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公開番号2024016570
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-07
出願番号2022118803
出願日2022-07-26
発明の名称台車
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B61C 9/48 20060101AFI20240131BHJP(鉄道)
要約【課題】車軸に対するモータの相対変位を吸収することができる台車を提供する。
【解決手段】台車は、台車フレームと、車軸と、モータと、動力伝達継手と、台車フレームに対して上下方向に相対変位可能に設けられ、台車フレームとともに車体を下方から支持する中間体と、台車フレームとモータとを接続するリンク式接続部と、を備え、リンク式接続部は、台車フレームに固定される支点ジョイントと、支点ジョイントによって台車フレームに回転可能に接続され、軸線方向に交差する方向に延びる第一リンクと、中間体に設けられ、中間体が受けた上下方向の荷重を第一リンクに伝達して第一リンクを支点ジョイント回りに回転させる中間体ジョイントと、モータに固定され、中間体ジョイントから受けた荷重によって生じた第一リンクの回転によって、中間体が受けた荷重とは上下方向で反対側に変位するモータジョイントと、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車体を下方から支持する台車フレームと、
前記台車フレームの下方に位置し、水平方向に延びる車軸と、
前記台車フレームに対して上下方向に相対変位可能に設けられ、前記車軸を前記車軸の軸線回りに回転させるモータと、
前記車軸と前記モータの駆動軸とを同軸に連結する動力伝達継手と、
前記台車フレームに対して上下方向に相対変位可能に設けられ、前記台車フレームとともに前記車体を下方から支持する中間体と、
前記台車フレームと前記モータとを接続するリンク式接続部と、
を備え、
前記リンク式接続部は、
前記台車フレームに固定される支点ジョイントと、
前記支点ジョイントによって前記台車フレームに回転可能に接続され、前記軸線方向に交差する方向に延びる第一リンクと、
前記中間体に設けられ、前記中間体が受けた上下方向の荷重を前記第一リンクに伝達して前記第一リンクを前記支点ジョイント回りに回転させる中間体ジョイントと、
前記モータに固定され、前記中間体ジョイントから受けた荷重によって生じた前記第一リンクの回転によって、前記中間体が受けた荷重とは上下方向で反対側に変位するモータジョイントと、
を有する台車。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記第一リンクは、延在方向中間部で前記支点ジョイントによって前記台車フレームに接続され、
前記中間体ジョイントは、前記第一リンクの延在方向の一端を前記中間体に回転可能に接続し、
前記モータジョイントは、前記第一リンクの延在方向の他端を前記モータに回転可能に接続する、
請求項1に記載の台車。
【請求項3】
前記リンク式接続部は、
前記台車フレームに接続され、水平方向から見て菱形枠状に形成されたパンタグラフ機構と、
前記パンタグラフ機構と前記中間体ジョイントとを接続する中間体側リンクと、
前記パンタグラフ機構と前記モータジョイントとを接続するモータ側リンクと、
前記中間体ジョイントを上下方向に移動させて上下方向に交差する方向への移動を規制するガイド部と、
を有し、
前記パンタグラフ機構は、
前記支点ジョイントと、
前記支点ジョイントによって延在方向の一端が前記台車フレームに接続された前記第一リンクと、
前記第一リンクの延在方向の他端に設けられた第一ジョイントと、
一方向に延びて、延在方向の一端が前記第一リンクの延在方向の他端と前記第一ジョイント回りに回転可能に接続される第二リンクと、
前記第二リンクの延在方向の他端に設けられた第二ジョイントと、
一方向に延びて、延在方向の一端が前記第二リンクの延在方向の他端と前記第二ジョイント回りに回転可能に接続される第三リンクと、
前記第三リンクの延在方向の他端に設けられた第三ジョイントと、
一方向に延びて、延在方向の一端が前記第三リンクの延在方向の他端と前記第三ジョイント回りに回転可能に接続されるとともに、延在方向の他端が前記第一リンクの延在方向の一端と前記支点ジョイント回りに回転可能に接続される第四リンクと、
を有し、
前記中間体側リンクは、前記第二リンクの前記第一ジョイント側の端部から前記第二リンクの延在方向に延び、前記第一ジョイント側の端部とは反対側の端部が前記中間体ジョイントによって前記中間体に回転可能に接続されるとともに、前記第二リンクと一体に形成され、
