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公開番号2024016761
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-07
出願番号2022119111
出願日2022-07-26
発明の名称台車及び荷物輸送構造
出願人コイト電工株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B61D 33/00 20060101AFI20240131BHJP(鉄道)
要約【課題】旅客列車を使って荷物輸送を行うにあたって輸送可能な荷物量の拡大を図ることができ、荷物の積み込みを短時間で行えるようにする。
【解決手段】荷物輸送構造10は、旅客列車の客室に設置された座席装置1と、専用に設けられた台車8と、を用いて荷物18を輸送する構造である。この荷物輸送構造10においては、座席装置1の背凭れ3とテーブルアームを前方に向けて水平状態に畳み、背凭れ3、テーブルアーム、テーブルの上に生じたスペースに台車8の台板80を位置付け、この台板80に載せられた荷物18を台車8ごと目的駅に輸送する。また、台車8は、当該台車8の移動を規制する回動体93及び昇降体97を備えている。
【選択図】図15
特許請求の範囲【請求項1】
座席装置が設置された旅客列車に積載される台車であって、
前記座席装置の背凭れが前方に向けて畳まれることで前記背凭れの上に生じるスペースに位置付けられる台板と、
前記台板から下垂した複数の脚と、
前記各脚の下端に取り付けられた車輪と、を備え、
当該台車を前記車輪が床に接触した状態で前記旅客列車の通路から前記座席装置側にスライド移動させる際に前記座席装置に干渉しない空間が前記脚間に形成可能に設けられている
ことを特徴とする台車。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記台板が長手方向と短手方向とを有する長方形であり、
前記短手方向と平行な回動中心軸を有する回動体を備えている
ことを特徴とする請求項1に記載の台車。
【請求項3】
前記回動体は、平板と、該平板の一面から突出した第1リブ及び第2リブを備え、
前記第1リブ及び前記第2リブは、互いに平行かつ前記短手方向に延びており、
前記回動体は、前記長手方向の一端側に設けられており、前記平板が鉛直方向である状態から前記長手方向の他端側に向かって回動する
ことを特徴とする請求項2に記載の台車。
【請求項4】
前記回動体が、前記長手方向の一端側に1つ、他端側に1つ設けられている
ことを特徴とする請求項2に記載の台車。
【請求項5】
前記台板が長手方向と短手方向とを有する長方形であり、
前記長手方向に延びた板状に形成され、前記台板近傍の上側位置と前記台板よりも低い下側位置とにわたって昇降可能な昇降体を備えている
ことを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の台車。
【請求項6】
前記昇降体を前記上側位置に維持する維持手段を備えている
ことを特徴とする請求項5に記載の台車。
【請求項7】
前記昇降体が、前記短手方向の一端側に1つ、他端側に1つ設けられている
ことを特徴とする請求項5に記載の台車。
【請求項8】
旅客列車に設置された座席装置と請求項1に記載の台車とを用いた荷物輸送構造であって、
前記座席装置は、座部と、前方に向けて畳むことが可能な背凭れと、を備え、
前方に向けて畳まれた前記背凭れの上に生じたスペースに前記台板が位置付けられ、該台板に載せられた荷物が前記台車ごと輸送される
ことを特徴とする荷物輸送構造。
【請求項9】
旅客列車に設置された座席装置と請求項2に記載の台車とを用いた荷物輸送構造であって、
前記座席装置は、座部と、前方に向けて畳むことが可能な背凭れと、を備え、
前方に向けて畳まれた前記背凭れの上に生じたスペースに、前記台板の長手方向と前記座席装置の前後方向とが一致する向きで前記台板が位置付けられ、この状態で前記回動体が回動されることで該回動体と前記背凭れとが係合し、前記台板に載せられた荷物が前記台車ごと輸送される
ことを特徴とする荷物輸送構造。
【請求項10】
旅客列車に設置された座席装置と請求項3に記載の台車とを用いた荷物輸送構造であって、
前記座席装置は、座部と、前方に向けて畳むことが可能な背凭れと、を備え、
前記背凭れは、左右一対のアーム部と、これら一対のアーム部間に架けられて一対のアーム部を連結した梁部と、を備え、
前方に向けて畳まれた前記背凭れの上に生じたスペースに、前記平板が鉛直方向である状態かつ前記台板の長手方向と前記座席装置の前後方向とが一致する向きで前記台板が位置付けられ、この状態で前記回動体が前記長手方向の他端側に回動されることで、前記第1リブと前記第2リブの間に前記梁部が係合するとともに前記一対のアーム部間に前記平板が係合し、前記台板に載せられた荷物が前記台車ごと輸送される
