項6】
前記スリットの長手方向が、前記積層フィルムの搬送方向に沿って設けられる請求項1~5の何れか一項に記載の滅菌バッグ。
【請求項7】
前記通気性基材は、前記積層フィルムの前記シール層側とは異なる面に前記スリットの長手方向に対応するように形成された複数の切り込みを有する請求項1~6の何れか一項に記載の滅菌バッグ。
【請求項8】
前記通気性基材が、帯状の通気性滅菌紙である請求項1~7の何れか一項に記載の滅菌バッグ。
【請求項9】
前記滅菌対象物が、医薬品又は医療用品である請求項1~8の何れか一項に記載の滅菌バッグ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、滅菌バッグに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
医薬品、医療用品、各種化粧品及び食品等の内容品を収納する包装体として滅菌バッグがある。滅菌バッグは、複数種の樹脂フィルムを積層した積層体を重ね合わせて外周をヒートシール等によって接合されることで形成された袋状体である。滅菌バッグは、滅菌対象物である内容品を収容して封止された後、使用される前にエチレンオキサイド(EO)ガスやγ線滅菌等で滅菌処理される。
【0003】
このような滅菌バッグとして、例えば、耐熱性を有する合成樹脂製の2種類のフィルムから形成された包装袋本体に包装袋本体の内外を連通する間隙又は透孔を形成すると共に、この間隙又は透孔を不織布と多数の小孔が突設された耐熱性プラスチックフィルムとを積層したフィルター材で被覆した滅菌用包装袋が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開平4-21481号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1は滅菌用包装袋の引裂き開封性について検討されておらず、特許文献1の滅菌用包装袋は使用時に引裂き難い、という問題があった。また、滅菌用包装袋では、使用時において引裂き易くすると共に、滅菌対象物を使用するまで滅菌処理された状態を維持できるようにシール性を維持することが重要である。
【0006】
本発明の一態様は、引裂き開封性を高めると共に内部のシール性を維持することができる滅菌バッグを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る滅菌バッグの一態様は、
低密度ポリエチレン及び直鎖状低密度ポリエチレンの少なくとも一つを含むシール層と、高密度ポリエチレンを含む基材層とが積層された積層フィルムを前記シール層側が対向するように重ね合わせて互いの外周縁部同士を溶着したシール部と、前記積層フィルム及び前記シール部によって画定され、滅菌対象物が保存される収容室とを備え、少なくとも一方の前記積層フィルムに前記積層フィルムを連通したスリットを有するバッグ本体と、
前記スリットを一方の前記積層フィルムの前記シール層側から被覆するように設けられた通気性基材と、
を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る滅菌バッグの一態様は、引裂き開封性を高めると共に内部のシール性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態に係る滅菌バッグの平面図である。
図1のA-A方向視の断面図である。
積層フィルムの構成の一例を示す概略断面図である。
積層フィルムの各層を製造するフィルム押出成形装置の一例を示す斜視図である。
通気性基材を示す平面図である。
滅菌バッグを製造する方法の一例を示すフローチャートである。
滅菌バッグを製造する製袋装置の斜視図である。
滅菌バッグの一例を示す平面図である。
図8のB-B方向視の断面図である。
実施例1及び比較例1の時間とEOガス量との試験結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては同一の符号を付して、重複する説明は省略する。また、図面における各部材の縮尺は実際とは異なる場合がある。本明細書において数値範囲を示す「~」は、別段の断わりがない限り、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むことを意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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