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公開番号2024048156
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-08
出願番号2022154041
出願日2022-09-27
発明の名称積層体の製造方法
出願人artience株式会社
代理人
主分類B32B 37/12 20060101AFI20240401BHJP(積層体)
要約【課題】
本発明の課題は、印刷層を得る工程における水性インキの印刷安定性(長時間の高速印刷時におけるインキ粘度の変動が少ないことをいう)に優れた積層体の製造方法、並びに、基材密着性、耐ブロッキング性、及びラミネート強度に優れた積層体を提供することにある。
【解決手段】
基材1、印刷層、接着剤層及び基材2を順次有する積層体の製造方法であって、
前記基材1上に、水性バインダー樹脂、及び有機アミンを含む水性インキを、フレキソ印刷方法で印刷し、印刷層を得る工程1と、
前記印刷層と基材2を、接着剤層を介して接着する工程2とを含み、
前記水性バインダー樹脂は、ポリイソシアネート由来の構成単位及びアクリルモノマー由来の構成単位を含む、積層体の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基材1、印刷層、接着剤層及び基材2を順次有する積層体の製造方法であって、
前記基材1上に、水性バインダー樹脂、及び有機アミンを含む水性インキを、フレキソ印刷方法で印刷し、印刷層を得る工程1と、
前記印刷層と基材2を、接着剤層を介して接着する工程2とを含み、
前記水性バインダー樹脂は、ポリイソシアネート由来の構成単位及びアクリルモノマー由来の構成単位を含む、積層体の製造方法。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
基材1及び/又は基材2上に、更にバリア層を有する、請求項1に記載の積層体の製造方法。
【請求項3】
アクリルモノマーが、アクリル酸エステルを含む、請求項1又は2に記載の積層体の製造方法。
【請求項4】
アクリルモノマーが、更にメタクリル酸エステルを含む、請求項3に記載の積層体の製造方法。
【請求項5】
水性バインダー樹脂が、更にスチレン系モノマー由来の構成単位を含む、請求項4に記載の積層体の製造方法。
【請求項6】
水性バインダー樹脂が、ポリエーテルポリオール及び/又はポリエステルポリオール由来の構成単位を含む、請求項1又は2に記載の積層体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
食品、医薬品、化粧品のパッケージ等にはプラスチック包材が用いられる。プラスチック包材は、プラスチックフィルム同士を貼り合わせた積層体となっている。プラスチック包材を製造する場合、一般には、プラスチックフィルムに対して印刷層を形成させ、更に接着剤を用いてシーラントフィルムなどと貼りあわせる。この加工方法は「ラミネート加工」と呼ばれている。印刷層の形成工程では、一般的にグラビア印刷又はフレキソ印刷が行われている。グラビア印刷及びフレキソ印刷は共に、高速印刷及び大量生産に適している。
【0003】
上記印刷層には、高精細画質、基材密着性、耐摩擦性、耐水性、及び耐ブロッキング性が要求される。さらに、印刷時の環境負荷低減、安全性への要求の高まりから、水性インキの使用が求められている。水性インキの印刷には、フレキソ印刷が有用である。フレキソ印刷とは凸版印刷の一種であり、樹脂製の凸版にアニロックスロールを介してインキを付着させ、凸版からプラスチック基材等にインキを転移させる印刷方法である。フレキソ印刷は高速印刷性に優れ、インキ転移量が少量であっても細かい文字やシャープな表現を再現することができる。一方で、水性インキにおけるフレキソ印刷では版絡み性などの課題が従来から指摘されている。
【0004】
水性インキは、フィルム基材のような非浸透性の基材に対して印刷した場合には、紙基材に印刷する場合に得られる浸透乾燥が望めないため、混色滲みや色ムラ、密着性不良、乾燥不良によるブロッキング(インキが裏移りする現象)といった問題が発生する可能性がある。そうなると、ラミネート加工後の積層体においてラミネート強度が得られないこともある。
【0005】
水性インキ(水性フレキソインキともいう)の場合、水性バインダー樹脂としてウレタン樹脂やアクリル樹脂が広く使われている。ラミネート用として広く使われているのは、ウレタン樹脂である。ウレタン樹脂は、硬くて強靱な塗膜から柔らかくかつ弾性のある塗膜まで自由な塗膜設計ができるため、重要な物性である基材密着性及びラミネート強度の発現を容易にするためである。しかしながらウレタン樹脂が形成した塗膜は、印刷工程で印刷物を巻き取った際に、ブロッキングするという問題がしばしば起こりうる。また再溶解性が低く、版絡み性等の印刷不良に繋がりやすいため、長時間の高速印刷における印刷適性が課題としてある。
【0006】
そこで、水性インキにウレタンアクリル複合樹脂を使うことが検討されている(特許文献1)。ウレタンアクリル複合樹脂はウレタン樹脂とアクリル樹脂の両者の特性を有するため、ウレタン樹脂由来の基材密着性と、アクリル樹脂由来の耐久性を塗膜に持たせることが可能となる。しかし、引用文献1に記載された水性インキは、再溶解性に懸念があり、長時間の高速印刷においては印刷不良となるケースや、積層体のラミネート強度が低下するケースが考えられる。
【0007】
例えば特許文献2では水性バインダー樹脂としてカルボキシル基を含有するアクリル樹脂をグラフト重合したウレタン樹脂を用いることで、塗膜物性、インキの保存安定性に優れる水性フレキソインキが開示されている。しかし、ウレタンアクリル複合樹脂の中和にアンモニアのみを用いているため、長時間の高速印刷における印刷安定性は不十分と考えられる。また特許文献3では、アクリルウレタン樹脂を用いた水性フレキソインキが開示されているが、アクリルウレタン樹脂の中和にアンモニアのみを用いているため、長時間の高速印刷における印刷安定性は不十分と考えられ、積層体のラミネート強度が低下するケースが考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2020-066698号公報
特開2018-131548号公報
特開2019-203051号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の課題は、印刷層を得る工程における水性インキの印刷安定性(長時間の高速印刷時におけるインキ粘度の変動が少ないことをいう)に優れた積層体の製造方法、並びに、基材密着性、耐ブロッキング性、及びラミネート強度に優れた積層体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らが鋭意検討を進めた結果、以下に記載の積層体製造方法を用いることで本願課題を解決できることを見出し、本発明を成すに至った。
(【0011】以降は省略されています)

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