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公開番号
2024004740
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-01-17
出願番号
2022104527
出願日
2022-06-29
発明の名称
減速逆転機
出願人
株式会社 神崎高級工機製作所
代理人
個人
主分類
B63H
23/18 20060101AFI20240110BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約
【課題】低速航行時の、油圧ポンプや電動モータの駆動音を低減したハイブリッド式の減速逆転機を提供する。
【解決手段】減速逆転機18は、オイルタンク19の作動油を冷却油として発電電動機30に供給する冷却油路55中に配置されたオイルクーラ58と、オイルクーラ58に連通させた冷媒配管72中に配置された冷媒ポンプ74と、冷媒ポンプ74を駆動させる電動モータ73と、発電電動機30に作用する負荷を検出する負荷検出部の負荷検出値に応じて、冷媒ポンプの吐出量を変化させるように電動モータの駆動を制御する制御部とを備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
船舶に搭載したエンジンと発電電動機とのうち少なくとも一方の動力を正逆転機構経由でプロペラに伝達する減速逆転機であって、
オイルタンクの作動油を冷却油として前記発電電動機に供給する冷却油路中に配置されたオイルクーラと、前記オイルクーラに連通させた冷媒配管中に配置された冷媒ポンプと、前記冷媒ポンプを駆動させる電動モータと、前記発電電動機に作用する負荷を検出する負荷検出部の負荷検出値に応じて、前記冷媒ポンプの吐出量を変化させるように前記電動モータの駆動を制御する制御部とを備えている、
減速逆転機。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記制御部は、前記負荷検出部の負荷検出値が予め設定された負荷上限設定値を上回ると、前記冷媒ポンプの吐出量を増大させるように前記電動モータを駆動させる、
請求項1に記載した減速逆転機。
【請求項3】
前記制御部は、前記負荷検出部の負荷検出値が予め設定された負荷下限設定値を下回ると、前記冷媒ポンプの吐出量を減少させるように前記電動モータを駆動させる、
請求項1に記載した減速逆転機。
【請求項4】
船舶に搭載したエンジンと発電電動機とのうち少なくとも一方の動力を正逆転機構経由でプロペラに伝達する減速逆転機であって、
オイルタンクの作動油を冷却油として前記発電電動機に供給する冷却油路中に配置されたオイルクーラと、前記オイルクーラに連通させた冷媒配管中に配置された冷媒ポンプと、前記冷媒ポンプを駆動させる電動モータと、前記冷却油路中の作動油の温度を検出する温度検出部の温度検出値に応じて、前記冷媒ポンプの吐出量を変化させるように前記電動モータの駆動を制御する制御部を備えている、
減速逆転機。
【請求項5】
前記制御部は、前記温度検出部の温度検出値が予め設定された温度上限設定値を上回ると、前記冷媒ポンプの吐出量を増大させるように前記電動モータを駆動させる、
請求項4に記載した減速逆転機。
【請求項6】
前記制御部は、前記温度検出部の温度検出値が予め設定された温度下限設定値を下回ると、前記冷媒ポンプの吐出量を減少させるように前記電動モータを駆動させる、
請求項4に記載した減速逆転機。
【請求項7】
船舶に搭載したエンジンと発電電動機とのうち少なくとも一方の動力を正逆転機構経由でプロペラに伝達する減速逆転機であって、
オイルタンクの作動油を冷却油として前記発電電動機に供給する冷却油路中に配置されたオイルクーラと、前記オイルクーラに連通させた冷媒配管中に配置された冷媒ポンプと、前記冷媒ポンプを駆動させる電動モータと、前記発電電動機に作用する負荷を検出する負荷検出部の負荷検出値及び前記冷却油路中の作動油の温度を検出する温度検出部の温度検出値に応じて、前記冷媒ポンプの吐出量を変化させるように前記電動モータの駆動を制御する制御部とを備えている、
減速逆転機。
【請求項8】
前記制御部は、前記負荷検出部の負荷検出値が予め設定された負荷上限設定値を上回ると、前記冷媒ポンプの吐出量を増大させるように前記電動モータを駆動させ、
前記温度検出部の温度検出値が予め設定された温度下限設定値を下回ると、前記冷媒ポンプの吐出量を減少させるように前記電動モータを駆動させる、
請求項7に記載した減速逆転機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、船舶におけるエンジンと発電電動機とのうち少なくとも一方の動力でプロペラを回転させる、いわゆるハイブリッド式の減速逆転機に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、プレジャーボートといった船舶用の減速逆転機において、エンジンの動力と発電電動機の動力とを併用して駆動の効率化を図った、いわゆるハイブリッド式のものが知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-24491号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前記従来技術では、発電電動機を駆動源として単独使用するにおいて、発電電動機とは別の電動モータで駆動する油圧ポンプにて、発電電動機等に作動油を冷却油として供給したり、減速逆転機内のギヤ群に作動油を潤滑油として供給したりするように構成されている。この場合、油圧ポンプや電動モータは、発電電動機に最大負荷が作用している場合の高い作動油温度を想定して、このような状況下でも冷却可能なように、常時フル駆動している。
【0005】
このため、特に低速航行時は、これら油圧ポンプや電動モータの駆動音がその他の機器の発する音に比較して大きくなってしまい、周囲に不快な印象を与えるという懸念があった。また、電動モータを常時フル駆動させているので、電力を過剰に消費しているという問題もあった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記のような現状を検討して改善を施した減速逆転機を提供することを技術的課題としている。
【0007】
請求項1の発明は、船舶に搭載したエンジンと発電電動機とのうち少なくとも一方の動力を正逆転機構経由でプロペラに伝達する減速逆転機であって、オイルタンクの作動油を冷却油として前記発電電動機に供給する冷却油路中に配置されたオイルクーラと、前記オイルクーラに連通させた冷媒配管中に配置された冷媒ポンプと、前記冷媒ポンプを駆動させる電動モータと、前記発電電動機に作用する負荷を検出する負荷検出部の負荷検出値に応じて、前記冷媒ポンプの吐出量を変化させるように前記電動モータの駆動を制御する制御部とを備えているというものである。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載した減速逆転機において、前記制御部は、前記負荷検出部の負荷検出値が予め設定された負荷上限設定値を上回ると、前記冷媒ポンプの吐出量を増大させるように前記電動モータを駆動させるというものである。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1に記載した減速逆転機において、前記制御部は、前記負荷検出部の負荷検出値が予め設定された負荷下限設定値を下回ると、前記冷媒ポンプの吐出量を減少させるように前記電動モータを駆動させるというものである。
【0010】
請求項4の発明は、船舶に搭載したエンジンと発電電動機とのうち少なくとも一方の動力を正逆転機構経由でプロペラに伝達する減速逆転機であって、オイルタンクの作動油を冷却油として前記発電電動機に供給する冷却油路中に配置されたオイルクーラと、前記オイルクーラに連通させた冷媒配管中に配置された冷媒ポンプと、前記冷媒ポンプを駆動させる電動モータと、前記冷却油路中の作動油の温度を検出する温度検出部の温度検出値に応じて、前記冷媒ポンプの吐出量を変化させるように前記電動モータの駆動を制御する制御部を備えているというものである。
(【0011】以降は省略されています)
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