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公開番号2024029971
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022132473
出願日2022-08-23
発明の名称船外機および船舶
出願人ヤマハ発動機株式会社
代理人個人,個人
主分類B63H 20/12 20060101AFI20240229BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】水ポンプアセンブリのメンテナンス性を高める。
【解決手段】船外機100は、プロペラシャフト134を含むロワー部120と、エンジン131を含むアッパ部110とを備える。支持部は可動ケース部材17および転舵軸部材5を含む。支持部は、転舵軸5aを中心にアッパ部110に対してロワー部120を相対的に回動可能に支持し、且つ、ロワー部120と一体に回動する。アッパ部120には水ポンプアセンブリ10が設けられる。転舵軸部材5の軸心方向(軸心P2に平行な方向)からみて、アッパ部110に対するロワー部120の第1の回動位置(直進位置)では、水ポンプアセンブリ10はロワー部120と重なる。一方、左または右への最大転舵時の転舵位置(第2の回動位置)では、水ポンプアセンブリ10の少なくとも一部がロワー部120と重ならない。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
プロペラ軸を含むロワー部と、
前記プロペラ軸を回転させる回転力を得るための駆動源を含むアッパ部と、
転舵軸を中心に前記アッパ部に対して前記ロワー部を相対的に回動可能に支持し、且つ前記ロワー部と一体に回動する支持部と、を有し、
前記アッパ部には、前記ロワー部から前記支持部を介して水を吸い上げ、前記駆動源に前記水を供給する水ポンプアセンブリが設けられ、
前記転舵軸の軸線方向からみて、前記アッパ部に対する前記ロワー部の第1の回動位置では、前記水ポンプアセンブリは前記ロワー部と重なり、
前記転舵軸の軸線方向からみて、前記アッパ部に対する前記ロワー部の第2の回動位置では、前記水ポンプアセンブリの少なくとも一部が前記ロワー部と重ならない、船外機。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記水ポンプアセンブリは、前記駆動源からの回転力によって回転するポンプ駆動軸によって駆動され、
前記水ポンプアセンブリは、前記ポンプ駆動軸の端部に配置された、請求項1に記載の船外機。
【請求項3】
前記駆動源の出力軸と前記ポンプ駆動軸とは同心であり、
前記プロペラ軸を回転させるギアを駆動するギア駆動軸は前記転舵軸と同心であり、且つ前記ポンプ駆動軸とは同心でない、請求項2に記載の船外機。
【請求項4】
前記転舵軸の軸線方向からみて、前記アッパ部に対する前記ロワー部の前記第2の回動位置では、前記水ポンプアセンブリの全部が前記ロワー部と重ならない、請求項1に記載の船外機。
【請求項5】
前記水ポンプアセンブリの一部は、常に外部に露出している、請求項1に記載の船外機。
【請求項6】
前記水ポンプアセンブリのうち常に露出する部分は、ハウジング部である、請求項5に記載の船外機。
【請求項7】
前記水ポンプアセンブリは、前記ロワー部から前記支持部に吸い上げられた水を受け入れる受け入れ口を有する、請求項1に記載の船外機。
【請求項8】
前記ロワー部の前記第1の回動位置は、直進時の転舵位置である、請求項1に記載の船外機。
【請求項9】
前記ロワー部の前記第2の回動位置は、左または右への最大転舵時の転舵位置である、請求項1に記載の船外機。
【請求項10】
プロペラ軸と、
前記プロペラ軸を回転させる回転力を得るための駆動源と、
水を吸い上げ、吸い上げた前記水を前記駆動源に供給する水ポンプアセンブリと、を有し、
前記水ポンプアセンブリの一部は、常に外部に露出している、船外機。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、船外機および船舶に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、船外機において、駆動源(エンジン等)を冷却するための水を吸い上げ駆動源に供給する水ポンプは、一般には船外機本体内に配置される。従って、水ポンプの修理や交換等のメンテナンスを行うのは簡単ではなかった。
【0003】
また、船外機において、アッパ部を左右方向に可動にせず、アッパ部に対して相対的にロワー部を左右方向に可動にすることで転舵可能にした構成が知られている(特許文献1)。このような構成の船外機においても、水ポンプのメンテナンス性を高めることが求められる。
【0004】
一方、特許文献2には、プロペラ軸を駆動する駆動軸と水ポンプを駆動する駆動軸とを別軸とした船外機が開示されている。この船外機では、水ポンプを駆動する軸の端部に水ポンプが配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第4617376号公報
特開2014-40120号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1には、水ポンプの配置についての記載はない。また、特許文献1の船外機においては、水ポンプを覆っている他の部品をいくつか取り除かないと水ポンプにアクセスできないため、メンテナンス性は高くない。
【0007】
本発明は、水ポンプアセンブリのメンテナンス性を高めることができる船外機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の一態様による船外機は、プロペラ軸を含むロワー部と、前記プロペラ軸を回転させる回転力を得るための駆動源を含むアッパ部と、転舵軸を中心に前記アッパ部に対して前記ロワー部を相対的に回動可能に支持し、且つ前記ロワー部と一体に回動する支持部と、を有し、前記アッパ部には、前記ロワー部から前記支持部を介して水を吸い上げ、前記駆動源に前記水を供給する水ポンプアセンブリが設けられ、前記転舵軸の軸線方向からみて、前記アッパ部に対する前記ロワー部の第1の回動位置では、前記水ポンプアセンブリは前記ロワー部と重なり、前記転舵軸の軸線方向からみて、前記アッパ部に対する前記ロワー部の第2の回動位置では、前記水ポンプアセンブリの少なくとも一部が前記ロワー部と重ならない。
【0009】
この構成によれば、転舵軸の軸線方向からみて、アッパ部に対してロワー部を第2の回動位置に位置させれば、水ポンプアセンブリの少なくとも一部がロワー部と重ならない。従って、水ポンプアセンブリへのアクセスが容易となり、メンテナンス等の作業が容易となる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、水ポンプアセンブリのメンテナンス性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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