ことを特徴とする荷物輸送構造。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、座席装置が設置された旅客列車に積載される台車、及び、前記座席装置と前記台車とを用いた荷物輸送構造に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
昨今、新型コロナウィルス感染症の影響で旅客需要が落ち込む中、荷物輸送の需要が高まっている。これを受けて鉄道各社では新幹線や特急列車の座席を使った荷物輸送を開始している。なお、新幹線や特急列車に設置される座席は、座部と、リクライニング可能な背凭れと、を備えたものが一般的である(特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-225842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したように新幹線や特急列車の座席を使って荷物輸送を行う際、現状では、座部上に荷物を載せて輸送していることから、輸送可能な荷物量が限られており、改善の余地があった。また、前記荷物を台車に載せてプラットホームや車両内まで運んだ場合、台車から座席に荷物を積み替える作業に時間を要しており、改善の余地があった。
【0005】
そこで、本発明は、旅客列車を使って荷物輸送を行うにあたって輸送可能な荷物量の拡大を図ることができ、荷物の積み込みを短時間で行えるようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、座席装置が設置された旅客列車に積載される台車であって、前記座席装置の背凭れが前方に向けて畳まれることで前記背凭れの上に生じるスペースに位置付けられる台板と、前記台板から下垂した複数の脚と、前記各脚の下端に取り付けられた車輪と、を備え、当該台車を前記車輪が床に接触した状態で前記旅客列車の通路から前記座席装置側にスライド移動させる際に前記座席装置に干渉しない空間が前記脚間に形成可能に設けられていることを特徴とする。
【0007】
本発明は、旅客列車に設置された座席装置と上記台車とを用いた荷物輸送構造であって、前記座席装置は、座部と、前方に向けて畳むことが可能な背凭れと、を備え、前方に向けて畳まれた前記背凭れの上に生じたスペースに前記台板が位置付けられ、該台板に載せられた荷物が前記台車ごと輸送されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、座席装置の背凭れを前方に向けて畳み、この上のスペースを使って台車ごと荷物輸送を行うことにより、輸送可能な荷物量の拡大を図ることができ、また、荷物の積み込みを短時間で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の荷物輸送構造に用いられる座席装置の斜視図である。
図1の背凭れの本体部を上方にスライドさせた状態を示す図である。
図2の背凭れを前方に向けて水平に畳んだ状態を示す図である。
図3のテーブルアームのストッパを解除した状態を示す図である。
図4のテーブルアームを前方に向けて水平に畳んだ状態を示す図である。
図1の状態の背凭れの要部を示す図である。
図2の状態の背凭れの要部を示す図である。
図3の状態の背凭れの要部を示す図である。
図3の状態のテーブル及びテーブルアームを示す図である。
図4の状態のテーブル及びテーブルアームを示す図である。
図5の状態のテーブル及びテーブルアームを示す図である。
図5の左側座席の背凭れの上に生じたスペースに1台目の台車の台板が位置付けられた状態を示す図である。
図12の1台目の台車が左側座席に連結された状態を示す図である。
図13の右側座席の背凭れの上に生じたスペースに2台目の台車の台板が位置付けられた状態を示す図である。
図14の2台目の台車が右側座席に連結された状態を示す図である。
図14の状態の座席装置及び2台目の台車を通路側からみた図である。
図16の回動体と背凭れとが係合した状態を示す図である。
図17の昇降体がテーブルと肘掛けの間に差し込まれた状態を示す図である。
図18中のA-A線に沿った断面を示す図である。
【0010】
本発明の一実施形態にかかる「台車」及び「荷物輸送構造」を図1~19を参照して説明する。本発明の荷物輸送構造10は、旅客列車の客室に設置された座席装置1と専用に設けられた台車8とを用いるものである。
(【0011】以降は省略されています)

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