TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024025866
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-28
出願番号2022129198
出願日2022-08-15
発明の名称アニサキス活動抑制剤、アニサキス活動抑制方法、加工食品の製造方法、及び、動物生産方法
出願人公立大学法人福井県立大学,大幸薬品株式会社
代理人個人
主分類A23B 4/00 20060101AFI20240220BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】コストが安価であり、且つ加工食品の製造や動物生産に適用可能なアニサキス活動抑制剤やアニサキス活動抑制方法を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、木酢液を有効成分として含有するアニサキス活動抑制剤、アニサキス活動抑制方法、加工食品の製造方法、及び動物生産方法を提供する。好ましくは、木酢液は、グアヤコール、クレゾール、4-メチルグアヤコール、及び4-エチルグアヤコールを含有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
木酢液を有効成分として含有するアニサキス活動抑制剤。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記木酢液が、グアヤコール、クレゾール、4-メチルグアヤコール、及び4-エチルグアヤコールを含有する、請求項1に記載のアニサキス活動抑制剤。
【請求項3】
前記木酢液が、さらに酢酸を含有する、請求項2に記載のアニサキス活動抑制剤。
【請求項4】
前記アニサキス活動抑制剤が、前記アニサキス活動抑制剤100mL当たりグアヤコール、クレゾール、4-メチルグアヤコール、及び4-エチルグアヤコールを合計で約80mg~約400mg含有する、請求項3に記載のアニサキス活動抑制剤。
【請求項5】
活きたアニサキスを含む食材を、請求項1に記載のアニサキス活動抑制剤を含有する溶液に浸漬するステップを含む、アニサキス活動抑制方法。
【請求項6】
請求項5に記載のアニサキス活動抑制方法を含む、加工食品の製造方法。
【請求項7】
アニサキスが寄生した動物に、請求項1に記載のアニサキス活動抑制剤を経口で与える投与ステップを含み、前記動物の体内で前記アニサキスの活動を抑制する、アニサキス活動抑制方法。
【請求項8】
前記投与ステップが、前記アニサキス活動抑制剤を含有する飼料を与えるステップである、請求項7に記載のアニサキス活動抑制方法。
【請求項9】
前記飼料が、前記飼料1kg重量当たりグアヤコール、クレゾール、4-メチルグアヤコール、及び4-エチルグアヤコールを合計で約0.2g~約4.0g含有する、請求項8に記載のアニサキス活動抑制方法。
【請求項10】
請求項7~9いずれか一項に記載のアニサキス活動抑制方法を含む動物生産方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、木酢液を有効成分とするアニサキス活動抑制剤、並びに、当該アニサキス活動抑制剤を用いたアニサキス活動抑制方法、加工食品の製造方法、及び動物生産方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
アニサキスとは、アニサキス亜科に属する線虫の総称であり、アニサキス症の病原体となる。アニサキスを原因とする食中毒は、活きたアニサキスが寄生した海産魚介類を生食することにより、アニサキスが人の消化管に穿入することが原因で発症する。アニサキスの感染性は冷凍により失われることが知られており、アニサキスが寄生した可能性のある海産魚介類を-20℃、24時間以上冷凍することが、アニサキス症の対策となっている。また、一対の電極の間に浸漬させた対象物に対し、電極間に発生させたパルス大電流により、アニサキス等の寄生虫を殺虫する技術が開発された(特許文献1参照)。
【0003】
また、アニサキス症の予防又は症状改善のための薬剤として、少なくともグアヤコール、4-エチルグアヤコール、クレオゾール、オルトクレゾール、及びパラクレゾールを含む木クレオソートを有効成分として含有する消化器アニサキス症用薬剤(特許文献2参照)や、コスツノライド、デヒドロコスタスラクトン、又はその誘導体を有効成分として含むアニサキス症予防剤(特許文献3参照)が知られている。