前記モータ側リンクは、前記第三リンクの前記第三ジョイント側の端部から前記第三リンクの延在方向に延び、前記第三ジョイント側の端部とは反対側の端部が前記モータジョイントによって前記モータに回転可能に接続されるとともに、前記第三リンクと一体に形成されている、請求項1に記載の台車。
【請求項4】
前記リンク式接続部の動作を抑制する動作抑制機構をさらに備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の台車。
【請求項5】
前記動作抑制機構は、前記台車フレームと前記中間体ジョイントとの間に設けられ、前記中間体ジョイントを下方から支持するとともに上下方向に弾性変形可能な中間ばねである、請求項4に記載の台車。
【請求項6】
前記中間体に載置される枕ばねをさらに備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の台車。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、台車に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、モータのトルクを直接車軸に伝達する構造の鉄道車両用直接駆動式電動台車が開示されている。この台車は、モータを固定支持する台車フレームを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-301471号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、例えば車両に乗員が乗降すると、台車フレームの重量が変化して、台車フレームが上下に変動する。特許文献1に記載の台車では、台車フレームの上下変動に伴ってモータが変位し、車軸に対するモータの相対変位が生じてしまう。車軸に対するモータの相対変位は、動力伝達効率の低下や、走行時の振動の増大等の原因となる。
【0005】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、車軸に対するモータの相対変位を吸収することができる台車を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示に係る台車は、車体を下方から支持する台車フレームと、前記台車フレームの下方に位置し、水平方向に延びる車軸と、前記台車フレームに対して上下方向に相対変位可能に設けられ、前記車軸を前記車軸の軸線回りに回転させるモータと、前記車軸と前記モータの駆動軸とを同軸に連結する動力伝達継手と、前記台車フレームに対して上下方向に相対変位可能に設けられ、前記台車フレームとともに前記車体を下方から支持する中間体と、前記台車フレームと前記モータとを接続するリンク式接続部と、を備え、前記リンク式接続部は、前記台車フレームに固定される支点ジョイントと、前記支点ジョイントによって前記台車フレームに回転可能に接続され、前記軸線方向に交差する方向に延びる第一リンクと、前記中間体に設けられ、前記中間体が受けた上下方向の荷重を前記第一リンクに伝達して前記第一リンクを前記支点ジョイント回りに回転させる中間体ジョイントと、前記モータに固定され、前記中間体ジョイントから受けた荷重によって生じた前記第一リンクの回転によって、前記中間体が受けた荷重とは上下方向で反対側に変位するモータジョイントと、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本開示の台車によれば、車軸に対するモータの相対変位を吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の第一実施形態に係る台車の構成を示す図である。
本開示の第一実施形態に係るリンク式接続部の構成を示す図である。
本開示の第一実施形態に係るリンク式接続部の動作を説明する図である。
本開示の第二実施形態に係る台車が空き状態のリンク式接続部を示す図である。
本開示の第二実施形態に係る台車が乗車状態のリンク式接続部を示す図である。
本開示の第二実施形態に係るリンク式接続部の動作を説明する図である。
本開示の第二実施形態の変形例に係る台車が空き状態のリンク式接続部を示す図である。
本開示の第二実施形態の変形例に係る台車が乗車状態のリンク式接続部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第一実施形態>
以下、本開示の第一実施形態に係る台車10について、図1から図3を参照して説明する。
【0010】
(車両)
図1、図2に示すように、本実施形態の台車10が用いられる車両1は、例えば鉄道車両である。車両1は、車体2と、台車10とを備える。車体2の内部には、乗員が乗降するためのスペースが設けられている。なお、図1では、後述するリンク式接続部30が省略されている。
(【0011】以降は省略されています)

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