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公開番号
2023183996
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2023-12-28
出願番号
2022097866
出願日
2022-06-17
発明の名称
組合せカット器具
出願人
個人
代理人
主分類
B26B
3/00 20060101AFI20231221BHJP(切断手工具;切断;切断機)
要約
【課題】非力な利用者であっても難カット物を安全にカットできると共に既存の刃物や基台に簡易な追加工あるいは付加的な組付けにより、組付けおよび分解作業が簡便でしかも安価な組合せカット器具を提供する。
【解決手段】カット対象物5を載置する基台2と刃物3と紐部材4とを含んで構成される組合せカット器具1であって、該刃物は刃体6の先端(切っ先)7の峰部近傍8に紐部材係合部9を備えており、該紐部材は柔軟性を有すると共に両端部近傍にそれぞれ1個以上の拡大部10が設けられ、該基台の平面視周辺部近傍11には該紐部材の拡大部の通過を阻止すると共に拡大部以外の部分12の通過を許容する幅を有する開口部と該拡大部を収容可能な容積を有する底部を有する溝状の紐部材係止部13が設けられており、該紐部材の拡大部は該紐部材係止部に着脱可能に装着できることを特徴とする組合せカット器具。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
カット対象物を載置する基台と刃物と紐部材とを含んで構成される組合せカット器具であって、該刃物は刃体の先端の峰部近傍に該紐部材係合部を備えており、該紐部材は柔軟性を有すると共に両端部近傍にそれぞれ1個以上の拡大部が設けられ、該基台の平面視周辺部近傍には該紐部材の拡大部の通過を阻止すると共に拡大部以外の部分の通過を許容する幅を有する開口部と該拡大部を収容可能な容積を有する底部を有する溝状の紐部材係止部が設けられており、該紐部材の拡大部は該紐部材係止部に着脱可能に装着できることを特徴とする組合せカット器具。
続きを表示(約 500 文字)
【請求項2】
該刃物の紐部材係合部は略U字形の凹部であり、その長手方向中心線が該刃物の柄部の背部分に平行な線に対して傾斜して刃先の方向に開口するように設けられると共にその長手方向中間部に該紐部材の拡大部以外の部分がその横断面形状を変形させて通過可能な幅を有する狭隘部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の組合せカット器具。
【請求項3】
該紐部材係合部は既存の刃物の刃体の先端の峰部近傍に着脱自在に装着可能なレトロフィット型紐部材係合部であることを特徴とする請求項1ないし2記載の組合せカット器具。
【請求項4】
該紐部材の拡大部は該紐部材の結び目を含むことを特徴とする請求項1ないし3記載の組合せカット器具。
【請求項5】
該紐部材がポリパラフェニレンテレフタルアミド、金属セラミクスのいずれかの素材を含んで構成されることを特徴とする請求項1ないし4記載の組合せカット器具。
【請求項6】
該紐部材が液状のゴム組成物を含浸させた後、加硫硬化させて形成されたことを特徴とする請求項1ないし5記載の組合せカット器具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、組合せカット器具に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)
【背景技術】
【0002】
カット対象物を基台に載置して刃物でカットする場合、該カット対象物が難カット物である場合、刃物を勢いをつけて振り下ろすことや、刃物の峰を空いた手で押さえつける、刃物の峰をハンマーなどで叩くという方法が用いられるが危険を伴い、安全な方法ではない。特許文献5には刃物の峰を空いた手で押さえつけるための道具が提示されている。特許文献1~4には刃物の先端部に孔などを設け、該孔に対して刃物を回動可能な係合部を基台側に設け、該係合部を支点として梃の原理でカット対象物をカットする例(図7参照)が提示されており、「押切り包丁」などと称されて市販されている。特許文献1~4は基台に刃物あるいは及び係合部をネジなどで組付ける構造になって使用前の組付け作業と使用後の分解作業が煩雑である。また市販品は高価である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-291626
実全昭61-035788
実登3047090
特開2006-223822
特開2010-012220
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、非力な利用者であっても難カット物を安全にカットできると共に既存の刃物や基台に簡易な追加工あるいは付加的な組付けにより、組付けおよび分解作業が簡便でしかも安価な組合せカット器具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に係る本発明は、カット対象物を載置する基台と刃物と紐部材とを含んで構成される組合せカット器具であって、該刃物は刃体の先端(切っ先)の峰部近傍に該紐部材係合部を備えており、該紐部材は柔軟性を有すると共に両端部近傍にそれぞれ1個以上の拡大部が設けられ、該基台の平面視周辺部近傍には該紐部材の拡大部の通過を阻止すると共に拡大部以外の部分の通過を許容する幅を有する開口部と該拡大部を収容可能な容積を有する底部を有する溝状の紐部材係止部が設けられており、該紐部材の拡大部は該紐部材係止部に着脱可能に装着できることを特徴とする組合せカット器具である。