【0004】
一方で、家畜や養殖魚の疾病の予防や治療を目的とした、木酢液を含有する組成物や製剤が開示されている。具体的には、木酢液を有効成分とし家畜に散布するようにしたことを特徴とする家畜の病気の予防剤、予防剤を調整して家畜に散布するようにしたことを特徴とする家畜の病気の予防方法(特許文献4参照)、木酢液又はその水溶液に木炭粉末を分散させ、これを乾燥して得られた複合乾燥物や、当該複合乾燥物を水産生物に施与することを特徴とする養殖方法(特許文献5参照)である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-018296号公報
特許第5614801号公報
特開平04-145076号公報
特開2003-128572号公報
特開2016-117694号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の装置は、アニサキスを殺虫するためにパルス大電流を発生させる必要があり、装置の導入コストや電流発生に必要な電気代が高いという課題がある。また、電流が食材内部にまで伝播することで、食材の品質が変化する可能性は否定できない。
【0007】
特許文献2及び3の薬剤は、医薬品等を有効成分とするため、人が服用することを目的としており、加工食品の製造や動物の生産に適用することは想定されていない。また、特許文献5に記載の組成物や養殖方法は、防除の対象となる水産生物の病害として「アニサキスなどの寄生虫による病害」が例示されているものの、アニサキスは、宿主となる魚介類にとって病原性を持たないため、アニサキス症は水産生物の病害には該当しない。
【0008】
本発明は、コストが安価であり、且つ加工食品の製造や動物生産に適用可能なアニサキス活動抑制剤や、アニサキス活動抑制方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すなわち、本発明は、木酢液を有効成分として含有するアニサキス活動抑制剤である。木酢液は、グアヤコール、クレゾール、4-メチルグアヤコール、及び4-エチルグアヤコールから選ばれる1又は複数を含有し得る。また、前記木酢液は、さらに酢酸を含有し得る。
【0010】
アニサキス活動抑制剤は、アニサキス活動抑制剤100mL当たりグアヤコール、クレゾール、4-メチルグアヤコール、及び4-エチルグアヤコールを合計で約80mg~約400mg含有するアニサキス活動抑制剤であり得る。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
機能性建骨米。
2か月前
株式会社バンダイ
菓子
1日前
株式会社バンダイ
菓子
1日前
池田食研株式会社
発酵物
1か月前
池田食研株式会社
発泡顆粒
15日前
個人
青果物のカービング方法
1か月前
株式会社東洋新薬
経口組成物
1か月前
株式会社東洋新薬
経口組成物
1か月前
池田食研株式会社
免疫賦活剤
29日前
個人
サメの加工品の識別方法
1日前
池田食研株式会社
免疫賦活剤
29日前
ダイニチ工業株式会社
焙煎装置
1か月前
アサヒ飲料株式会社
飲料
5日前
不二製油株式会社
卵凝固促進剤
2か月前
キッコーマン株式会社
粉末醤油
17日前
株式会社発明工房
焙煎器
1か月前
池田食研株式会社
乳化用組成物
2日前
長谷川香料株式会社
香味改善剤
29日前
竹下産業株式会社
乾燥機
2か月前
サンノプコ株式会社
消泡剤
1か月前
個人
ブライン液の製造方法
17日前
個人
薬草茶用の薬草配合物
16日前
池田食研株式会社
ポリアミン粉末
1か月前
不二製油株式会社
含水飲食品用油脂
9日前
不二製油株式会社
不快味マスキング剤
1日前
明星食品株式会社
乾燥麺塊の製造方法
1か月前
株式会社ティムコ
お好み焼の製造方法
17日前
理研ビタミン株式会社
スープの製造方法
16日前
不二製油株式会社
卵ソース用増粘促進剤
2か月前
株式会社海心
マイクロ波調理用加工食品
1か月前
池田食研株式会社
バレリアン含有組成物
29日前
キユーピー株式会社
乾燥卵白の凍結造粒物
1日前
SoPros株式会社
毛細血管形状改善剤
1か月前
鹿児島県
緑茶飲料成型物の製造方法
2か月前
太陽化学株式会社
疼痛改善用組成物
1か月前
ヤマサ醤油株式会社
ミキおよびミキの製造法
15日前
続きを見る