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公開番号2024017433
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-08
出願番号2022120062
出願日2022-07-28
発明の名称複座弁装置
出願人株式会社テイエルブイ
代理人
主分類F16K 1/48 20060101AFI20240201BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】容易かつ確実に複数の弁を同時に閉弁することが可能な複座弁装置を提供すること。
【解決手段】レバーフロート式ドレントラップ1の弁室15内には閉塞部40が設けられており、この閉塞部40に形成された第1弁開口43及び第2弁開口44から、流出口11bに向けて弁室15内のドレンが排出される。第1弁開口43及び第2弁開口44は、各々弁棒20に設けられた第1弁体プラグ21及び第2弁体プラグ22によって開閉される。第1弁体プラグ21は弁棒20に固定されているのに対し、第2弁体プラグ22は弁棒20上で矢印93、94方向に移動可能であり、付勢板28の板バネ28aによって矢印94方向に付勢されている。このため、第2弁体プラグ22が板バネ28aの付勢に抗い板バネ28aを圧縮させ、第1弁体プラグ21と第2弁体プラグ22との位置関係のずれを吸収することができる。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
第一弁口を形成する第一弁座手段及び第二弁口を形成する第二弁座手段を有する弁本体、
前記弁本体に設けられた第一弁体手段であって、閉弁方向に移動することによって、前記第一弁座手段に接して前記第一弁口を閉弁し、開弁方向に移動することによって、前記第一弁座手段から離れて前記第一弁口を開弁する第一弁体手段、
前記弁本体に設けられた第二弁体手段であって、閉弁方向に移動することによって、前記第二弁座手段に接して前記第二弁口を閉弁し、開弁方向に移動することによって、前記第二弁座手段から離れて前記第二弁口を開弁する第二弁体手段、
前記第一弁体手段と前記第二弁体手段とを連結する連結手段であって、前記弁本体に対して往復移動が可能であり、当該往復移動によって、前記第一弁体手段及び前記第二弁体手段を前記閉弁方向又は前記開弁方向に連動させて移動させる連結手段、
を備えた複座弁装置であって、
前記第一弁体手段又は前記第二弁体手段の少なくとも一方は、前記連結手段に対して往復移動が可能な状態で当該連結手段に取り付けられ、前記閉弁方向に向けて付勢されている、
ことを特徴とする複座弁装置。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
請求項1に係る複座弁装置において、
前記連結手段に対して往復移動が可能な状態で当該連結手段に取り付けられた前記第一弁体手段又は前記第二弁体手段は、前記連結手段に設けられた付勢手段によって前記閉弁方向に向けて付勢されている、
ことを特徴とする複座弁装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に係る複座弁装置において、
前記連結手段に対して往復移動が可能な状態で当該連結手段に取り付けられた前記第一弁体手段又は前記第二弁体手段は、前記第一弁座手段又は前記第二弁座手段に接する球面を有しており、
当該球面が接する前記第一弁座手段に形成された前記第一弁口又は前記第二弁座手段に形成された前記第二弁口は、円形状を有している、
ことを特徴とする複座弁装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願は複座弁装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
複数の弁口を開閉するための複数の弁座及び弁体を備えた弁装置としては、後記特許文献1に開示されたレバーフロート式ドレントラップの複座弁がある。このレバーフロート式ドレントラップには弁室6と出口2とを連通させる弁座部材7が設けられている。そして、弁座部材7の上下には同軸上に開口部を有する第1弁座8及び第2弁座9が設けられている。
【0003】
また、弁座部材7の第1弁座8及び第2弁座9には、それぞれに対応させて、一対の第1プラグ20及び第2プラグ21が配置されている。第1プラグ20及び第2プラグ21は、弁棒18に固定されており、一体的に上下方向に移動することによって第1弁座8及び第2弁座9を同時に開閉する。
【0004】
弁棒18には連結棒16が接続されており、連結棒16はさらに揺動軸12及びレバー13に接続されている。レバー13の先端にはフロート14が固定されており、弁室6内のドレンの水位に応じてフロート14は浮動する。
【0005】
弁室6内のドレンの水位が上昇した場合、フロート14はこれに従って浮上する。フロート14の浮上は、レバー13、揺動軸12及び連結棒16を介して弁棒18に伝達され、弁棒18に固定された第1プラグ20及び第2プラグ21は下方向に移動する。これによって第1弁座8及び第2弁座9は同時に開弁し、弁室6内のドレンは出口2から排出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2012-149663号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、前述の特許文献1に開示された複座弁においては、弁棒18に固定された一対の第1プラグ20及び第2プラグ21が一体的に移動し、第1弁座8及び第2弁座9を同時に開閉する。このため、複座弁を確実に閉弁するためには、弁棒18上においてに第1プラグ20と第2プラグ21との位置関係を、第1弁座8及び第2弁座9の間隔に正確に対応させておく必要があり、高度な加工精度が求められる。
【0008】
しかし、実際上、このような高度な加工精度は容易ではなく、第1プラグ20と第2プラグ21との位置関係が不正確になった場合、第1弁座8又は第2弁座9のいずれか一方を閉じることができず、複座弁を確実に閉弁することができないおそれがある。
【0009】
また、第1プラグ20と第2プラグ21との位置関係を正確に加工したとしても、たとえば経年劣化による摩耗や衝撃による変形によって第1プラグ20と第2プラグ21との位置関係にずれが生じ、複座弁を確実に閉弁することができなくなることがある。
【0010】
そこで本願に係る複座弁装置は、これらの問題を解決するため、容易かつ確実に複数の弁を同時に閉弁することが可能な複座弁装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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