該紐部材の両端部近傍に設けられた拡大部を基台の平面視周辺部近傍には設けられた溝状の紐部材係止部の底部に挿入し、該紐部材の拡大部以外の部分を紐部材係止部の開口部を通して外に出しておく。該紐部材の拡大部以外の部分を該刃物に設けられた該紐部材係合部に係合させる。該基台の適当な位置にカット対象物を載置する。該紐部材の両端部近傍の拡大部が該基台の紐部材係止部に係止され、該紐部材の拡大部以外の部分である中央部近傍が該刃物に設けられた紐部材係合部に係合された状態で、使用者は該刃物の柄部を握り、刃体をカット対象物に当てて柄部を振り下ろす。柄部には使用者の手力により下向きの力が作用する。この力により、該刃体がカット対象物に当てられた位置では、該刃体に下向きの力が作用し該刃体はカット対象物への切り込みを開始する。この際に、該刃体がカット対象物に当てられた位置での該刃体に作用する下向きの力は該柄部に作用する使用者の手力と同程度である。がこの切込み深さがカットする位置でのカット対象物の横断面のおおよそ半分の深さに達するまでは、該切込み深さの増加に従って切込み抵抗力は増加する。従って、刃物単独でカット対象物をカットしようとする場合は、該刃物使用者の手力に程度により、ある切込み深さまでしか到達できないという状況が起こり得る。その場合、同じ切込み断面上でカット対象物への切込み方向を変えて何回かに分けて切り込むことにより、最終的に所要のカット面で該カット対象物を切断することが可能となる場合がある。しかしこの方法では数回の操作が必要となり煩雑である。
本発明では、前述した市販されている「押切り包丁」などと同様に、梃の原理を活用することが出来るため、非力の使用者でも難カット対象物を安全にカット出来ると共に組付け及び分解が容易である。詳細については実施例の項で説明する。
【0006】
請求項2に係る本発明は、該刃物の紐部材係合部は略U字形の凹部であり、その長手方向中心線が該刃物の柄部の背部分に平行な線に対して傾斜して刃先の方向に開口するように設けられると共にその長手方向中間部に該紐部材の拡大部以外の部分がその横断面形状を変形させて通過可能な幅を有する狭隘部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の組合せカット器具である。
本発明では、従来例として提示した特許文献1~4で採用されている孔状の係合部とは異なり、開口部を有する略U字状の凹部としている。こうした構造とすることにより係合部における支点の脱着が可能となる。梃の原理の支点としての機能を有する該紐部材係合部に作用する力の方向を予測して、該係合部から該紐部材が脱落しないような紐部材係合部の構造とするよう開口方向と紐部材の抜け防止狭隘部に関して考慮した。
【0007】
請求項3に係る本発明は、該紐部材係合部は既存の刃物の刃体の先端の峰部近傍に着脱自在に装着可能なレトロフィット型紐部材係合部であることを特徴とする請求項1ないし2記載の組合せカット器具である。
本発明による組合せカット器具では、既存の刃物をしようすることができる。従って使用者は新たにレトロフィット型紐部材係合部と紐部材と紐部材係止部を備えた基台を準備することで使い慣れた既存の刃物を使用することが出来るようになる。
【0008】
請求項4に係る本発明は、該紐部材の拡大部は該紐部材の結び目を含むことを特徴とする請求項1ないし3記載の組合せカット器具である。
ロープワークの応用で、ダイヤモンドノット、ダブルオーバーハンドストッパーノット、玉止め、玉結び、8の字結びなどのストッパーノットにより簡便に拡大部を形成することが出来る。必要に応じて、結び目によって形成した拡大部を接着剤で固める方法やワッシャーを用いる方法を併用してもよい。
【0009】
請求項5に係る本発明は、該紐部材がポリパラフェニレンテレフタルアミド、金属、セラミクスのいずれかの素材を含んで構成されることを特徴とする請求項1ないし4記載の組合せカット器具である。
本発明では、カット対象物をカットする際に、該紐部材に張力が作用する。その状態で該紐部材は刃物の刃体と近接して配置されることになる。該紐部材を刃物の紐部材係合部に係合した状態で刃物の長手方向線回りに回転させると刃体の刃先が紐部材に接触することが起こり得る。その状態においても該紐部材が損傷を受け難くするために該紐部材の素材として耐切創性に優れた素材を採用することにより、該紐部材の耐久性を向上させることが出来る。
【0010】
請求項6に係る本発明は、該紐部材が液状のゴム組成物を含浸させた後、加硫硬化させて形成されたことを特徴とする請求項1ないし5記載の組合せカット器具である。
該紐部材の両端部近傍に設けられた拡大部を基台の平面視周辺部近傍には設けられた溝状の紐部材係止部の底部に挿入し、該紐部材の拡大部以外の部分である中央部近傍が該刃物に設けられた紐部材係合部に係合されて該刃物を上方に移動させて該紐部材を緊張させた状態と類似の形状として液状のゴム組成物が含浸された該紐部材を加硫硬化させる。こうすることで、該紐部材の両端部近傍に設けられた拡大部を基台の平面視周辺部近傍には設けられた溝状の紐部材係止部の底部に挿入したときに該紐部材は逆V字形で自立させることが出来る。このため、該刃物に設けられた紐部材係合部に該紐部材を係合させる操作が容易化される。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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